ちくま文庫 1989年
やはり、1989年ころにはまだ街にスキがあった
のだろう。公衆電話ひとつとっても、極端に低いと
ころにある「和式電話」、椅子にポツンと置かれて
あった「涼み電話」、シャッターの外に締め出され
ているようなカンジだった、「飼い赤犬電話」、そして
檻の様に入れられた「囲われ電話」。恐らく、令和の
今となってはすべて失われてしまっているだろう。
街を歩いていても、トマソンはぼくはあまり見ない。もう
幻となってしまったのか、街のトンチンカン、人のトン
チンカンはいつしか消え去る運命なのかもしれない。
広島ではホームレスも少ない。広島太郎と名乗る、人物
トマソンがひとり、この前見かけたが、ひとり言を口走り
、爆笑していた。いやはや。……合掌。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます