たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで

2023年10月19日 17時20分15秒 | 懐かしい小倉百人一首

足腰大丈夫な内に、出来る限り不要雑物整理をしようと決心してから久しいが、正直あまり捗っていない。書棚や天袋、押入れ等に詰め込まれていた古い書籍や辞書、百科事典等の類も、ここ数年間で大胆に整理処分してきたつもりだが、中には、「これ、面白そう?」等と目に止まり、残してしまったものも結構有る。その中のひとつに、多分、長男か次男かが、学生時代に使っていたものに違いない、小町谷照彦著 文英堂の「小倉百人一首」(解説本・参考書)が有る。パラパラとページを捲ってみたところ、なかなか詳しく、分かりやすく、決して、「今更 向学心?」なーんてものではなく、子供の頃、作者や歌意も分からないまま、「けふ、けふ、けふ・・」「なほ、なほ、なほ・・・」等と、正月になると必ず家族でやっていた「百人一首かるた取り」を思い出して懐かしくなってしまったからで、今更になって、「へー!、そういう歌だったのか・・」、目から鱗・・になっているところだ
「小倉百人一首」は、奈良時代から鎌倉時代初期までの百人の歌人の歌を、藤原定家の美意識により選び抜かれた秀歌であるが、時代が変わっても、日本人の心情が呼び起こされるような気がしてくる。
ブログネタに?、頭の体操に?、いいかも知れない等と思い込んでしまい、2~3年前、「春」、「夏」、「秋」、「冬」、季節を詠んだ歌を取り上げて、ブログ・カテゴリー 「懐かしい小倉百人一首」に書き留めたが、続いて、最も数の多い、「恋」を詠んだ歌を取り上げて、順不同、ボツボツ、書き留めてみることにしている。
しばらく中断していたが、秋も深まりつつある季節、再開することにした。


百人一首で「恋」を詠んだ歌 その31

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
物や思ふと 人の問ふまで

出典
拾遺集(巻十一)

歌番号
40

作者
平兼盛

歌意
誰にも知られまいと、恋しい思いを、包み隠していたけれども
私の恋心は、とうとう顔色や表情に表れてしまったことよ。
「恋の物思いをしているのか」と、人が怪しんで尋ねるほどまでに。

注釈
「忍ぶれど」は、「心の中でこらえていたが」の意。
「色」は、「顔色」「様子」の意。
「出(い)でにけり」の「けり」は、詠嘆の助動詞、
「物や思ふと」は、「何か物思いをしているのですか、と」、・・の意。
「人の問うまで」の「の」は、主語を示す格助詞。

天徳4年(960年)、村上天皇、左大臣藤原実頼等が参列して
行われた、「天徳内裏歌合(てんとくだいりうたあわせ)」に
出された歌で、壬生忠見(みぶのただみ)と争って勝った歌。


平兼盛(たいらのかねもり)

光孝天皇の曾孫で歌人の平篤行の子供、
三十三歌仙の一人
天暦4年(950年)以降、山城介、駿河守等に、任じられた。


振り返り記事
「壬生忠見(みぶのただみ)」
👇
こちら


参照・引用
小町谷照彦著「小倉百人一首」(文英堂)

 


(つづく)

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古い写真から蘇る思い出の山旅・その37

2023年10月19日 11時31分57秒 | 山歩記

gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、11年前の2012年3月に、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き留めていた記事、「小遠見山」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。


古い写真から蘇る思い出の山旅・その37
「小遠見山(ことうみやま)」(再)

今から15年も前の2008年7月20日のこと、
当時は、まだ、母親が北陸の山村で一人暮らしをしていて、認知症が始まり出し、「要支援」状態に入っていた頃で、自営業のスケジュールを調整し、妻と二人、その様子見に、毎月のように、車を飛ばし、1泊~2泊で、トンボ返りを繰り返していた頃だったが、その日、帰り道に、寄り道をし、ほんの数時間だったが、「小遠見尾根」を歩いたものだった。
毎度、「安曇野」を通過し、北アルプス、後立山連峰等を、横目でチラ見しながらも、時間に追われて、ただただ先を急いでいたものだったが、「少しは、楽しまないと・・」と思い立って、予め、山歩きの準備をしていたのだった。


歩行コース・歩程等

白馬五竜テレキャビン「アルプス平駅」→地蔵の頭→見返坂→一ノ背髪→二ノ背髪→
小遠見山山頂(標高2,007m)→(往路を戻る)→二ノ背髪→一ノ背髪→見返坂→地蔵の沼→
白馬五竜テレキビャン「アルプス平駅」 
(標準歩行所要時間=約3時間30分)


その日は、三連休の中日で、帰途、各地での渋滞を懸念、実家を早出し、国道148号線を南下したようだ。白馬五竜エスカルプラザ駐車場着までは、スムーズで、天候もイマイチだったせいもあってか、1,000台は駐車可能とされている大駐車場も、10%程度で、ガラガラ、閑散としていた気がする。

先ずは、全長2,016mの「白馬五竜テレキャビン」で、「とおみ駅」から「アルプス平駅」(標高1,515m)に上がる。所要時間=約8分。

白馬五竜テレキャビン「アルプス平駅」

しばらくは、山野草園内を登っていく。

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)

シコタンソウ(色丹草)

ニッコウキスゲ(日光黄菅)

コマクサ(駒草)

ハクサンボウフウ(白山防風)?

 

地蔵の頭(標高1,676m)

                       オオバギボウシ?

 マイヅルソウ(舞鶴草)

ゴゼンタチバナ(御前橘)

シモツケソウ(下野草)

 

小遠見山山頂(標高2,007m)

往路を戻り、途中、「地蔵の沼」コースへ・・・

Img_1702_2

地蔵の沼(標高1,648m)

 

ヤナギラン(柳蘭)

 

11時頃には、白馬五竜テレキャビン「アルプス平駅」に戻ったようだが、
家族連れ等が、続々、ゴンドラで上がってきて、かなり賑わっていたような気がする。
熱々の豚汁?がふるまわれていたり、オカリナのグループが演奏していたり・・・、

Img_1749

ゴンドラ乗客には、冷たいおしぼりのサービスが有り・・・、
11時30分頃、次第に混み合ってきた駐車場を後に、一路、家路についたのだった。
案の定、中央自動車道は、笹子トンネル手前や、上野原IC付近で、断続的に渋滞があり、
途中、何度も休憩しながら、17時30分頃、帰着したようだ。
15年前、あの頃はまだ、長距離運転、山歩き・・・、
そんな気力体力が有ったんだなあと、つくづく思ってしまう。

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