古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

リズ・イエセンスカのゆるされざる新鮮な出会い  中島京子

2022-09-16 15:22:33 | 中島京子

講談社文庫 「妻が椎茸だったころ」所収 2013年

 

「甲斐左知枝」のアメリカ留学していたころの思い出を描く。

 

友人の引っ越しの手伝いをしていて、リデル・ストリート

 

といった言葉を聞いたところから、そのリズ・イエセンスという

 

おばあさんと出会って、泊まった思い出が語られる。

 

それはたわいもないエロ話に聞こえるが、印象深い手法で語られていく。

 

ああ、こういう語り方もあるのか、とタイヘン勉強になった。

 

この中島女史は「小さいおうち」を拝読し、いたく感銘を受けたことがある。

 

映画化もされたが、あまり好きではない俳優が出ていたので、見なかった。

 

この短編集は、「妻が椎茸だったころ」というタイトルに惹かれて買ってみた。

 

              (読了日 2022 8・21 22:11)

                    (鶴岡 卓哉)

 

 

 

 


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