古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

アブサン物語  村松友視   

2023-07-07 12:41:52 | 本の紹介

河出書房    1995年

友視氏の飼っていた縞の猫アブサンが21歳で亡くなるまでの

物語。

友視(この視はほんとうは違うのだが、漢字が見つからん。す

いません)氏はご健在だそうで、なによりだ。

それにしても、細々とした描写に満ちている。友視氏はホテル

の備品を持ち帰り家に山のように貯めている、と他の本で書い

ておられたが、ハハはそれをすごく嫌がっていた。けち臭い男

ね、と言っていた。

この作品では、アブサンという猫が主人公だ。アブサンは広告

にもでたらしいが、死んだうちの飛びちゃんじゃ無理だろうな

あ、と思う。うちの飛びちゃんは15歳まで生きたが、最後は

ぼくの手の中でこっくりとほほ笑んで死んだ。うーん、やっぱり、

こういう本を読むと思い出しちゃうよ、だめだね。

   (読了日 2023年6・8(木)22:16)
                  (鶴岡 卓哉)

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