たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「君忘れじ」(再)

2021年10月13日 11時08分28秒 | 詩・エッセイ

7年も前、2014年4月12日、
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に書き込んでいた記事を、
コピペ、リメイク(再編集)してみた。


「君忘れじ」(再)

記憶から完全に喪失していた物が、最近、不要雑物身辺整理中に出てきた。若かりし頃、若気の至りで、書きなぐっていたと思われる詩の類である。不揃いの便箋やレポート用紙等に、バラバラと走り書きしたような代物で、色褪せてカビ臭い茶封筒に詰まっていた。そのまま、ゴミ箱行きにすれば良さそうな物だが、数十年ぶりに目にして、タイムカプセルを開けるが如く、ある種、感動さえ覚えてしまい、全てを捨て去る前に、「青春の思い出の欠片」として ブログに書き留め置こう等と考えてしまった。今の爺さんには、気恥ずかしく、冷や汗が出るような、ぞっとするような、拙劣な詩の類ばかりだが、恥じも外聞もなく、そのまんま・・・・。

その中に「君忘れじ」と題した詩(もどき)が有る。「昭和40年2月のある日」と記されているが、こんな詩を書いた記憶は全く無い。独身時代、恋に恋していた頃?の妄想、なんだか歌謡曲みたいで、よくもまあこんな詩を書いていたものよと、我ながら開いた口が塞がらない。まさか、50数年後に、他人様に公開され恥をかく等とは、夢にも思わなかったろうに。

「君忘れじ」

紫煙の影の 微笑みも
そっと与えし 白き手も
ひそかに覚ゆる 恋なれば
やさしき心 ふるわせる。

花のかおりを 含ませて
肩に乱るる 黒髪に
乙女の姿 美(うるわ)しく
寄り添うたびに はじらえり。

別れの調べを 聞きながら
長き睫毛の その奥の
悲しと思う 水玉に
乙女心を 秘めしかな。

せつなく枯葉の 散る宵の
淡き 紅き 口づけに
白き頬に 涙した
永久(とわ)に忘れじ 君なれば。

(昭和40年2月のある日)


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
にのみやあきらさん、こんばんは、 (takezii)
2021-10-13 17:47:52
にのみやあきらさんの詩を中心にしたブログ、
少しづつ拝見させていただきます。
よろしくお願いします。
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ゆりさん、こんばんは、 (takezii)
2021-10-13 17:45:13
なんども引っ越しているのに、よくもまあ、捨てないで、仕舞い込んでいたものよと、我ながら呆れています。茶封筒に詰め込んで丸めてありましたので、中身を確認することことも無しで、押入れから押入れに移っていたんでしょうね。紙は黄ばんで、ボロボロ、完全に、ゴミです。タイムカプセルを開けるが如しで、ブログネタにしているところです。
コメントいただき有難うございます。
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お礼。 (にのみや あきら)
2021-10-13 13:41:04
ご訪問ご投票ありがとうございます。
また、この度はフォロワー登録ありがとうございました。私の方も登録させていただきましたので、末永くお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
先ずはお礼まで・・・
返信する
七五調 (ゆり)
2021-10-13 13:11:52
こんにちは。

哀愁漂う詩ですね・・・
私も恋に恋していた時期がありましたが、
こういう詩は書けませんでした。
S40年は、いっそ子供でしたが(;^_^A

こうして心を耕され充実の人生を送られたのではないでしょうか。
焼却ではもったいないです!!
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