中公文庫 1996年
玉村氏が1960年代、二十代前半に食を中心に
して旅をしたことが描かれている。この人は文章
も読みやすいし、書いてあることもおもしろいので、
なんとなく読んでいると読み終わってしまった。
ⅠとⅡに別れているのだが、出典が違うようだ。
ぼくはⅠのほうがより好みだった。
ぼくはインド文献フリークなのだが、インドのことも
なにやら書いてあった。よくある客争奪戦について、
と、カレーの話、魚のカレーだが、この腐れ魚カレーが
いちばんおいしかったらしい。
バスで旅を続けたのだが、おばあさんが触って来るらしい。
服を引っぱったり、抓ったりするという。
あのキンマの葉についても描いていて、チューインガムの
ようにクチャクチャ噛むらしいのだが、口の中が真っ赤
になり、到底理解不能の味がするらしい。
いいぞ! インド! でも、ぼくは絶対行かないけどね、
チーン。
(読了日 2022年 9・1 22:10)
(鶴岡 卓哉)
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