古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

象を洗う   佐藤正午

2019-01-15 10:12:57 | 本の紹介
岩波書店   91年~97年


この本を買った当時はまだ直木賞もとられていなくて、タイトル


がおもしろいなあ、と思い、もちろん古本で、買い求めたのだが。


ざっと目を通して、置いといたのだが、このたびじっくりと読んで


みて、佐世保に住んでいる、ギャンブル好き、小説だって、意外に


洒落てるじゃないか、とおもいつつ。


二十数年前の本だが、そんなに古びていないんじゃないか、と思う。


まあ、ボクは古い人間だから、アテにはならない。古いなりに楽し


んではいる。


それでいて、新しもの好きときてる。


象を洗うように、小説を書いてゆく。象を洗うって? 象って自分で


鼻で水をかけんじゃないの?


と思うと、カバーに自分の鼻で水をかけている象がスライムに乗っている


銅板画が刷られている。実に品が良い。牛尾篤さんという人の作品である。


帯に、そうめんを食べては象を洗い、象を洗ってはそうめんを食べる、と


ある。


これは本文からの引用である。

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