浅倉久志・訳 「ゴールデン・マン」所収。
ワールド・オブ・トゥモロウ誌1964年8月号
のちに「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
の元になった短編。小さな黒い箱とは、共感ボッ
クスと呼ばれるテレパシーをするための箱のことと
思われる。宗教的なものと政治的なものとの関わり
みたいなことが、テレパシーと相まって、一種世界を
作りだしている。
おおものになる予感は大いに秘めていると感じられる。
世紀の傑作映画「ブレードランナー」の片りんはうか
がえつつも、まだ、全貌は明らかになっていない、と
いう感じ。でも、不気味な感じは大いに感じられた。
……合掌。