古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ヤンシーにならえ    フィリップ・K・ディック

2021-01-26 09:55:34 | 小説の紹介

ハヤカワ文庫  ワールズ・オフ・イフ誌1955年

 

8月号

 

ヤンシーのモデルはアイゼンハワー大統領だという

 

ことらしい。ヤンシーという虚構のあたりさわりの

 

ない男をプロパガンダに利用し、民衆を無毒化する

 

という施策を阻むべく、シップリングは反旗を翻す。

 

極めて反骨的で、体制に反抗している。ボクはこ

 

ういう1984年的な作品は好きだ。ジョージ・オーウ

 

ェルの管理社会を示唆した作品だが、この作品は無

 

毒化するといったところが違う。もうそういう全体

 

主義さえ、気づかないままで今の日本が陥りつつある

 

現状を示唆しているようだ。テレビが考えるという

 

ことをしてくれるから、考えなくていい、というのに

 

似ていると思うのだが。……合掌。

 

コメント
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