映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

エネミーオブU.S.A

2010年08月09日 | 映画(あ行)
すべての情報を握るコンピュータが暴走したら・・・

エネミーオブU.S.A [DVD]
ジェーン・ウェスト,エドワード・バーンズ,ヴィング・レイムス,マーティン・シーン,タマラ・フェルドマン
ビデオメーカー



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街中いたる所にある監視カメラ。
すべての情報をひとつのコンピュータが管理し、
そのコンピュータが暴走を始めたら・・・。
これは「イーグル・アイ」にもあったような、
監視社会のちょっと恐ろしいストーリーです。

コンピュータにセキュリティを組む仕事をしているマックスの元に
1台のケータイが送られて来ます。
送り主も解らないそれに、いきなりメールが送られて来る。
そのメールに従い行動すると、次々に大金が手にはいるのです。
いったいだれが何のためにそんなことをするのか。
第一、カジノのスロットやカードの当たりがどうして解るのか?

マックスはカジノでの怪しい行動のため、
カジノの捜査員やFBI捜査官に追われる身になってしまうのですが・・・。
次第にそれは、アメリカの軍事情報システム「エシュロン」が仕組んだことと解ってきます。


あらゆる通信の会話、メール。
ホームページにブログ。
銀行のデータ。
株の取引。
それらの情報がひとつのところに集まるとしたらそれは本当に怖いですね。
監視カメラの映像と当人の持っているケータイがあれば
コンピュータでもリアルタイムに本人の居場所・行動が解ってしまう。
特定の個人が何かの意図を持ってこれら情報を得ようとするのも恐ろしいですが、
コンピュータ自体が何かの意志を持ち始めるとなったら余計怖い。
けれど今の世の中、私たちはコンピュータがなければおしまいです。
お金も使えないし、交通もズタズタ・・・。
仕事もお手上げ。
コンピュータというのは両刃の刃なんですねえ・・・。

けれども、コンピュータに勝るのは人間の機知。
と、映画は締めくくりますが、
本当にそうならいいんですけどね。

ちなみに「エネミー・オブ・アメリカ」(1998年作品)とは別物であります。

2008年/アメリカ/95分
監督:グレッグ・マルクス
出演:シャーン・ウェスト、エドワード・バーンズ、ビング・レイムス、マーティン・シーン