たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

学生寮の記憶・その3

2022年03月09日 10時35分03秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

◯鈴懸の径
昭和30年代中頃、M男が、北陸の山村の親元を離れ、地方都市の学生寮に入寮し、生まれて初めて外で集団生活を始めた頃の話である。学生寮に入寮してまもなくのこと、寮の自治会主催の「新入寮生歓迎コンパ」が行われたが、アトラクションの一部に、寮の先輩達が中心メンバーのジャズバンドの演奏が有った。記憶曖昧だが、バンド名は、確か「ブルーサウンズ」だったような気がする。
小・中学校の教科「音楽」は、最も苦手、嫌いな科目だったM男、高校3年間も、音楽とは無縁だったし、北陸の山村のど田舎暮らしには、特に、ジャズ、洋楽等は、別世界の音楽だったはずで、ジャズバンド演奏を目の前で聴くなんてことは、もちろん、初めてのこと、先ずは、まるでプロの如く演奏する先輩寮生がいることにびっくりしたものだ。手慣れた楽器テクニック、そのハギレの良さ、華やかな演奏スタイルに身震いを感じた気がする。それまで、まるで音楽等に興味も関心も無かったM男に、一気に音楽の素晴らしさを教えてくれたのは、あの日あの場所あの演奏だったのではないかと、後年になってからいつも思っている。そのバンドのバンドテーマソングは、「鈴懸の径」だった。当然、その時点では、曲名も何も知る由も無かったはずだが、後年になって、それは、第二次世界大戦中に発売された灰田勝彦の3拍子の歌謡曲で、戦後間もない頃、鈴木章治とリズムエースが、4拍子にジャズアレンジして演奏し吹き込んだことで、大ヒットした曲ということを知ったのだった。そのバンドの楽器編成は、鈴木章治とリズムエースとは、多少異なっていて、確か、スチールギター、クラリネット、ドラム、ギター、ベース、パーカッション・・だったように思う。後年、音楽を親しむようになってから、鈴木章治とリズムエースの演奏を好んで聴くことになり、あのバンドは、そっくりコピーして演奏をしていたこともわかった。音楽技術的にどうだったかは知る由もなかったが、「鈴懸の径」演奏が始まった途端、手拍子で会場が爆発的に盛り上がった情景が未だに浮かんでくる。
M男が音楽の楽しさを初めて知った曲、それは「鈴懸の径」だったという話である。「イントロ」とか、「サビ」、「アドリブ」等という音楽用語を覚えたのも、その後だったような気がする。

(ネットから拝借イラスト)

(つづく)


「鈴懸の径」・鈴木章治とリズムエース (YouTubeから共有)


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ハクサンイチゲ(白山一花)

2022年03月09日 07時08分01秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

これまでやたら撮ってきた写真は、構わず外付けHDに放り込んで有るが、かなり大量に溜まってきている。時々は、その気になって、不要無用写真を大胆に削除しながら、散歩、旅行、山行・・・等のファイルに仕訳分類整理を進めているところだが、懐かしい写真を見掛けると手が止まってしまうことがしょっちゅうで、そんな古い写真を引っ張り出して、ブログネタにしているという次第である。


今はもう遠い思い出となってしまっているが、10年位前までは、毎年、夏になると、思い立って、家族や友人等と北アルプス等を訪れていたものだ。そんな山旅の写真も、結構残っているが、
ふっと、高山植物のひとつ、「ハクサンイチゲ」の写真が目が止まり、何枚か引っ張り出してみた。

今から22年前、2000年8月7日~9日に、
妻と次男と三人で、燕岳から餓鬼岳を巡ったことが有ったが、
その時撮っていた「ハクサンイチゲ」の写真。
その頃はまだ、バカチョンカメラ(小型フィルムカメラ)しか持っておらず、
プリントしてアルバムに貼ってあった写真をスキャナーで取り込んだもの。

2012年7月28日に、旧い友人と二人で、乗鞍岳を訪れた時に撮っていた
「ハクサンイチゲ」

2013年8月10日に、旧い友人2人と三人で、木曽駒ヶ岳を訪れた時に撮っていた
「ハクサンイチゲ」


ハクサンイチゲ(白山一花)

キンポウゲ科、イチリンソウ属、多年草、高山植物、
    和名「白山一花」は、白山で最初に発見されたことに由来している、
原産地 日本、日本固有種
    北海道、東北地方、中部地方の、森林限界より標高の高い、
    高山、亜高山の砂礫地、草地に群生する、
    白山、乗鞍岳、北岳、木曽駒ヶ岳等が有名、
草丈 20Cm~50Cm
   葉は、根本の方で大きく3つに裂け、さらに先の方で細かく分裂し
   葉先が尖っており、見た目、シュンギク(春菊)の葉に似ている、
花色 白色
   一般的には、1株に1つの花を咲かせるという花のことを
   「イチゲ(一花)」というが、「ハクサンイチゲ」の場合は
   集散状に複数の花を付ける、
   7~8枚の白い花びらに見えるものは萼片で、花びらは無い、
開花時期 6月頃~8月頃
花言葉 「清潔」「幸せを招く花」


蛇足)
頭に「ハクサン」が付く高山植物は、日本一多い、

「ハクサンイチゲ」、「ハクサンフウロ」、「ハクサンシャクナゲ」、
「ハクサンコザクラ」、「ハクサントリカブト」、「ハクサンチドリ」、
「ハクサンシャジン」、「ハクサンボウフウ」、「ハクサンオオバコ」、
「ハクサンダイゲキ」、「ハクサンハタザオ」 等々 18種、

白山最高峰・「御前峰」に因んだ花名、「ゴゼンタチバナ」等も含めると、
白山に因んだ高山植物は、30種程、有るのだそうだ。
「花の百名山」「花の名峰」・「白山」と呼ばれる所以である。


 

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