かなり以前に放送されたものだが、日本テレビ系列の長寿番組「笑点」の大喜利コーナーで出題された「18歳と81歳の違い」に対する、お笑いの世界の達人達の回答が、あまりにも面白過ぎるということで、未だに巷で話題になっており、以前にも書き込んだことが有った。いずれの回答も、奇想天外な発想、閃き、ユーモア、ジョークの傑作ぞろいであるが、その回答の一つに、「嵐というと、松本潤を思い出すのが、18才、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが、81才」が有り、「その通ーり・・・」という気がして、思わず吹き出したしまったが、その時、それまですっかり忘れてしまっていた、「鞍馬天狗」、「嵐寛寿郎」、そして「チャンバラゴッコ」を思い出してしまったものだった。再び思い出し、過去の記事をコピペ、リメイクしてみた。
懐かしい 昭和20年代、30年代の農村風景
「チャンバラごっこ、ニワトリに餌やり」
相互フォロワー登録している「気ままぶらぶら」たなのぶ様のパソコン画。
ご本人のご了解を得て拝借している。
昭和20年代後半頃、M男がまだ、北陸の山村で小学生の頃の話である。近所隣りには、歳上、歳下の子供達が、5人、10人とわんさかいて、学校から帰ると、男の子も、女の子も、あっちこっちの家の庭に集まって、「かくれんぼ」、「石蹴り」、「縄跳び」、「ゲン・ゲン・パ」、「ビー玉」、「メンコ」等、暗くなるまで、ワイワイ遊んだものだった。そんな中で、男の子は、「チャンバラゴッコ」に夢中の時期もあったと思う。それは、当時、何種か有った「少年雑誌」を買ってもらえる子が有り(M男の家では、欲しくても買っては貰えなかったが)、その家に集まり上がり込んで夢中になって回し読んだものだが、チャンバラ物が人気で、その影響からだったと思われる。男の子は、裏山から、適度のしなり、太さの 木枝を切ってきて、鉈(なた)や鉋(かんな)やノミ、小刀等で削り、日本刀に擬え、腰のベルトに差し、気分はすっかり侍となって、決闘シーン、乱闘シーン、チャンバラゴッコを、飽きもせず繰り返していたような気がする。
多分その頃だと思うが、隣り町の映画館で、白黒映画の「鞍馬天狗」が、次々と上映され、その内の2本~3本を、見たような気がする。絶対絶命、助かるはずがない窮地に追い込まれても、必ず助かって、悪役をやっつける鞍馬天狗、窮地に追い込まれた味方を助けるため馬で駆けつける鞍馬天狗は、かっこよく、M男達にとって、ヒーローだったのだ。「鞍馬天狗」と聞くと、パカッパカッパカッパカッ・・馬の蹄の音が連想される程だった。嵐寛寿郎扮する倉田典膳が、頭巾を付けると 鞍馬天狗となるわけだが・・・。
M男達は、チャンバラごっこをする度に、鞍馬天狗の頭巾をなんとか真似しようと、親からサラシ等を貰い、いろいろ工夫したが、結局、最後まであの頭巾の形が分からないままだったことが思い出される。後年になって、それは、「宗十郎頭巾」と呼ばれる頭巾で、それ用の型をあてがって、覆いかぶるものであることを知ったが、当時は、調べる手段も知恵もなく、子供なりに、あれこれ考えていたような気がする。
今更になってネットで調べてみると
映画「鞍馬天狗」シリーズは、嵐寛寿郎(アラカン)主演で、1927年(昭和2年)のマキノ版「鞍馬天狗異聞・角兵衛獅子」から始まり、1956年(昭和31年)の宝塚映画版「疾走鞍馬天狗」まで、40作品に及んだという。原作は、大佛次郎、幕末の混乱期、幕府側の新選組と鞍馬天狗ら勤王の志士との闘いを描いたものだが、M男が観た「鞍馬天狗」は、昭和27年、28年頃の松竹版、東映版、あたりの作品だったのかも知れない。ほとんど記憶曖昧になっているが、杉作少年役の美空ひばり、近藤勇役の月形龍之介、堺駿二(堺正章の父親)? 等が出演していたような気がする。
(ネットから拝借画像)
映画「鞍馬天狗・ 東寺の決闘」 (YouTubeから共有)
因みに、「チャンバラ」とは、刀で斬り合うこと、剣劇のこと。刀で斬り合う音や様子を表す擬音「チャンチャンバラバラ」の略語。死語になりつつ有るかなあー?、