きっぷのいい江戸のおかみさん
* * * * * * * *
我が敬愛する宇江佐真理さんのエッセイ集です。
しかし、冒頭の一文を読んでたまげました。
著者はウエザ・リポートというタイトルでエッセイを書くために
ペンネームを決めたのだそうです。
ウエザー・リポートはすなわち天気予報ですね。
宇江佐なんて、珍しい名前・・・とは思っていましたが、
こんな秘密があったとはちーっとも知らなかった。
いやはや・・・。
・・・ということで、このエッセイ集、
ほとんど著者が文壇デビューした頃のものから順を追って並んでいます。
函館生まれ、函館育ち、そして今も函館在住の著者。
なんとデビューは46歳・・・?
専業主婦が台所でコツコツと小説を書いて、日の目を見たのですねえ・・・。
しかし、小説家を志したのは高校生の頃・・・とありますよ。
う~む、継続は力ですね。
そして夢をあきらめないこと・・・。
でも、宇江佐さんにとっては今も本業は小説家というよりは、
妻であり母であり・・・そして作家である。
このスタンスを守っているように見受けられます。
北海道人として、そして主婦として、
私は勝手に共感と親しみを抱いてファンなのであります。
でも、ファンというのもおこがましい、
まだ著者の代表作「髪結い伊三次捕物余話」も読んでいないのです・・・。
今後を期待してください・・・。
ところで、この本を読んでよく解ったのですが、
宇江佐さんは、きっぷの良い江戸の女将さんタイプ。
なるほど、彼女のストーリーの登場人物には、
結構ご本人が投影されているのかも知れません。
なにやら文にキレがあって小気味よいのです。
とても楽しめたエッセイ集でした。
それに、この表紙のカットがまたいいじゃありませんか。
函館の五稜郭方面から函館山の方を見たのですね。
そこで洗濯物を干しているのはまさに宇江佐さんに違いないと思うのですが、
これがやっぱり江戸の女将さんだ。
宇江佐さんは団塊世代なので、私よりは少し年上です。
姉様。
そう呼ばせていただきたい。
北海道新聞掲載のエッセイも楽しみにしておりまする。
満足度★★★★☆
![]() | 笑顔千両―ウエザ・リポート (文春文庫) |
宇江佐 真理 | |
文藝春秋 |
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我が敬愛する宇江佐真理さんのエッセイ集です。
しかし、冒頭の一文を読んでたまげました。
著者はウエザ・リポートというタイトルでエッセイを書くために
ペンネームを決めたのだそうです。
ウエザー・リポートはすなわち天気予報ですね。
宇江佐なんて、珍しい名前・・・とは思っていましたが、
こんな秘密があったとはちーっとも知らなかった。
いやはや・・・。
・・・ということで、このエッセイ集、
ほとんど著者が文壇デビューした頃のものから順を追って並んでいます。
函館生まれ、函館育ち、そして今も函館在住の著者。
なんとデビューは46歳・・・?
専業主婦が台所でコツコツと小説を書いて、日の目を見たのですねえ・・・。
しかし、小説家を志したのは高校生の頃・・・とありますよ。
う~む、継続は力ですね。
そして夢をあきらめないこと・・・。
でも、宇江佐さんにとっては今も本業は小説家というよりは、
妻であり母であり・・・そして作家である。
このスタンスを守っているように見受けられます。
北海道人として、そして主婦として、
私は勝手に共感と親しみを抱いてファンなのであります。
でも、ファンというのもおこがましい、
まだ著者の代表作「髪結い伊三次捕物余話」も読んでいないのです・・・。
今後を期待してください・・・。
ところで、この本を読んでよく解ったのですが、
宇江佐さんは、きっぷの良い江戸の女将さんタイプ。
なるほど、彼女のストーリーの登場人物には、
結構ご本人が投影されているのかも知れません。
なにやら文にキレがあって小気味よいのです。
とても楽しめたエッセイ集でした。
それに、この表紙のカットがまたいいじゃありませんか。
函館の五稜郭方面から函館山の方を見たのですね。
そこで洗濯物を干しているのはまさに宇江佐さんに違いないと思うのですが、
これがやっぱり江戸の女将さんだ。
宇江佐さんは団塊世代なので、私よりは少し年上です。
姉様。
そう呼ばせていただきたい。
北海道新聞掲載のエッセイも楽しみにしておりまする。
満足度★★★★☆