見たかい?今日の朝刊、うむ?朝日だけじゃないよな。
宝島社の全面広告。2面ぶっ通しだぜ。
「ハンマーを持て。」右ページ。その反対側に「バカがまた壁を作っている。」
写真はベルリンの壁なのか?その上に集う人々。ほぼ、若者。壁のこちらには自信なげに対峙する、兵士たち。壁にはFREEDOMの落書き。
そして、コメントは中央に、
「こんどの壁は見えない壁だ。
あれから30年。ベルリンで壁を壊した人類は、
なんのことはない。せっせと新しい壁をつくっている。
貧富の壁、性差の壁、世代の壁・・・。
見えない分だけやっかいな壁たち。
そろそろもう一度、ハンマーを手にする時ではないか。
私たちはまた、時代に試されている。」
宝島社
と、来たぜ。すげぇーなぁ、マジ、アジテーションだぜ。
壁をぶち壊した経験のない日本人には、ちっとばっかしこっ恥ずかしく、一瞬引いてしまう。
でも、そういう時代の節目に差し掛かりつつあるてのは、間違いないし、誰もが、決断と行動を求められているのもたしかだぜ。
せっかく壁を破壊したのに、今、東ドイツでは分離独立の動きが始まってるって言うじゃないか。
イギリス、UEはブレグジットですったもんだだ。
トランプは、核合意という融和の動きをぶっ壊して、新たな憎悪の壁を築いちまった。
安倍は、平和主義より武力と強権国家の壁を目指している。
隣国との壁取り去るよりも、さらにさらに強化して、行き来不能な堅牢な懸崖に仕上げようとしている。
貧富の差ははっきりしてきている。
子ど食堂どころか、大人食堂の必要が叫ばれているのに、株価の上下に一喜一憂する者たちの声のみ伝えるマスメディア。
おこぼれを貧民にばらまく金持ち、それに拍手するネット住民。
女性の社会的地位、世界で121位っていう凄まじい現実を見て見ぬする人たち。
うん、たしかに、ハンマーを持つ時なんだろうぜ。
気付いた時にゃ、強固な壁に包囲されて言いたいことはおろか、命だって押し潰れた、なんてならんためにもな。