地区大会初日、最後の発表。置農『きき耳族の少女』どうにか終わりました。まずまず見てもらえるものにはなったんじゃないかな。力を入れた装置は多くの方から褒めていただいた。緞帳が上がった瞬間のホーッという嘆声には、ちょっぴりやったね!の心境だった。
心配した場転も無事終了。なんせ、場転要員は一年生中心だったんでとても不安だったんだ。だから、15分間の仕込み時間を無理矢理延長してもらって、場ミリだけはしっかりとつけさせてもらった。仕込み時間を守ったために、舞台そのものが台無しになったんじゃ意味ないからね。仕込みや搬出の時間制限はあくまで努力目標。守れなかったら失格ってことじゃない。この点は、全国行って直に体験してきているので、図々しく時間を掛けさせていただいた。まっ、上演が最後ってことで他校にあまり迷惑を掛けないで済むってこともあったけど。
しかし、ミスはたくさん出たなぁ!照明、音響、舞監、それにもちろん役者も。ステージでの練習が少なくて仕方ないな、って部分と、うーん、まだまだ稽古不足って部分とどちらもあった。もし、県大会に進めたら、しっかりと手直ししてミスのない舞台を作りたいもんだ。
この『きき耳族の少女』がどう評価されるかはわからない。でも、もっともエネルギーが注ぎ込まれた舞台だったことは確かだ。それと、難易度の高い芝居だったことも間違いない。体操競技のように演技に難易度ランクがつけられて、それに応じて点数が付くようなシステムなら、間違いなくトップクラスなんだけど。
さて、他校の舞台。見たのは九里学園の『たんぽぽとかずのこ』だったかな?タイトル違ってるか?違ってたらごめん。見終わって、暗い気持ちで外に出た。誤解しないでね。九里の部員たちは大いに熱演だった。演技の質も悪くなかった。1,2年生だけでこれだけやれれば上等だと思う。空間のしきり方も中割をせめたことで成功していた。
じゃあなぜ暗い気持ちになったか?って言うと、台本なんだ。これ、全国大会行ってる作品なんだそうだけと、これが何故??って感じ。最後の10分はまあ、後ろ髪を引かれつつ転校する生徒の思いがそこはかとなく伝わった。でも、残り50分は、何なのこれ?って感じだ。無断で飼ってた猫をあしらったギャグはまあ笑えた。でも、それも何度も繰り返されるとまたか!って感じるし、せりふはほんと、とりとめなくて、ムダな冗舌としか感じられない。伏線とか暗示とかまるでなし。出てくるエピソードも引っ越し屋のアルバイト学生が重い荷物持ってぎっくり腰になるとか、引っ越す生徒は実は飲酒と反抗的言辞で退学になったんだとか、猫にかずのこって名前つけて喜ぶとか、どうして?どうしてそんなんつなげて面白いの?わからない!どうしてもわからない!!で、暗い気持ち。やっばり僕は高校演劇とは、心がふれあわないんだ。まっ、別にいいんだけど。って拗ねた気分で見終わったってわけ。
明日はどんな舞台見せてもらえるのか?楽しみ、だけど、不安。なんとか納得行く作品でありますように。