ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

成人式、気になるなぁ!

2020-01-13 10:05:04 | 菜の花座

 成人式だってよ。盛り上がってるねぇ、テレビも新聞も。振り袖姿や紋付袴の新成人たち。

 精一杯飾り立てて、親たちの負担もバカにならんだろうな、なんって余計なお世話ってもんだ。世の中、じり貧が急速進行中だって言うのに、こういった祝い事は年々派手になってるってどういうこと?一点豪華主義、って言うか、人生の節目だけは盛大に着飾って、その思い出で残りのしょぼくれた人生やり過ごそうってことなのかねぇ。まさか、そのにぎにぎしさが、一生の幸せに繋がる、なんて思ってないよな。

 どう考えたって、この先祝福された道筋が用意されてるとは思えないものなぁ、この国じゃ。非正規だろ、低賃金だろ、結婚無理だろ、過重労働だろ、首切りだろ、AI化の進行だろ、男も女も先行きは不安がいっぱいだぜ。仮に結婚選んでも、幸せな結婚・子育てでゴール、なんて平穏無事にゃ行かんしな。DV夫に、離婚に、母子貧困。上を目指せば、ガラスの壁。地道に歩けば茨の道だ。

 んなことわかってるよ、だから、華やかに装うんじゃないか、余計な口出しすんなよ、ジジイ!おっとそうだった。成人式も結婚式も見向きもせずに斜に構えてきたひねくれ者、年老いてますます偏屈レベルが上がってるってことだぜ。ジジイはにっこり、あっ、そうなのね、お幸せに!で軽くスルーすりゃいいんだ。

 が、今年ばかりはそうはいかんのさ。町の成人式のアトラクション頼まれちまってんのでね。

 町の担当者もネタ尽きたんだろな、いろいろ考えんなぁ面倒くせぇ。ええい、もう、町の劇団に丸投げしちまえ!ってことなんじゃないか。講演会なんて聴きゃしない、芸人呼べば金掛かる。新成人にお任せ企画なんて段取り大変。お祝い事は、町長はじめの祝辞で済ませ、あとは軽く軽演劇で。あっ、これいい。手も抜けて、金もかからず、詰まらなけりゃすべては菜の花座のせい。

 そう、ひねくれて考えんなよ。菜の花座の力量を見込んでくれたって前を向こう。と、なりゃ、若い連中喜ぶような出し物考えなくっちゃな。

 ダンスを入れる、てのは決めている。すでに曲も選んで、振り付けも始めている、はず。問題は、その合間に挟むコントなんだ。菜の花座の役者たち、しゃべくりや仕草や物まねなんて、芸があるわけじゃない。どうしたって、観客惹きつける台本が必要だ。ささっと演じて軽くおとす、そんなショートショートを数本つなぎたい。ただ、脈絡なしのコントアラカルトじゃ面白くない。成人式らしくない。何か、仕掛けとか工夫が欲しいなぁ。一成人のその後の人生の幾コマとか。探し物でつなぐてのもいいかもしれない。若い者相手に舞台作って来たことないからねぇ、正直、何をどう作っていいものやら、途方にくれている。

 が、まぁ、そのうちに舞い降りて来るさ、アイディア。ただ、しばらくは若者文化とか盗み見しとかないとね。年寄り、大人の押し付けだけにはしたくないから。目指すは、俺らからのメッセージも伝えつつ、新成人にも笑いと感動と希望を与えられるもの。って、おいおい、さっき希望なんてないぜ、って警鐘鳴らしてたんじゃなかったっけか?!

コメント
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