古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ニュー・ヨークの焼豆腐    福田恆存(つねあり)

2022-11-13 10:09:08 | 本の紹介

「もの食う話」所収   「あまカラ」昭和30年6月

 

この「もの食う話」のトリをとる小品はすき焼きである。

 

ニューヨークでその当時、すき焼きをやらかそうという

 

んだからタイヘンだ。肉の切り方が、まず、だめで、

 

あっちは薄切りという概念がなかったらしい。

 

肉の塊をポンと出してきて、ステーキくらいの厚さ

 

に切ってみせて、おどけてみせる。それじゃあ、だめだ、

 

というと、槌をだしてきて、それで肉を叩いていく、

 

薄切り状のものはできたが、電熱コンロがうまくない、

 

といろいろタイヘンだったらしい。

 

昭和30年か、今でさえ、アメリカ人はすき焼きくらい

 

知っているのではないか、と思うが。

 

そういや、何年もすき焼きくってねえな、チーン。

 

     (読了日 2022年10・22 11:20)  

コメント
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