映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「燔祭の丘/建築探偵桜井京介の事件簿」  篠田真由美

2011年02月07日 | 本(ミステリ)
明かされる京介の“罪”

燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)
篠田 真由美
講談社


             * * * * * * * *

やっと出ました。
ここまで引っ張るに引っ張ってきた桜井京介シリーズの完結編。
ここでようやく、京介自身が体験した忌まわしい過去の事件が明らかになります。
それは20年前、京介がいた学園の出来事。
なんと、その学園の生徒と教師二十数名が死亡という惨劇。
それが桜井京介、いえ本名工遠アレクセイの仕業であるとでもいうのか・・・。


目を開くことが出来ず監禁されている京介。
函館で、京介の行方や事件の手がかりを探す蒼。
関係者を訪ねる深春。
意外な成り行きで、行方不明となる神代教授。

それぞれの回想や調査により、事件の詳細が明らかになっていきます。
登場人物、誰のファンであっても納得のいくおいしい設定となっていますね。
圧巻なのは終盤、京介が盲目のまま裸足で荒れ地の山を登るシーン。
これはもう、殉教者・・・という感じです。
リアルさという点では、
これはもう"久遠アレクセイ"の話に入った前巻から、度外視。
でも、ロシア貴族が北海道に渡って・・・という伝説的設定の部分には魅力を感じます。
我が北海道が舞台というのがうれしい。
そのようなロマン的な伝説など皆無と思っていましたので・・・。
ちなみに、いかにも荒涼殺伐とした恵山(えさん)の頂上風景、
写真まで入っていますが、
その山裾は季節にはツツジが咲き乱れる風光明媚なところでもあります。
蒼が歩き回った函館の風景も、私には懐かしく親しみのある光景。
すぐ影響されてしまう私は、
今度函館に行ったら、すっかり"蒼"気分になってしまいそう。


そしてまた、一応の事件の解決の後の設定がまたすごい。
猫が日向でお昼寝をしているような・・・
そのようなのどかな日が戻るには戻るのですが・・・、
かなり問題ありです。
でも、それもつかの間、急展開。
納得のいくラストだと思います。
それと、以前から怪しい気配ではあった深春と綾乃さんが・・・


私は、この本を読み終えて閉じた後も興奮状態で、
しばらく寝付けませんでした。
やってくれましたねえ・・・篠田さん。
このシリーズ開始は94年。
長らくたっぷり楽しませていただきました!!


また、「はじめに」部分で著者が
名を覚えていただいた彼らがなおこの先も、
生き続けて新たな物語を紡いでいく可能性を否定するものではない

と記しているのは非常に心強い。
京介と蒼と深春が、わいわい言いながら食事しているような風景を、
是非また番外編として読みたいものです。
期待しています!!


またまたついでに、題名の「燔祭(はんさい)」とは・・・。
文字変換も標準では出てこなかったですよ・・・
全くもう・・・。
辞書では
「古ユダヤ教で供えられた動物を、祭壇で全部焼いて神に捧げたこと。」
つまり生け贄ということか・・・
京介が向かった山頂に、ある人物が十字架に縛り付けられていた、
そのシーンをさすものと思われます。
または過去の事件で命を失った多くの人たちとか。
「ホロコースト」の元の意味は、これなのですって・・・。
知りませんでした。
勉強もさせてもらいました・・・。


「燔祭の丘/建築探偵桜井京介の事件簿」篠田真由美 講談社ノベルス
満足度★★★★★★!!

アラビアのロレンス

2011年02月06日 | 映画(あ行)
広大な砂漠でつかんだ夢と、その崩壊



            * * * * * * * *

往年の名作、アラビアを舞台とするスペクタクル巨編です。
私はロレンスはアラブで活躍するヒーローというイメージを持っていたのですが、
そうではなく、もっと人間的に弱い部分も表されています。
第一次世界大戦開戦後。
イギリスは連合国の一員として参戦しており、
ロレンスは情報収集のため、ということでアラブに向かいます。
彼は、目立ちたがりの変人、と周囲には思われていた様子。
当時のアラビアはトルコ軍が勢力を伸ばしていたのですが、
対するアラブ側は各部族間の抗争が激しく、とても一つにはまとまらない。
そもそも総括的なアラブ人という概念がないのですね。
そこをあえてロレンスは、部族間の協力を呼びかけて、
アラブをまとめ上げようと理想を掲げるのです。
この長大な作品は途中の休憩を挟んで2部に別れていますが、
前半は、その理想に向かい、なかなか胸のすく物語になっています。

砂漠。
どこまでも続く広大な砂の世界。
そこに沈む夕陽。
ラクダで行く砂漠の横断。
この壮大で美しいシーンの連続に魅入られてしまいます。
苦難の末アカバ陥落という目的を遂げ、
アラブ人の中でも英雄に祭り上げられてゆく。



ところが後半は、彼の命運に陰りがさしていきます。
始め彼は犠牲者を出したくなかったんですね。
途中砂漠ではぐれた仲間を捜しに戻ったりもする。
しかしやむなく命を落とす者は出る。
部族の抗争を大きくしないための見せしめの射殺であったり、
砂漠の流砂に呑まれる事故であったり。
次第に人の死に麻痺し、逆に自ら大量虐殺に手を染めてゆく。

また、彼自身の理想とは裏腹に
イギリス政府は当然ながらアラブの独立などは望んでいない。
アラブの部族たちは、
トルコとの争いで、いいだけ略奪品を手に入れると、さっさと帰ってしまう。
各部族長の代表会議も全く会議の体をなさないまま空中分解。

つかみかけた夢がガラガラと崩れ、逆に自分自身の弱さを思い知ることになる。
結局彼は、長いアラブの混沌とした歴史の力に負けたのかも知れません。
いえ、誰も勝つことなどできないからこそ、未だに中東は混乱のまま・・・。
意外にも失意の中、悲痛なエンディングなのでした。
でも、確かにこの作品でハッピーエンドはあり得ませんね。


ところで私には主役のピーター・オトゥールよりも、
アラブ人アリ役のオマー・シャリフの方が魅力的でした!
この方、やはりこれで注目を浴びたのでしょうね。
この作品の後、先日見た「ドクトルジバゴ」の主役を務めています。
この作品での彼の役割は、始めはロレンスをうさんくさく見る強気の男。
その後、ロレンスに惚れ込み、彼を支える立場になるのですが、
実に頼もしくかっこよい!! 
もともとエジプト出身の方なので、こういう役が似合うのは当然なのですが。 
私はすっかりファンになってしまいました。
・・・といっても手遅れも甚だしいですが・・・。
最近では「オーシャン・オブ・ファイヤー」に出ていた・・・?! 
やれやれ、これも好きな作品でしたが、もう一度見てみないと・・・。
いや、当然今はもう、すっかりおじいさんなんですけどね。

アラビアのロレンス (1枚組) [DVD]
ピーター・オトゥール,オマー・シャリフ,アレック・ギネス,アンソニー・クイン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


「アラビアのロレンス」
1962年/イギリス/227分
監督:デビッド・リーン
出演:ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、アレック・ギネス、アンソニー・クイン、ホセ・ファーラー

しあわせの雨傘

2011年02月05日 | 映画(さ行)
空っぽではない「お飾りの壷」



             * * * * * * * *

雨傘工場を経営するワンマン社長ロベール。
その妻スザンヌは、何不自由ない一見しあわせな主婦。
でも、なんとも退屈で、誰の役にも立っていないように感じる毎日。
娘からは「お飾りの壷」と言われ、落ち込んでしまう。
そんなある日、夫が心臓発作で倒れ、代わりに工場経営を任される。
折しも、工場は労働条件の改善を要求するストライキに入っていたりする。
彼女はあっさり要求を呑み、また新たな経営方針を打ち出して、
どんどん工場の経営状況が良くなってくるのです。
たまたま、主婦という立場にいて、能力を発揮する場がなかっただけ。
男女にかかわらず、隠れた能力を持つ人はいるものです・・・。
夫が健康を取り戻して会社に戻ってきたときには、
もうすでにスザンヌが名実共に経営のトップとして頼りにされていたのですが、
役員会の席で辛くも破れ、
またそのポストを夫にゆずらなければならなくなってしまいます。
しかし、自信を取り戻したスザンヌはそんなことではめげない。
スザンヌの次なる目標は・・・!



女性の社会進出と自立。
まさにそれがテーマです。
いかにも私好み・・・。
しかし、あまりにもそのものずばりなので、何だか拍子抜けといいますか、
あんまり感動は出来なかった・・・。
我が儘な視聴者であります。
この作品、舞台は1970年代。
今なら、妻が夫に変わってガンガン会社経営。
全く違和感もなければ、過激だとも思えません。
この時代のだからこそ生きるストーリーではありますね。
ただこのストーリーは、あまりにもその辺が簡単にいってしまったので
リアリティに欠け、おとぎ話になってしまった。
まあ、そういうお話なのでしょう。


女性の自立については、欧米は進んでいて日本は遅れている・・・と
何となくそんな思いがあったのですが、
いやいや、それはほんの少しの差のようです。
欧米でも女は家庭を守るもの・・・という根強い観念に、
つい最近まで縛られていたようで。
息子が母親の味方、娘は父親の味方、というふうに真っ二つなのも
ありがちな家族の風景なのかもと思いました。
意外にもスザンヌは貞淑な主婦ではなく、はじけた女だったわけですが・・・、
ちょっと悪のりしすぎでしたね・・・。

結局この作品はつまり、往年のカトリーヌ・ドヌーブファンに捧げる作品なのでしょう。
さすがにお年は召しましたが、
それでも充分に美しくチャーミングです。
赤いジャージを着て、ランニングしてるシーンなんて、
それこそ若き日の彼女からは想像がつきませんね。
そして、この題名も「シェルブールの雨傘」のオマージュか。
何だかそちらの方が見たくなってしまいましたよ・・・。

「しあわせの雨傘」
2010年/フランス
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ジェラール・ドパルデュー、ファブリス・ルキーニ、カリン・ビアール、ジュディット・ゴドレーシュ、ジェレミー・レニエ

ヒックとドラゴン

2011年02月03日 | 映画(は行)
どうして始めにドラゴンを殺さなかったの?



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さあ、本日は大変オススメのアニメです。
これは私も是非劇場で見たかったのですが、見損ねていました。

少年ヒックが住んでいるのはバイキングの島。
ここでの最大の問題は、飛来してきては家畜を奪っていくドラゴンたち。
男たちの価値はこの「ドラゴンを殺すこと=力」で測られる。
ヒックの父は中でもリーダー的存在。
男たちは皆大きくてマッチョですね。

しかし、ヒックと来たらやせっぽちで、ぜんぜん力がない。
父に何とか認められたくてがんばってはみるのですが、
気持ちばかりが先走り、逆に迷惑を掛けるばかり。
そんなある日、ヒックは一匹の傷ついたドラゴンと出会います。
チャンスだ!殺そうと思うけれども、それが出来ない。
お腹が空いているようなので、えさを与え、傷ついた尾翼に人工尾翼をつけてみる。
よくあるファンタジーのように、ドラゴンが人の言葉を話したりはしないのですが、
しぐさや表情で充分に意志の疎通ははかれます。
二人は次第に心を通わせ、一体となって空を翔ることができるようになった。

ドラゴンに乗って空を飛ぶ。
何だか「アバター」のシーンを思い出しますね。
本当はこのアニメも3Dで作られたもの。
ううん。やっぱり劇場で見たかったですね。
3Dでなくても、風景やモノの質感、空を飛ぶ疾走感、
実にリアルで迫力がありましたけれど。

ヒックはこのドラゴン、トゥースと触れ合ううちに
ドラゴンの嗜好や習性を理解していきます。
一方、村では少年たちがドラゴンを倒す訓練を受けている。

そんな中で、最も非力なヒックが、
凶悪そうなドラゴンたちを次々とてなづけて行き、優秀な成績をおさめる。
でも、ドラゴンたちは実は倒すべき敵ではなくて、友達なのだ・・・とヒックが言っても、
大人たちは聞く耳をもちません。
そして・・・


まず、このトゥースがかわいいんですよ~。

始めは警戒心いっぱいだったのが、だんだんなついてくる。
この感じ。
犬を飼ったことのある人なら解ると思うんです。
実際、ほとんどお互いの気持ちが通じるようになってきますよね。
怖い顔のハスキー犬も充分かわいいと思えるので、
トゥースの場合でもそれはアリです。

少女がヒックに「どうして始めにこのドラゴンを殺さなかったの?」と聞きます。
ヒックの答えは「怖がっているように見えたから・・・。」
そうなんです、相手の気持ちを推し量ること。
殺し合うことではなくて、相手を理解すること。
まずはこれが和解への第一歩だ。
それができれば、多くの争いごともなくなるのにな・・・。

ヒックは肉体的な力をつけるわけではないんですね。
でも彼の本質=他者の理解、優しさ、知恵、勇気
そういうものを生かして成長していくんです。
無理に世間的な価値に合わせることはない。
自分らしさを活かそう。
そういうメッセージもこめられていますね。
オトナでも充分満足出来るオススメ作品です。

ヒックとドラゴン ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
(声の出演),ジェイ・バルチェル,ジェラルド・バトラー,アメリカ・フェレーラ,レイグ・ファーガソン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


「ヒックとドラゴン」
2010年/アメリカ/98分
監督・脚本:ディーン・デュボア、クリス・サンダーズ
原作:クレシッダ・コーウェル
出演(声):ジェイ・バルチェル、ジェラルド・バトラー、クレイグ・ファーガソン、アメリカ・フェレーラ

工房『たんぽぽ』

2011年02月02日 | 工房『たんぽぽ』
工房『たんぽぽ』開設・・・羊毛フェルト手芸

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この度、少し趣向を変えまして、
「羊毛フェルト手芸」というものにチャレンジしてみることにしました。
これまで、普通のフェルトのぬいぐるみやパッチワークなど手がけたことはあるのですが、
これについては初めて。

羊毛フェルト手芸とは・・・
羊毛の繊維を「ニードル」という棘のついた針のようなものでちくちくと刺していき、繊維を絡み合わせることで、固め、形を作っていくものです。
平面でも立体でも、思うように形を作ることが出来るので、
型紙が必要なぬいぐるみよりも、自由に造形できます。

私、実は「未」年生まれ(決して、年齢を計算したりしませんように)。
今はもうすっかり廃れてしまいましたが、かつてはやった動物占いも「ひつじ」でした。
それでどうも“ひつじ”には親近感がある。
フェルトのかっちりした輪郭がない茫洋とした感じ、
これも何だか自分に似た感じで好きなのです。
しかも書店の手芸コーナーには、
何ともかわいらしい動物マスコットの作り方の本がたくさん並んでいる。
よし是非やってみよう・・・!
と思い立ちました。
本当は習いに行けばいいのですが、
どこかへ習いに行く時間を捻出するのが大変なので
本に頼ることにしました。

そこでまずこれ・・・
ハマナカ フェルティングニードルスターターセット
ハマナカ
ハマナカ


便利な世の中ですね。
始めに必要なもの一式と基本的な解説本がセットになったもの。

まずはこれを参考に
初めての挑戦です。

それで、とりあえず作ってみたのがこれ・・・

う~ん、ブサイクで済みませんが、
全くの初心者ということで多めに見てください。
それでも少しずつコツが解ってきましたよ。
あまりぐさぐさ刺しすぎてはダメ。
芯を堅く、外側の方を若干ゆるめでニードルも浅く刺す。

ニードル以前に、写真の腕が悪い・・・(^^;)
ですが、何となく解りますか。
左が本当に初めての頃のもの。刺しすぎてごつごつしている。
右がもう少し後で慣れてから作ったもの。こちらの方がふんわり。

ということで、今回はお恥ずかしいくらいのものですが、
次回には、もう少しましなものをご紹介出来るはず・・・。







フィリップ、きみを愛してる!

2011年02月01日 | 映画(は行)
可笑しくもあり、悲しくもあり・・・そして胸をうたれる



             * * * * * * * *

ゲイの男性の物語・・・、なのですが
これは実話を元にしているということで、
そう聞かなければ、
こんな奇想天外の話があるわけない!!と、切り捨ててしまうところです。
まさに、フィクションよりもフィクションっぽいストーリー。


主人公スティーブ(ジム・キャリー)は警察官でした。
でもある時交通事故で瀕死の重傷を負い、人生を見つめ直すのです。
もう、自分を偽るのはやめよう。
ありのままの自分でいよう。
そこで、妻に自分がゲイであることを告げ、警察も辞めて家を出る。
さてそこで何をするか。
・・・それが詐欺なんですねえ・・・。

この実在のスティーブン・ラッセルという方、
IQ169という並外れた知能の持ち主なんですね。
この知能を生かしちゃったんです・・・、生かすべきでない方向に。
クレジットカード詐欺、
高級腕時計の窃盗・転売、
弁護士詐称、
大企業に潜り込んで億単位の巨額を横領・・・いやはや、あきれるばかりです。
そんなことで刑務所に入っていたある時、運命の出会いがあるのです。
それがフィリップ(ユアン・マクレガー)。
二人はたちまち相思相愛に・・・。

いえ、笑っちゃいけないところなんですが。
ところがフィリップは意外とまともな道徳観念の持ち主。
スティーブのウソで固めた生き方が嫌で仕方がない。
お金なんかいらないから、もうウソをつくのは止めて・・・。
そう言うのだけれどスティーブは止められない。
とうとうフィリップまで共犯を問われて二人とも刑務所に逆戻り。
獄舎は別々です。

そんな時、フィリップの元にスティーブがエイズで瀕死の状態だとの噂が入る。
スティーブはやせ衰え、
もう余命も幾ばくもないように見受けられる・・・
獄中の身で、会うこともかなわないけれど、
電話でフィリップは必死に語りかける。
「ウソばかりの君だけど・・・やはり愛している。生涯で君だけだ・・・。」
ほろりと来ます・・・。
そうか、ジム・キャリーだけど結局こういうシリアスな物語だったのか
・・・と、思いきや・・・!!
思わぬどんでん返しにびっくり!!
まさに命がけのウソなのですが、
それもフィリップへの愛ゆえのこと。
これが普通の男女の物語ならそう驚かないかも知れない。
でも男同士というところが、おかしくもあり悲しくもあり・・・。
そして、その愛の偉大な力を思うときに、
男同士の愛も男女の愛も同じだなあ・・・と、気づくわけです。
奇妙でめちゃくちゃでありながら、
ふと胸を打たれてしまいます。


ジム・キャリーは真剣な顔をしていれば超絶にカッコいい

スティーブン・ラッセル氏は今もご存命で、服役中とのこと。
いやはや、すごい人です。完敗。

フィリップ、きみを愛してる! [DVD]
ジム・キャリー,ユアン・マクレガー
Happinet(SB)(D)


「フィリップ、きみを愛してる!」
2009年/フランス/97分
監督・脚本:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
制作総指揮:リック・ベッソン
出演:ジム・キャリー、ユアン・マクレガー、レスリー・マン、ロドリゴ・サントロ