「もの食う話」所収。 「文學界」平成2年4月号
こういうのをナンセンスSFというのかしらんけど、そう
呼びたくなる。人喰人種につかまって、おしっこをもら
したり、ゲロを吐いたり、汚いったらない。何度読むのを
止めようと思ったことか、でも、なんか読むのをやめられ
なかった。どういうオチがあるのか、気になったが、オチは
……。よく分からなかった、といえそうである。ぼくには理解
できなかったようだ。設定もよく分からないし、ナンセンス
なのだから致し方ないのか。
出鱈目、とも受け取れるし、荒唐無稽、ともいえるかもしれない。
筒井作品はけっこう昔に、たくさん読んだけれど、この作品は未読。
食慾というくくりでなければ、これよりいい作品はたくさんある
のになあ。
人を喰うとは、これ如何に。
(読了日 2022年10・16 23:53)