講談社文庫 2018年
「夫のちんぽが入らない」で衝撃デビューした、第二作が
本書である。
あまりの不幸の数々に、今の自分がどれだけ幸せかを痛感
してしまい、思わず涙を流している自分がいたり、笑って
いたりする。人の不幸を笑う、という言葉があるけれど、
人の不幸は面白い、いや、かわいそうなのはわかるが、
本人は「かわいそうな」ワケない、と言っているのだから、
これはひとつ、盛大に笑ってあげようではないか。
気本、この人は文章が上手で、自分の言葉というものを
持っているのだろう。自分の言葉を信じていない人に
夫のちんぽ、とはなかなか言えないだろう。
年ごろのころは「ヤリマン」だったらしい。ブスで
「ヤリマン」なかなか凄みがあるな。
(読了日 2022年12・28)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます