講談社文庫 「妻が椎茸だったころ」所収 2013年
「甲斐左知枝」のアメリカ留学していたころの思い出を描く。
友人の引っ越しの手伝いをしていて、リデル・ストリート
といった言葉を聞いたところから、そのリズ・イエセンスという
おばあさんと出会って、泊まった思い出が語られる。
それはたわいもないエロ話に聞こえるが、印象深い手法で語られていく。
ああ、こういう語り方もあるのか、とタイヘン勉強になった。
この中島女史は「小さいおうち」を拝読し、いたく感銘を受けたことがある。
映画化もされたが、あまり好きではない俳優が出ていたので、見なかった。
この短編集は、「妻が椎茸だったころ」というタイトルに惹かれて買ってみた。
(読了日 2022 8・21 22:11)
(鶴岡 卓哉)
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