ふっと思い浮かんだ曲「トロイメライ」。
「ブログ内検索」してみたら、5年前、2017年1月8日にも、ブログに書き込んでいたことが分かり、コピペ、リメイクすることにした。
昭和30年代前半、中学生の頃の話である。1学年1クラスの小さな学校だったが、当時、毎年、クラス毎に演劇や合唱等を発表する「学芸会」という催しが行われていた。当日は、講堂(体育館)の教壇を舞台に設え、PTAの人達も大勢集まり、茣蓙(ござ)に座って見物していたように思う。何年生だったかの記憶曖昧だが、一場面、一幕の劇「最後の一葉」を、猛稽古し、発表したことがあった。当時は、何も分かっておらず、ただ単に演劇指導に厳しかった熱血教頭の叱咤に耐えながら、いやいや稽古しただけで、学芸会が終われば、「はいそれまでよ」だったが、後年になってから、「最後の一葉」が オー・ヘンリーの短編小説だったことを知ったり、劇中に終始、強く弱く流されていた曲が、シューマン作曲の「トロイメライ」だったことを知って、「へー!、そうだったのか」と、感慨無量になった記憶がある。
(ネットから拝借画像)
劇「最後の一葉」の舞台は、アパートの一室で、ベットが有り、病人が窓の外を眺める、一場面、一幕の劇で、ほとんど動きが無く、登場人物も少なく、4~5人だった気がする。自分が、何役で出ていたのかの記憶さえも無くなっているが、「トロイメライ」を聴く度に、北陸の山村の小さな学校の講堂の粗末な舞台の情景が目に浮かんでくるのだ。
「トロイメライ(Traumerei )」は、ロベルト・アレクサンダー・シューマン(Robert Alexander Schumann)が、1838年に作曲したピアノ曲「子供の情景(Kinderszenen)」作品15(全13曲)のひとつ、第7曲目の楽曲であったことを知ったのも、随分、後年になってからのことだったが、その暗く物悲しい旋律が、未だに脳裏に焼き付いているから不思議だ。「音楽」が嫌いで、苦手科目のひとつだった子供が・・・である。
劇中で流されていたのは、確か、ピアノ演奏物ではなく、ヴィオリン演奏物だったような気がする。
ヴァイオリン演奏の「トロイメライ (Traumerei )」 (YouTubeから共有)
ピアノ演奏の「トロイメライ(Traumerei )」 (YouTubeから共有)
オルゴールバージョン 「トロイメライ(Traumerei )」 (YouTubeから共有)