グインの力強いオーラは何処
* * * * * * * * * *
ケイロニアの皇女シルヴィアの行方が知れなくなった。
幽閉されていた闇が丘の館が何者かに襲撃され、
地下の水路深くへとその姿は消え失せてしまったのだ。
そして、死霊の口が語る彼女の大罪をめぐり、
シルヴィアには、"売国妃"の汚名が冠されることとなる。
また、大帝アキレウスの病状が思わしくなく、継承問題も持ち上がっていた。
容赦なくふりそそぐ多様な艱難に対処すべく、
グインはまた一歩前へ踏み出すのであった。
* * * * * * * * * *
「グイン・サーガ続編プロジェクト」も、もう第4弾になるんだね。
この表紙、シルヴィアなんだよね。
可愛らしすぎ~って気がするけど。
まあ、そう醜いわけでもないんでしょうよ。
仮にも、グインが好きになったんだからさ。
本作には、オリジナルにはない人物が登場するね。
結構重要そうな役で。
地下水路から流されて、息も絶え絶えになっていたシルヴィアを救う人物、
男装の麗人アウロラ。
男装の麗人といえば、グイン・サーガのごくごく始めの方に登場したアムネリスがそうでした。
金色の髪をなびかせ、勇壮に馬を駆る彼女に、
私はすっかりオスカルのイメージを重ねたものだったんだけど・・・。
その後のアムネリスの運命を思うと、気の毒でな~んも言えないわ-・・・。
こちらのアウロラも色々とワケありの人物のようだけれど、
まだ詳しくは語られない。
私は栗本グインから離れていってしまうようで、
オリジナルに出てこない新登場人物が出てくるのは、
なんだか寂しい気がするよ・・・。
そうだね、でもしかたのないことだよ。
いつまでも同じ登場人物を使いまわしていては、ストーリーが膨らまないもんね。
シルビアはいっそ記憶を失くしたままのほうが幸せなのにね。
しかしこの物語は、彼女がささやかにでも幸せに安住することを許さないのだな。
う~ん、そもそもグインに愛されるなんて、これ以上安心なことはなかったのにね。
ひねくれた嬢ちゃんだから困るよ・・・。
まあ、自業自得の部分はあるね・・・
というかすべて自分で蒔いたタネなんだよっ!!
しばらく地下牢でおとなしくしててほしかったよね、実のところは。
だけど、ケイロニアも受難続きで、大帝アキレウスの病状重く、
その生命も風前の灯。
誰がそのあとを継ぐのか。
後継者問題で頭を抱えるハゾス。
う~ん、このへんで物足りなく思うのは、
今まで、グインさえいればこの物語はものすごい安心感があったんだよね。
なにがあっても絶対大丈夫。
グインがいるから、と。
それは、グイン自身が何かに悩んだり記憶を失っていてさえも
感じられる強いオーラのようなもの。
でもなんだかこの辺り、心細く感じるんだよね・・・。
グインのオーラが薄れてますか・・・。
でもそれはね、最も心強い後ろ盾、栗本薫さんがいないのだから仕方ないといえば仕方ない・・・。
グインのオーラが薄れたのは、栗本氏のオーラがないから・・・、
そういうことかあ・・・。
でも、それじゃだめじゃん!!
オーラの薄れたグインなんて、そんなのグイン・サーガじゃない!
まもなくグインの愛妾に子供が生まれるわけだから、
きっとそこから息を吹き返しますよ!!
それを楽しみにしましょう・・・。
それにしても、イシュトヴァーンの2人の子供。
シルヴィアの産み落とした子供。
ケイロニアとパロの王家の血をひく子供。
そしてグインの子供・・・。
この子たちがやがてまたいつか不思議な縁で巡りあい、
数奇な運命をたどっていくと思われるのだけど、
そんな話になるまでは、あと100巻くらいでも全然足りない気がするね・・・。
なんだかこっちの寿命が心配になってきたよ。
とりあえず、次巻を待ちましょう・・・。
「グイン・サーガ 134 売国妃シルヴィア」宵野ゆめ ハヤカワ文庫
満足度★★★☆☆
売国妃シルヴィア (グイン・サーガ134巻) | |
天狼プロダクション | |
早川書房 |
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ケイロニアの皇女シルヴィアの行方が知れなくなった。
幽閉されていた闇が丘の館が何者かに襲撃され、
地下の水路深くへとその姿は消え失せてしまったのだ。
そして、死霊の口が語る彼女の大罪をめぐり、
シルヴィアには、"売国妃"の汚名が冠されることとなる。
また、大帝アキレウスの病状が思わしくなく、継承問題も持ち上がっていた。
容赦なくふりそそぐ多様な艱難に対処すべく、
グインはまた一歩前へ踏み出すのであった。
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「グイン・サーガ続編プロジェクト」も、もう第4弾になるんだね。
この表紙、シルヴィアなんだよね。
可愛らしすぎ~って気がするけど。
まあ、そう醜いわけでもないんでしょうよ。
仮にも、グインが好きになったんだからさ。
本作には、オリジナルにはない人物が登場するね。
結構重要そうな役で。
地下水路から流されて、息も絶え絶えになっていたシルヴィアを救う人物、
男装の麗人アウロラ。
男装の麗人といえば、グイン・サーガのごくごく始めの方に登場したアムネリスがそうでした。
金色の髪をなびかせ、勇壮に馬を駆る彼女に、
私はすっかりオスカルのイメージを重ねたものだったんだけど・・・。
その後のアムネリスの運命を思うと、気の毒でな~んも言えないわ-・・・。
こちらのアウロラも色々とワケありの人物のようだけれど、
まだ詳しくは語られない。
私は栗本グインから離れていってしまうようで、
オリジナルに出てこない新登場人物が出てくるのは、
なんだか寂しい気がするよ・・・。
そうだね、でもしかたのないことだよ。
いつまでも同じ登場人物を使いまわしていては、ストーリーが膨らまないもんね。
シルビアはいっそ記憶を失くしたままのほうが幸せなのにね。
しかしこの物語は、彼女がささやかにでも幸せに安住することを許さないのだな。
う~ん、そもそもグインに愛されるなんて、これ以上安心なことはなかったのにね。
ひねくれた嬢ちゃんだから困るよ・・・。
まあ、自業自得の部分はあるね・・・
というかすべて自分で蒔いたタネなんだよっ!!
しばらく地下牢でおとなしくしててほしかったよね、実のところは。
だけど、ケイロニアも受難続きで、大帝アキレウスの病状重く、
その生命も風前の灯。
誰がそのあとを継ぐのか。
後継者問題で頭を抱えるハゾス。
う~ん、このへんで物足りなく思うのは、
今まで、グインさえいればこの物語はものすごい安心感があったんだよね。
なにがあっても絶対大丈夫。
グインがいるから、と。
それは、グイン自身が何かに悩んだり記憶を失っていてさえも
感じられる強いオーラのようなもの。
でもなんだかこの辺り、心細く感じるんだよね・・・。
グインのオーラが薄れてますか・・・。
でもそれはね、最も心強い後ろ盾、栗本薫さんがいないのだから仕方ないといえば仕方ない・・・。
グインのオーラが薄れたのは、栗本氏のオーラがないから・・・、
そういうことかあ・・・。
でも、それじゃだめじゃん!!
オーラの薄れたグインなんて、そんなのグイン・サーガじゃない!
まもなくグインの愛妾に子供が生まれるわけだから、
きっとそこから息を吹き返しますよ!!
それを楽しみにしましょう・・・。
それにしても、イシュトヴァーンの2人の子供。
シルヴィアの産み落とした子供。
ケイロニアとパロの王家の血をひく子供。
そしてグインの子供・・・。
この子たちがやがてまたいつか不思議な縁で巡りあい、
数奇な運命をたどっていくと思われるのだけど、
そんな話になるまでは、あと100巻くらいでも全然足りない気がするね・・・。
なんだかこっちの寿命が心配になってきたよ。
とりあえず、次巻を待ちましょう・・・。
「グイン・サーガ 134 売国妃シルヴィア」宵野ゆめ ハヤカワ文庫
満足度★★★☆☆
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