古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

台所のオーケストラ    高峰秀子 

2021-01-16 10:10:08 | 本の紹介

文春文庫   2000年(文庫)

 

「手間ヒマかけてる時間はない。でもサ、ちょっと目先の

 

変わったものは食べたいわ。それも買いおきの材料を使って

 

チョコチョコっと作れるヤツを」をテーマに掲げ、食材のウン

 

チクを披露していく。玄人口調のちょっとカッコいい感じで。

 

多分、高峰氏のつくったものはボクの若いころの口に合うと思う。

 

バターとか香辛料たっぷりの料理、好きだったですねえ。

 

ウンチクのあとの、箴言がまたいい。特に女に関するものが秀逸だ。

 

ローソクが消えたときは、どんな女も美しいものだ。(ブルタル

 

コス) うーん、そうだろうか? 正直、よくわからない。じゃあ、

 

秀逸ではないじゃあないか! が、いいのだ、なんかいいから

 

いいのだ!

 

自己矛盾しつつ、シュクシュクと美食の海に漕ぎ出すのだ。

 

活字メシはただだから、思いっきり夢想するのだ。その味を

 

その匂いを、高峰氏は美食家じゃないと言うだろうが、たしかに

 

この人はうまいもの食いだ……合掌。

コメント
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