映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ウルフマン

2010年10月21日 | 映画(あ行)
何が悲しくて・・・



            * * * * * * * *

一応リメイクなんですね。
1941年古典ホラー「狼男」の・・・。
そういう思い入れがあるからなのでしょう。
狼男はCGでなく、特殊メイクで行ったとか。

19世紀イギリス。ビクトリア朝ロンドン。
うん、このへんの時代背景は私も好きです。
俳優ローレンスが兄の行方不明の知らせを聞いて、生家のあるブラックムーア村へ帰郷。
しかしそこで待っていたのは、何物かに無残に切り裂かれた兄の死体。
彼がこの事件を調べて回るある夜、
ナゾの狼男に襲われ、自らも満月の夜に変身するウルフマンになってしまう・・・。



しかしねえ、あの狼男、何とかなりませんかね。
私はどうしても恐ろしいというよりは、滑稽で笑いたくなってしまう。
へんですよ。
あれでは狼なんだか、熊なんだかゴリラなんだかよくわからない。
何であんな中途半端な変身の仕方なんでしょ。
やっぱりここは、「トワイライト」のように
CGできっぱり狼になってくれた方が格好がいい。
怖さで言えば人間のすがたの吸血鬼の方が怖いし・・・。
名優ベニチオ・デルトロとアンソニー・ホプキンスが
何が悲しくて、あの姿で闘わなければならないんでしょ・・・。
やれやれ・・・です。
とりあえずこの作品をわざわざ劇場に見に行かなかったのは正解でした。

でもまあこの時代、産業革命がおこり科学の進歩がうたわれている時期。
科学者たちはこの男を「狼男」の妄想に駆られた精神疾患と決めつけ、
治療をしようとしますね。
まあ、治療と言うよりは完全に拷問ですが。
そんなところは興味深かったですね。
今なら、遺伝子を調べるべきでしょうね。
噛まれて感染するなら、細菌か、ウイルスか???

ウルフマン ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
アンソニー・ホプキンス,エミリー・ブラント,ベニチオ・デル・トロ,ヒューゴ・ヴィーヴィング
ジェネオン・ユニバーサル


2010年/アメリカ/102分
監督:ジョー・ジョンストン
出演:ベニチオ・デルトロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、ヒューゴ・ウィービング