古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ウーヴ身重く横たわる   フィリップ・K・ディック

2021-01-29 13:23:34 | 小説の紹介

大森望・訳  「ディック傑作集1」所収。

 

どこかで読んだ短編だったが、忘れられないほど

 

に強烈なものだった。

 

ウ―ヴという豚のようだが心の読めるしゃべること

 

のできる動物を食糧にしてしまう。大抵食べてしま

 

うってことは、その生物に魂的なものがない、という

 

認識のもとに食べていると思うのだが、しゃべるとな

 

ると、また、状況は変わってくる。

 

しゃべる動物を食えるか、と問われれば、ちょっと

 

気味が悪くて、食う気が失せる。それを船長は「もっと

 

どうだ」とうまそうに食ってしまう。そして、議論を

 

始めるようですよ。

 

議論できても、人として終わっていては仕方ないですね

 

……合掌。

 

コメント
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