古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

埠頭三角暗闇市場      椎名誠

2021-06-28 19:35:18 | 本の紹介

講談社文庫   2014年

 

ヘンテコな生物がたくさん出てきて、わくわくして

 

しまう。頭にミドリヘビを移蛇する女も出てくるし、

 

犬男やらアナコンダ男やら、わけがわからぬままに、

 

その雰囲気を楽しむ、というのがこの小説の楽しみ方

 

なのだろう。

 

魂、を移す、という考え方にもシーナ氏の生命観と

 

いうか宗教観をみることができるだろうし、その

 

世界観に世紀末的な楽しみを見出すのもアリなのだ。

 

なんでも自由に書いていいのだ、と言われているような

 

気になってくる。

 

SFなのだから、もっと自由でいいのだ。想像力がはみ出て

 

しまうくらいに自在に躍動しているから、それについて

 

いくのに忙しい。

 

ああ、なんて楽しいんだ! とSF好きにはたまらん一冊

 

である。

 

 


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