「ゴールデン・マン」所収
オリジナル・サイエンス・フィクション誌1957年1月号
マシンのMと呼ばれる変幻自在に姿を変える機械が証拠を
わざと残し、殺人をする。アイデアがいい。追放されて
系間連絡港とか銀河系を旅する場面ではSFファンなら誰もが
胸をワクワクさせるはずだ。そうだ! こういうのが読みたかっ
たんだ! と思わずにはいられない。
アイデアといい、ストーリーといい、これで貧乏のズンドコ
にいたとは気の毒としかいいようがない。不遇の時代に書かれた
とは思えないほど、筆がのっている。……合掌。