7年も前、2014年4月13日、
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に書き込んでいた記事を、
コピペ、リメイク(再編集)してみた。
「やっと見つけた花だから」(再)
記憶から完全に喪失していた物が、最近、不要雑物身辺整理中に出てきた。若かりし頃、若気の至りで、書きなぐっていたと思われる詩の類である。不揃いの便箋やレポート用紙等に、バラバラと走り書きしたような代物で、色褪せてカビ臭い茶封筒に詰まっていた。そのまま、ゴミ箱行きにすれば良さそうな物だが、数十年ぶりに目にして、タイムカプセルを開けるが如く、ある種、感動さえ覚えてしまい、全てを捨て去る前に、「青春の思い出の欠片」として ブログに書き留め置こう等と考えてしまった。今の爺さんには、気恥ずかしく、冷や汗が出るような、ぞっとするような、拙劣な詩の類ばかりだが、恥じも外聞もなく、そのまんま・・・・。
その中に「やっと見つけた花だから」と題した詩(もどき)が有る。「昭和44年11月13日」の日付が記されており、今から52年も前、当時、静岡県浜名郡舞阪町に有った独身寮に暮らしていた数年間に書いたもののようだ。マイカー等まだ夢だった時代、休日は レコードを聴いたり、同室の先輩とヘボ碁を打ったり、親しい同寮友人等と、舞阪、浜名湖、弁天島、新居等を、ぶらつくことくらいしか、無かったような気がしているが、ひたぶるにうら悲しい晩秋のある日、感傷と妄想で、メモしたのかも知れない。50数年後に、他人様に公開される等とは、当時、想像も出来なかった詩の類、よくもまあ、これまで仕舞い込んでいたものよ、我ながらあきれてしまっている。
「やっと見つけた花だから」
やっと見つけた かわいい花
秋の終わりの 夕間暮れ
そぼ降る雨に 濡れながら
ひっそり 秘かに
誰をか待って 咲いていた
ただじっと 咲いていた
君は 薄紅いの野の花
やっと見つけた かわいい花
秋の終わりの 高原の
夜霧にかすんだ 野の径に
しっぽり 濡れて
誰をか待って 咲いていた
ただじっと 咲いていた
君は 可憐な野の花
やっと見つけた かわいい花
私の好きな かわいい花
明日(あした)来るまで 咲いてておくれ
朝もや くぐって 野の径を
君を探して とんで来よう
その時からは 抱きしめて離すまい
君は かわいい野の花だから
(昭和44年11月13日)
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