寂れた銭湯の活性化
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テルマエ・ロマエの続編が出ました。
よくお風呂の話題だけで、ネタが尽きないなあ・・・と感心してしまいます。
いつものように、古代ローマのお風呂の設計技師ルシウスが、
湯船でお風呂限定タイムスリップ、現代の日本にやって来ます。
今回の一話目が、ちょっとえぐい。
というかエロというかグロというか・・・。
でもここは、著者の解説にもあるとおり、
単に古代ローマでも古の日本でも同様にある、男根崇拝の話なんですね。
単純明快、豊穣のシンボルということで納得しましょう。
お風呂は素っ裸で入るもの。
避けて通れない話でした。
ルシウスはバナナワニ園やスライダー、
日本で見たものをどんどん取り入れてしまいます。
そうか、改めて日本のお風呂文化も奥が深いなあ・・・と思います。
ローマの浴場の遺跡・・・とは聞いたことはありますが、
映画などでも、ローマ人の公衆浴場入浴シーンなんてあまり見たことがないですね。
今度は是非そういうシーンを作って欲しい。
最後の話はなかなか切実でした。
ルシウスがどんどん画期的な浴場を作るので、
それまで地道に営業していた個人経営の浴場がすっかり寂れてしまった、というのです。
これなどはまさに今の日本の銭湯の状況を語ってもいるわけです。
さびれてしまった銭湯にどのように人を呼び戻すのか。
ルシウスは、日本へやって来て、「スタンプ」サービスの例を見つけます。
本当に、これは一例なのですが、
日本の銭湯を「遺跡」にしてしまわないよう、
私たちもいろいろと考えてみるといいですね。
本当は家からちょっと歩いて行けるくらいのところに銭湯があれば、
家のユニットバスよりも、そっちに行くかも知れません。
やはり広いお風呂は気持ちがいいですよね。
でも、わざわざ車を出して・・・というのならちょっと面倒。
その辺の兼ね合いが難しいところかな。
いっそ各町内に一カ所くらいずつ公設の銭湯があるというのはどうでしょう。
(町内に銭湯の一つや二つ・・・
これって、昔なら当たり前のことだったんでしょうけどね・・・)
今はまた、新たなコミュニケーションの場ということで。
夏にはその前にちょっとした屋台など並べて、ビールも飲める。
週に一度くらい老若男女楽しめる地域の催しがあってもいいな。
そういう企画は、是非若い人にやってもらいたい。
・・・と、話がずれましたが、
この調子だと著者のネタはまだまだ温泉のようにわき出てきそうですので、
今後も楽しみにしたいと思います。
今回の表紙、タオルとドライヤーを持った裸婦。ナイスです。
満足度★★★★☆
「テルマエ・ロマエⅠ」もどうぞ
![]() | テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス) |
ヤマザキマリ | |
エンターブレイン |
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テルマエ・ロマエの続編が出ました。
よくお風呂の話題だけで、ネタが尽きないなあ・・・と感心してしまいます。
いつものように、古代ローマのお風呂の設計技師ルシウスが、
湯船でお風呂限定タイムスリップ、現代の日本にやって来ます。
今回の一話目が、ちょっとえぐい。
というかエロというかグロというか・・・。
でもここは、著者の解説にもあるとおり、
単に古代ローマでも古の日本でも同様にある、男根崇拝の話なんですね。
単純明快、豊穣のシンボルということで納得しましょう。
お風呂は素っ裸で入るもの。
避けて通れない話でした。
ルシウスはバナナワニ園やスライダー、
日本で見たものをどんどん取り入れてしまいます。
そうか、改めて日本のお風呂文化も奥が深いなあ・・・と思います。
ローマの浴場の遺跡・・・とは聞いたことはありますが、
映画などでも、ローマ人の公衆浴場入浴シーンなんてあまり見たことがないですね。
今度は是非そういうシーンを作って欲しい。
最後の話はなかなか切実でした。
ルシウスがどんどん画期的な浴場を作るので、
それまで地道に営業していた個人経営の浴場がすっかり寂れてしまった、というのです。
これなどはまさに今の日本の銭湯の状況を語ってもいるわけです。
さびれてしまった銭湯にどのように人を呼び戻すのか。
ルシウスは、日本へやって来て、「スタンプ」サービスの例を見つけます。
本当に、これは一例なのですが、
日本の銭湯を「遺跡」にしてしまわないよう、
私たちもいろいろと考えてみるといいですね。
本当は家からちょっと歩いて行けるくらいのところに銭湯があれば、
家のユニットバスよりも、そっちに行くかも知れません。
やはり広いお風呂は気持ちがいいですよね。
でも、わざわざ車を出して・・・というのならちょっと面倒。
その辺の兼ね合いが難しいところかな。
いっそ各町内に一カ所くらいずつ公設の銭湯があるというのはどうでしょう。
(町内に銭湯の一つや二つ・・・
これって、昔なら当たり前のことだったんでしょうけどね・・・)
今はまた、新たなコミュニケーションの場ということで。
夏にはその前にちょっとした屋台など並べて、ビールも飲める。
週に一度くらい老若男女楽しめる地域の催しがあってもいいな。
そういう企画は、是非若い人にやってもらいたい。
・・・と、話がずれましたが、
この調子だと著者のネタはまだまだ温泉のようにわき出てきそうですので、
今後も楽しみにしたいと思います。
今回の表紙、タオルとドライヤーを持った裸婦。ナイスです。
満足度★★★★☆
「テルマエ・ロマエⅠ」もどうぞ