麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

せいかん

2012年08月06日 | 身辺雑記
柔道男子が初の金メダル0。

国民は勿論だが関係者の落胆たるや、である。
そんな柔道日本代表帰国。
おつかれさまでした。

ロンドン五輪の結果は、柔道が
名実ともに世界のスポーツとなり、
レベルの均衡がはかられたと言えなくもない。
が、このブログでも書いた「ルールの変容」
というか「欧化政策」により
柔の道がアスファルト化しちまった結果の
屈辱って部分もあるのは否めない。

ただ。その困苦を越えてこその
「柔の道」と言い切りたくもなるが……。

個人的に思うのは、別要因として
現代日本の変容があるってこと。

テレビコマーシャルで
日本一になるなら、まず日本一汗臭くなれ!
と我が娘を応援するのがある。
強烈な汗臭さを凌駕する洗剤の力を
高らかに謳い上げ印象的なもので、
僕は好き
ご存知の方も多いと思いますが、
汗臭い源は「柔道」なんです。
オリンピックを意識しての製作でしょう。
アリエールに文句を言うつもりはないっす。

個々を責める気はないけど、最近、
消臭、除菌、制汗などの商品が
エスカレートし過ぎじゃね、とは思います。

玄関開けたら、シュッと香が出て、
ソファやらベットには除菌スプレーをし、
物にもシュッとするくらいだから
自分の腋の下にもシュッ、
おでこや鼻の脂はフキフキ・・・
これが、女子ばかりか男子も。
男女差別する気はないけど。

物が売れない日本において、
デフレスパイラルを脱する気配もなく、
そんないびつなマーケットの中で
各企業の売上向上の努力について
とやかくいう権利も資格も僕にはない
それに、目には見えない「菌」を
排除することは健康にもいいに決まってる。

でも。近年にわかに登場し、
市民権を得た「加齢臭」の問題も含め
「臭い」に過敏過ぎる今日この頃、
柔道等格闘技には圧倒的に逆風だよね。

我々昭和の人間も、痛いし、臭いしと
やっぱ敬遠してたから大口は叩けない。
でもまだ「汗の匂い」という美学はあった。

「せいかん」と検索して「精悍」より
「制汗」が出てくる時代を「静観」してると
柔道の金どころか、メダル0になっちまう、
かもって危惧するのは僕だけ???
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武蔵関の公園で

2012年08月04日 | 制作公演関連
今年11月に武蔵関にある
ブレヒトの芝居小屋にて上演される
『ROSE』(作/M・シャーマン、
翻訳/堀真理子、演出/高瀬久男)

企画・製作「W・ローズ」の
制作を担当します。
その宣材の撮影風景。


こんな感じで。

マーティン・シャーマンといえば
代表作は『BENT』。
そう昨年「はすいけタイムス」で
上演した作家に再び。


撮影場所は、上の写真の左上に
(わかるかしら)池があって。
その大きな池を囲むような公園。
西武新宿線の武蔵関と東伏見の
間にまたがるほどの広さの、
緑も豊かで鳥、魚、虫も沢山清む
都会のオアシスでした。


屈強の若者が走り、
初老の男性が歩き、
あるいはベンチで森林浴。

二枚めの写真の木漏日の中に
まるでスポットライトを浴びる
俳優のような「実」を発見。

おそらく『ROSE』も
そんな舞台になると思います。

80歳のユダヤ女性の一人芝居。
詳しくは、また改めて。

ちなみに撮影は少し過去の話、
7月30日の昼下がりでした。

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家族サービス

2012年08月02日 | 身辺雑記
文中敬称略

サンシャインシティの噴水広場で
『熱闘甲子園』関連イベントを見た。
愛妻が、馬鹿のつく高校野球好きで
13:00からのイベントに正午前から
スタンバイ

ステージ下には50席ほどパイプ椅子が
並んでいたけれど全てプレス用。
そんな中、ほかにも「ものずき」はいて、
20人ほどが青い仕切線の外に
一時間も前から立って舞台を囲んでいた。

開演まで、ステージの左右のモニタでは
昨夏の決勝日大三対光星学院戦と
早実と駒苫の延長15回再試合
(佑ちゃん×まー君の投げ合いね)が
繰り返し流されていたが、妻は
それを食い入るように見つめていた。
(勿論ダイジェストです

ギャラリーは15分前には百人程に増え、
空いてる席に座らせろと主張する老人が
若いスタッフに詰め寄るシーンなどあり
(勿論彼には何の権限もなく、
マニュアル通り対応するのみ)
13時きっかりにテレ朝アナウンサー登場。

地下一階の広場は吹抜になっているので
上層階から覗き込む観衆もあり
この頃には二百人超が注視していた

そこに長島三奈、工藤公康の
番組レギュラーが加わり、
さらにスペシャルゲストとして
アンジャッシュ渡部が呼び込まれ
役者は揃った。

印象的だったのは、若き工藤が甲子園で
ノーヒットノーランを達成した
相手校・長崎西が、渡部の父の母校で
しかも渡部父は球場で、その大記録を
生で見ていたというエピソード。

待ち時間含めて二時間立ちっぱなし。
さすがに足がジリジリしましたが、
子供を遊園地に連れていくお父さんて
こんな感じなんだろうな、と
配られた団扇をぱたぱたさせながら
思いましたとさ、まる

さすがに腹ぺこ
空いた皿は遅い昼ごはん。

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初夏ナルホドネ

2012年08月01日 | 鑑賞
劇団一の会
第30回記念公演
『初夏ナルホドネ(前篇)』
作・演出/太田善也(散歩道楽)
を昨日(7/31)ワンズスタジオにて。

[文中敬称略]

作演出の太田は散歩道楽の主宰。
この日の作品は短編三本で構成され、
旧作2、新作1。一つひとつの
完成度もさることながら、
三つが、まるでこの公演に
用意されたような良い並びで
大変楽しめました。
全作品に一の会代表の坂口候一が出演。

最初の「SEXの終焉」は
劇団前進座の若きエース
高橋佑一郎を迎えての二人芝居。
登場しない妻をめぐる
夫と不倫相手の噛み合わない会話を
斜めの視線から切り取って、
大いに笑いながらも、
考えさせられる作品。

中年三人が元日に炬燵を囲んで
だらだら話す「かたつむりん」は
和田太美夫(鈴舟)、広瀬貴史(tecconick)
と坂口のキャラクターが立った佳作。
ちょいとした工夫が他愛も無い
会話劇をグッと引き締めます。

そして 「長崎は明日も晴れだった」。
題名は少々おちゃらけてますが、
井上光晴の『明日-1945年8月8日長崎』
を髣髴とさせる原爆投下前日のお話。

長崎の市井の姉妹・・・
熊谷ニーナ(劇団一の会)と
川原安紀子(プロダクション・タンク)
・・・そこに突如現れる男(坂口)、
三人の人間模様は、深く、染みる物語。

8/3迄。お時間あれば是非

なお上記「前篇」のほか「後編」あり。
詳しくは劇団HPを参照くださいませ。

タイトルのみ綴ると
「とっても☆デスマッチ」
「荒野の二人」「嵐を呼ぶ女」で
「嵐~」は前篇の「長崎」と
連動しているらしいです。
こっちも観た~い
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