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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

サンシャイン2057

2007年12月20日 | 映画(さ行)

(DVD)
むちゃくちゃハードなSFですね。
舞台はそのままずばり2057年。
太陽が力をなくし、人類滅亡のカウントダウンが始まっている。
太陽の力を取り戻すべく、宇宙船イカロス2号が打ち上げられる。
太陽に核爆弾を打ち込んで、再生させようということなのだが・・・。
乗員は8名。
イカロス2号では、植物が栽培され、酸素を作り出している。
キャプテン、精神医、核ミサイルの専門家、植物の専門家など、それぞれの役割分担がある。
イカロス2号というからには1号もあったわけで、これが7年も前に打ち上げられたのが、行方不明のままになっていた。
ところがなんと、イカロス2号はその1号を発見。
ドッキングするのだけれど・・・、乗り込んだ1号で発見されたものは???。
そして、彼らは無事任務を終了し、地球の未来を救うことができるのか???
・・・と、このようにあおると、おもしろそうなのですけれどねえ。


なんと、キャプテン役が真田広幸です。
この映画は、彼が出ているから見たんですから。
ところが、あっけなくも、彼は真っ先に事故で死んでしまうのです・・・。
それから、致命的ミスを犯したのがやはり東洋系の人物で、
その失態のショックで精神衰弱、挙句に自殺。
おいおい、アメリカ映画ってね。
やっぱり垣間見える人種差別・・・。
なんだい、こりゃ。

ここでの問題点は、酸素。
とにかくこれがなければ生きていけない。
ところが植物の温室が火災で、残りの酸素がわずか。
7人では目的を果たせる場所までたどり着けない。
だが4人ならOK。
怖い話・・・。どうやって3人を始末するか・・・ということでね。
というか、その時点で、もう、地球への帰還はあきらめているわけです。
決死の任務遂行。

うむ、ほんとに、設定はこんなにスリリングなのに、何で、あんなに盛りあがらず、退屈なんでしょう・・・。
あえて、感動を拒否しているようなつくりなんですよね・・・、
登場人物の誰に感情移入できるでもなし。


広大な宇宙では、人は孤独。
誰が見ているわけでもない。
どんな出来事も淡々と過ぎていくだけ
・・・と、そういうことを言いたいのだ、と解釈することにしよう・・・。

2007年/アメリカ/108分
監督:ダニー・ボイル
出演:キリアン・マーフィー、ロース・バーン、クリフ・カーティス、真田広幸

「サンシャイン2057」公式サイイト