新潮文庫 平成7年
本当に勉強の好きな人でないと成しえないという
「書誌学」をやっておられるとはぼくは知らなか
った。
イギリスはおいしい2、他一冊を拝読しただけだが、
こんな勉強家だとは、林望先生と言われるゆえんが
わかった。
この本はすごくおもしろかった。勉強している風では
なく勉強できる。勉強している風景というのはたのしい
ものだ。教授たちの姿や形が思い浮かぶ、でも、ぼく
は学校は嫌いだし、勉強と言う勉強は嫌いである。
資格と言うものも嫌いだし、本当にクラスメートという
言葉も嫌いである。
ただ、よく勉強している人が嫌いというわけじゃなく、
意外と話も合うのかもしれない、とは思うが。
この本は未読の古本だった。もっといろいろな人に
読まれたらいいなあ、と思うよ。ちょっと文章が硬い
から敬遠されたのかもしれない。でも、じっくり、
読む目を持てば、読んでいてたのしい読書が叶うと
思う。
(2022 9・2 23:04)
(鶴岡 卓哉)
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