流麗なギターのトレモロ演奏の「アルハンブラの思い出(Recuerdos de la Alhambra)」を、初めて聴き、知ったのは、確か、1968年(昭和43年)から2013年(平成25年)まで放送されていた、TBSラジオの「永六輔の誰かとどこかで」の番組の中、「七円の唄」コーナーのBGMでだったような気がしている。 当時は、事務所に置かれていたラジオを1日中掛け放っていた時代、聴くともなく聴いていたものだが、最初は、曲名も、演奏者も知らず分からずだった。 ある時、それが、1896年(明治29年)、スペインの作曲家でギターリスト、フランシスコ・タレガが、スペインの最南部グラナダのアルハンブラ宮殿を訪れた際の印象を元にして作曲した、ギター独奏のための楽曲と知り、目から鱗・・・になったものだった。 海外旅行等夢のまた夢だった自営業者の類で、もちろん、スペインのアルハンブラ宮殿等、訪れたことも無しだったが、以来、この曲を聴くと、現地の映像が思い浮かんでくるような気がしているのだ。 高度な演奏テクニックのトレモロ奏法としても知られている曲だが、ゆったりした曲調は、気分を癒やしてくれる曲だと思っている。