講談社文庫 2014年
ヘンテコな生物がたくさん出てきて、わくわくして
しまう。頭にミドリヘビを移蛇する女も出てくるし、
犬男やらアナコンダ男やら、わけがわからぬままに、
その雰囲気を楽しむ、というのがこの小説の楽しみ方
なのだろう。
魂、を移す、という考え方にもシーナ氏の生命観と
いうか宗教観をみることができるだろうし、その
世界観に世紀末的な楽しみを見出すのもアリなのだ。
なんでも自由に書いていいのだ、と言われているような
気になってくる。
SFなのだから、もっと自由でいいのだ。想像力がはみ出て
しまうくらいに自在に躍動しているから、それについて
いくのに忙しい。
ああ、なんて楽しいんだ! とSF好きにはたまらん一冊
である。
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