古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

妻が椎茸だったころ    中島京子

2022-09-20 00:53:33 | 中島京子

講談社文庫   2013年

 

表題作のこの作品を読んで、このタイトルの意味が当たり前だが

 

分かったのだが、なんだそんなことか、と肩すかしを食らった

 

ような感じだ。

 

突然死した妻が、残したノートに、私が椎茸だったころ、と書かれて

 

あったのだ。それにしても、と思う。フツーのリーマンをやっている

 

人ってこんなに想像力がないのか。そんなに想像力がなくて、仕事は

 

きちんとできているのか、と心配になる。乾燥した椎茸を包丁で切ろう

 

とするって、やり過ぎではないか。作り過ぎではないか、という気が

 

する。どんなに料理をやらないバカリーマンでもそんなことは

 

しないだろう。焦がすし、そんなバカじゃあ、仕事できないだろう、

 

と思うのだ。

 

ちらしずし作りが描かれるが、そこのところはすごくおいしそうだ。

 

ちらしずし、ぼくも大好きな一品だ。

 

              (読了日 2022 8・23 1:05)

                            (鶴岡卓哉)

 

 

 

 

 


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