ようやく黒字?って借金続きだったてことかい?いやいやさすがにそれはない。
公演ごとの独立収支での話しさ。
劇団全体の会計としちゃ、潤っちゃいないが、そこそこ劇団内留保ありの健全経営?を保ってる。雑収入てやつがあるからね。大きなところでは、6年続いたシニア演劇学校の下請け手数料、これ大いに助かっている。さらに、最近じゃ、コントの出前とかも年に数度はあるし、仕上がった舞台を呼んでもらえたりすると、あごあし出してもおまけが来たりしている。LED灯体やらスモークマシーンやら簡易PAセットとか買って、なおそこそこのゆとりありだ。
ただ、一公演で見れば、はるばる続く茨の赤字だ。公演打つごとに出超!決算報告出るたびに、ため息落胆の日々だった。いや、旗揚げから10年ほどは臨時収入もなく、会計さえもどんぶりで、どうやって押し寄せる赤字を乗り切ってきたのか、いやほんと!不思議。おっと、女優を枕営業させるとか、なんて不法な稼ぎにゃ手出しちゃいないぜ。ともかく、乗り越えてきたんだ。
それがついに!44回目の公演にして、利益を生み出したんだ。黒字だぜぇぇぇ。ってたかだか3桁の話しなんだが。
芝居の公演ってやたらと金かかるもんなんだ。会場のホール借用、照明・音響の設備費用、それと大きいのは技術スタッフの日当。そういった諸々に舞台制作費、装置・道具・衣装だろ、もちろん、チラシポスターパンフレットの印刷費もある。菜の花座のような弱小劇団でも軽く、・・十万円はとぶ。なのに、公演は1回限り、広告・宣伝の類もとらないから、頼りはすべてチケット販売のみだ。
今回、やっと、その収入が総経費を上回れた!目出度い!!
黒字に転じた大きな原因、そりゃチケットを大口で売る団員が増えたことだ。一人、100枚!近くを売り捌く団員。凄い!劇団の営業部長と尊称されている。他にも数十枚を売り切る人が何人も出てきて、一気に経営は好転に転じたわけなのだ。それに、遅ればせながら、全員にノルマ10枚を課したってことも安定収入につながった。えっ!?ノルマもなかったのか???そう、それでも続いた菜の花座の不思議!音楽やダンス振り付けの外注もしなかったことも実は大きい。
ただ、残念なのは、観客が売り上げた枚数の7割程度しかなかったってことだ。当日都合が悪くなってぇ、って人もいただろうが、やっぱりお義理で買ってくれた人も多かったってことだろう。売れずに自己負担したって団員もいただろうし。ここら、当日券とプラザ窓口の前売り含め20枚って数字と合わせ、これからの課題ってことだろう。売り歩かなくたって、100枚くらいは売れる、そんな劇団になりたいもんだぜ。お客さんが心待ちしてくれてる芝居ってことな。次回公演が待ち遠しい!って言わせようぜ、いつかは。