河出書房 1995年
友視氏の飼っていた縞の猫アブサンが21歳で亡くなるまでの
物語。
友視(この視はほんとうは違うのだが、漢字が見つからん。す
いません)氏はご健在だそうで、なによりだ。
それにしても、細々とした描写に満ちている。友視氏はホテル
の備品を持ち帰り家に山のように貯めている、と他の本で書い
ておられたが、ハハはそれをすごく嫌がっていた。けち臭い男
ね、と言っていた。
この作品では、アブサンという猫が主人公だ。アブサンは広告
にもでたらしいが、死んだうちの飛びちゃんじゃ無理だろうな
あ、と思う。うちの飛びちゃんは15歳まで生きたが、最後は
ぼくの手の中でこっくりとほほ笑んで死んだ。うーん、やっぱり、
こういう本を読むと思い出しちゃうよ、だめだね。
(読了日 2023年6・8(木)22:16)
(鶴岡 卓哉)
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