講談社文庫 2013年
表題作のこの作品を読んで、このタイトルの意味が当たり前だが
分かったのだが、なんだそんなことか、と肩すかしを食らった
ような感じだ。
突然死した妻が、残したノートに、私が椎茸だったころ、と書かれて
あったのだ。それにしても、と思う。フツーのリーマンをやっている
人ってこんなに想像力がないのか。そんなに想像力がなくて、仕事は
きちんとできているのか、と心配になる。乾燥した椎茸を包丁で切ろう
とするって、やり過ぎではないか。作り過ぎではないか、という気が
する。どんなに料理をやらないバカリーマンでもそんなことは
しないだろう。焦がすし、そんなバカじゃあ、仕事できないだろう、
と思うのだ。
ちらしずし作りが描かれるが、そこのところはすごくおいしそうだ。
ちらしずし、ぼくも大好きな一品だ。
(読了日 2022 8・23 1:05)
(鶴岡卓哉)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます