男ブロンコ・ビリーの心意気
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DVDのパッケージで、これは西部劇かと思ったのですが・・・。

舞台は現代ですね。

ブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は、
“ワイルド・ウエスト・ショー”という
カウボーイ仕立てのサーカスみたいな地方巡業をしている。

投げ縄があったり、馬の曲乗り、拳銃の曲撃ち、インディアンの踊りなんかがあったりするんですね。

子供達が目を輝かせてみてる。

しかしいくらなんでも、目隠しで、回転盤の風船撃ちは無理でしょう・・・。

あれは絶対インチキだと思うぞ・・・。

まあ、それはともかく、その一座に転がり込んできたのが、
リリー(ソンドラ・ロック)なんですね。

彼女は裕福な娘なのだけれど、遺産目当ての継母の言い付けで、
好きでもない男と結婚させられ、ハネムーンの最中。
しかし、夜も彼を拒んだので、
男は腹いせに、彼女の財産全て持って夜逃げしてしまった。

電話をかけるお金もないリリーは、
やむなく通りがかりのビリーの一座に拾われる・・・と。

またまた、ソンドラ・ロック。

この時期、イーストウッドの相手といえば必ず、ソンドラ・ロックなんですね。

しかしこれだけ見ると、どうもワンパターンが目に付いてくる。

つまり、気が強くて、いつもイーストウッドとは対立関係。
しかし、次第にお互いを深く知るようになって、恋に落ちて、ハッピーエンド・・・という・・・。

うん。まあ、確かに面白いのだけれど、いつもこうではね・・・。

ソンドラ・ロックにとって、イーストウッドとの出会いは幸運なんだけれど、
それが返って、彼女の女優としての道を狭めてしまったような感じだなあ・・・。

今、こうして、過去をふりかえるからこそ、いえることなんだけどね。

ここの一座のメンバーは、バラエティに富んでいて、楽しいよね。

インディアンや、ニセ医者やら、すねにキズをもつようなはみ出しものの集まり。

ビリーは彼らを拾い上げて、ショーを始めた。

またビリーは、ショーの合間に、無料で孤児院などの子供達にも曲芸を見せるんだね。

ちょっと泣かせます。
一座の皆を引き連れて、いつか牧場を持ちたいという夢を持ち・・・
でも、ちびちびとためてあったそのお金を、一座の1人のために、全て使わなければなくなったりするわけ。

これぞ、男ブロンコ・ビリーの心意気だいっ!!
1980年/アメリカ/116分
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ジェフリー・ルイス