映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

マラソンマン

2010年08月22日 | 映画(ま行)
歯医者に行きたくなくなります・・・

マラソン マン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ウィリアム・ゴールドマン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


        * * * * * * * *

ユダヤ人とナチスの因縁をベースとした、サスペンスです。
マラソン好きの大学生ベイブ(ダスティン・ホフマン)。
彼の兄はアメリカの特殊機関に属し、
元ナチスの宝石商ゼル(ローレンス・オリビエ)の運び屋を務めていました。
ここのところはざっとした説明しかなかったのですが、
ゼルは戦犯で指名手配となっており、ウルグアイに潜伏中。
アメリカは、そんな彼に協力することで、
他のナチの残党の情報を得ようとしていた、
・・・と、そういうことのようです。
ゼルはニューヨークで弟が死亡したため、
身の危険を押して自らニューヨークへやって来ました。

そんなことは全く知らないベイブだったのですが、
いつしか兄の関係するやっかいごとに巻き込まれていくのです。


この作品、見たことはないと思っていたのですが、
ベイブの拷問シーンで思い出しました。
このシーンは当時も話題になったものですね。
健康な歯を、ドリルで痛めつけようというもの・・・。
歯医者で痛い目にあったことのある人なら、
想像しただけで顔をしかめますね。
昨今の歯医者さんは、極力痛くないようにやってくれますが、
それでもあの、ウィ~ンという機械音を聞いただけで緊張感が走ります。
映画の内容は覚えていなかったのですが、
このシーンだけ覚えていたというのは、
やはり相当印象が強烈だったのですね。
ベイブは兄からは何も聞いておらず、
どんなに痛めつけられても白状のしようがない。
う~ん、悲惨です。
危険から逃げても、
待っているのは罠・・・、また罠。
誰も信用できません。

ラスト、ダイヤモンドを詰め込んだ鞄を持ったゼルと、
ベイブの対決シーンもまた見物でありました。

ダスティン・ホフマンが若い!!


1976年/アメリカ/125分
監督:ジョン・シュレシンジャー
出演:ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリビエ、ロイ・シャイダー