残念な・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/eb/7f66b4ed5af6e9305e2e651cb115ac29.jpg)
* * * * * * * * * *
声優になることが夢の麦子(堀北真希)は、
パチンコ店に務める兄(松田龍平)と二人暮らし。
ある日、まだ幼いころに家を出たきり音信不通だった母・彩子(余貴美子)が現れ、
同居することになってしまいます。
麦子は母の記憶すらも殆どなく、
いまさら母親だといわれても冗談じゃない、と反発を隠せません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/82/353512caf44e385fe57efb34d1ba8f68.jpg)
・・・しかしまもなく、母は病で亡くなってしまいます。
納骨のために母の田舎を訪れた麦子は、
思いがけず町の人達に大歓迎を受けます。
麦子は母の若いころにそっくりで、
その母はアイドル歌手を目指して東京へ出て行ったというのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a4/3ee4f0e07a6ace12f10f5a8963b36bfa.jpg)
本作、監督は8年ほども前から構想を練っていたというのですが、
公開が今頃になってしまったのは、いかにもタイミングが悪かったですね。
アイドルになりたかった母・・・。
あまりにも「あまちゃん」にかぶってしまいました。
むろん、それがテーマの作品というわけではありませんが、
もう少し早ければ、この意外性はもう少し脚光を浴びたと思うのですが・・・。
残念なことですねえ・・・。
麦子は、母の思いを少しもわかろうとしなかった。
けれども人にはいろいろな事情もあって、やむにやまれぬこともある。
母がどのようにこれまで生きてきたのか。
そういうことを知れば母の思いと自分の思いが重なってくるのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b9/396744ad135f7ab3b8514784bb2e1ca2.jpg)
ですが東京へ出てきてどんな苦労が母にあったのか、
そういうところが描かれていなかったのがちょっと残念です。
母の故郷の描写も、「あまちゃん」のあの強烈な地方色を見てしまうと
物足りなく感じられてしまう・・・。
もしや、麦子の父はタクシー運転手だったとか・・・。
(あー、だからこんな連想を呼んでしまうところが、やはり時期が悪い!!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/5a/4fb8afd70ecd240c0a28bb1efb35c952.jpg)
麦子が、自分の中にくすぶっていた思いを、
ついイライラして、親身になってくれるミチル(麻生裕美)にぶつけてしまうシーンがります。
そこへ、いつも浮かれていて頼りになんかなりそうもない人が
「まるで、子供だな」と、たしなめる。
それが温水洋一さんなんですけどね、ちょっとカッコ良かったです。
麦子はずっと母親とは暮らしていなかったので、
こんなふうに本音をぶつけて喧嘩する相手がいなかったのか、とも思えます。
いずれにしても、ここでようやく麦子は大人へ向けて一歩前進。
良いシーンでした。
アニメ声優を目指すという麦子のために、
ほんの少し冒頭にアニメシーンも入っていますが、
それをもう少し随所に活かしても良かったように思います。
堀北真希さんの赤いスイトピーも少しでいいから聞きたかったな・・・。
「麦子さんと」
2013年/日本/95分
監督:吉田恵輔
出演:堀北真希、松田龍平、余貴美子、麻生裕美、ガダルカナル・タカ、温水洋一
可愛らしさ★★★★☆
満足度★★★☆☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/eb/7f66b4ed5af6e9305e2e651cb115ac29.jpg)
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声優になることが夢の麦子(堀北真希)は、
パチンコ店に務める兄(松田龍平)と二人暮らし。
ある日、まだ幼いころに家を出たきり音信不通だった母・彩子(余貴美子)が現れ、
同居することになってしまいます。
麦子は母の記憶すらも殆どなく、
いまさら母親だといわれても冗談じゃない、と反発を隠せません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/2b/99db8be5a41e612aae1c67a9dc75a3d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/82/353512caf44e385fe57efb34d1ba8f68.jpg)
・・・しかしまもなく、母は病で亡くなってしまいます。
納骨のために母の田舎を訪れた麦子は、
思いがけず町の人達に大歓迎を受けます。
麦子は母の若いころにそっくりで、
その母はアイドル歌手を目指して東京へ出て行ったというのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a4/3ee4f0e07a6ace12f10f5a8963b36bfa.jpg)
本作、監督は8年ほども前から構想を練っていたというのですが、
公開が今頃になってしまったのは、いかにもタイミングが悪かったですね。
アイドルになりたかった母・・・。
あまりにも「あまちゃん」にかぶってしまいました。
むろん、それがテーマの作品というわけではありませんが、
もう少し早ければ、この意外性はもう少し脚光を浴びたと思うのですが・・・。
残念なことですねえ・・・。
麦子は、母の思いを少しもわかろうとしなかった。
けれども人にはいろいろな事情もあって、やむにやまれぬこともある。
母がどのようにこれまで生きてきたのか。
そういうことを知れば母の思いと自分の思いが重なってくるのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b9/396744ad135f7ab3b8514784bb2e1ca2.jpg)
ですが東京へ出てきてどんな苦労が母にあったのか、
そういうところが描かれていなかったのがちょっと残念です。
母の故郷の描写も、「あまちゃん」のあの強烈な地方色を見てしまうと
物足りなく感じられてしまう・・・。
もしや、麦子の父はタクシー運転手だったとか・・・。
(あー、だからこんな連想を呼んでしまうところが、やはり時期が悪い!!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/5a/4fb8afd70ecd240c0a28bb1efb35c952.jpg)
麦子が、自分の中にくすぶっていた思いを、
ついイライラして、親身になってくれるミチル(麻生裕美)にぶつけてしまうシーンがります。
そこへ、いつも浮かれていて頼りになんかなりそうもない人が
「まるで、子供だな」と、たしなめる。
それが温水洋一さんなんですけどね、ちょっとカッコ良かったです。
麦子はずっと母親とは暮らしていなかったので、
こんなふうに本音をぶつけて喧嘩する相手がいなかったのか、とも思えます。
いずれにしても、ここでようやく麦子は大人へ向けて一歩前進。
良いシーンでした。
アニメ声優を目指すという麦子のために、
ほんの少し冒頭にアニメシーンも入っていますが、
それをもう少し随所に活かしても良かったように思います。
堀北真希さんの赤いスイトピーも少しでいいから聞きたかったな・・・。
「麦子さんと」
2013年/日本/95分
監督:吉田恵輔
出演:堀北真希、松田龍平、余貴美子、麻生裕美、ガダルカナル・タカ、温水洋一
可愛らしさ★★★★☆
満足度★★★☆☆