集英社文庫 「河童」所収。
鬼はわる者と勝手に思っているけれど、芥川氏にかか
ると、鬼はまったくの被害者ということになる。
けれど、桃太郎は自己を正当化するのだから、始末が
わるい。
常識というのは常識じゃない。一歩ちがう地点から見れば
それはまったくちがうはなしになってしまうのだ。
恐ろしいのは桃太郎だ。犬だ。雉だ。猿だ。くいもので
つられて、鬼を食い殺してしまう。怖いのだ。すごい怖い話
だと感じた。
ブラックユーモアで満ちた短編。
集英社文庫 「河童」所収。
鬼はわる者と勝手に思っているけれど、芥川氏にかか
ると、鬼はまったくの被害者ということになる。
けれど、桃太郎は自己を正当化するのだから、始末が
わるい。
常識というのは常識じゃない。一歩ちがう地点から見れば
それはまったくちがうはなしになってしまうのだ。
恐ろしいのは桃太郎だ。犬だ。雉だ。猿だ。くいもので
つられて、鬼を食い殺してしまう。怖いのだ。すごい怖い話
だと感じた。
ブラックユーモアで満ちた短編。