新潮文庫 平成13年
11都市で呑み食べ歩いておられる。太田氏の本は初読
だったが、初めて読んだときは、説明はあまり上手でな
いようだし、ぼくは酒はまったく吞まないから、いいや、
とほっぽり出していたのだが、じっくりと読んでみると
これがおもしろい。
巻頭に写真があり、色々読んでみて、記憶にある文章と
写真を見比べてみるというのはまた乙な作業だ。
特に記憶にあるのは、地酒を呑むなら、東京が一番だ、
というところだろう。まあ、そうなのか、そういうこと
になってしまっておるのね、と妙に納得したりして、
あと、大分でお食べになったフグの肝というのも、気に
なった。えっ、フグの肝を食べるなんて、一度も読んだこ
とないよ、すごい情報だな、と思った。是非一度、いやいや、
ヘタレのぼくはよう肝なんて食べませんよ、ごめんこうむ
ります、チーン。
(読了日 2022年10・26(水) 21:58)