普段よく見聞きしている言葉の中にも、あまりよく分かっていない言葉が、結構有るものだ。よく分かっていなくても、ブログ等に平気で書き込んだりし、時々、「もしかして、その使い方、間違ってないかい?」・・・等と自問することも有る。
365日、漢字パズル?、漢字クイズ?等に没頭している妻の座右には、「国語辞典」「漢和辞典」「日本語に強くなる本」「四字熟語辞典」「役に立つ・故事・ことわざ・慣用句・辞典」等々が、積まれており、たまには手を伸ばし、チラ見して、確認することも有るが、いい加減に使っている方が圧倒的に多く、恥を晒しているのかも知れないと思っている。
先日、読み終わった時代小説の中で、ふっと目に止まった慣用句「蛻の殻」も、そのひとつで、
その意味は?、語源は?
(ネットから拝借イラスト)
今更になって辞典等で調べてみると
「蛻の殻(もぬけのから)」の「蛻(もぬけ)」とは、蛇や蝉等の抜け殻のことで、
「蛻の殻」という慣用句には、下記の2通りの意味が有ることが分かった。
(1)人がすでに脱出、逃走等して、抜け出たあとの寝床や住居のこと。
使用例
「警察官が駆け付けた時は、すでに犯人は逃げた後で、ホテルの部屋は、蛻の殻だった」
(2)魂が抜け去った体。死骸のこと。
使用例
「知らせを受けて私が駆け付けた時は、祖母は蛻の殻で横たわっていた」
これまで、「もぬけのから」を、一度も漢字で書いたことは無かった気がする。
蛻の殻