不作だぁ、美味くねぇ、って散々愚痴ってたサツマイモ。放っといてもなぁ、このまま腐らせるってのもなぁ。ほんじゃ焼き芋か?手かからないし。ストーブに突っ込んどきゃいいしな。
最初のお試しは、失敗!火が強すぎて焦げちまった。土鍋窯に入れるんだから火力もやわらげらるから大丈夫、って甘かったぜ。2回目はこの経験生かして熾きになってから入れた。そうか、弱火でじんわり蒸らすように焼く、これがストーブ焼き芋のポイントだったのか。
焼き上がりホクホク芋、どぉりゃ、お味は?ウホッ、香りも甘ったるくどこかクリーミィ、これなら美味いぜ、きっと。
甘め!ええーっ、これがあの、ぼそぼそ味なし芋なのか?全然違うじゃないか。このまったりとろりの舌触り、滑らかな口溶け、濃厚な甘み!すげぇぇぇぇ、こんなにも変わるものなのか。
収穫後日に当てなけりゃ甘みは乗らない、てのは知ってて、教えの通り実践したんだが、お日様だけじゃなく、貯蔵・熟成てのが必要だったんだ。なんとなぁ、数十年サツマイモ作って来て、初めて実感したぜ。
試しの数本はあっという間に平らげちまったので、よしっ、これなら、土窯目一杯放り込んで、スイートポテト作ってやろうじゃないの。生クリーム、勘違いして何本も買っちまってるしな。
焼きあがった芋を味見と称してつまみ食いしながら、皮から外す。正しき製法は、ここで裏ごしなんだが、えぇい、面倒なり!そのまま行けぇ。筋っぽくたっていいさ、自家用なんだから。甘みは芋の持ち味で十分とは思ったが、やはりスイーツとなれば、こってり濃厚な甘さも欲しい。砂糖もざっと加え、さらに生クリーム、賞味期限切れが1本半。ちょい多いかな?いいさいいさ、全部入れちまえ。
かき混ぜてみて、後悔先に立たず!柔いぜ、こりゃぁ。型に入れて焼くしかないな。スプーンでせっせと盛り上げるんだが、あの、カヌーの形にならない。だらりとだらけて、どうしてもカヤックだ。まっ、いいさ、食べりゃ同じだ。柔らかくっていいさ。
味醂入りの卵黄を艶出しに塗って、オーブンへ。時間?芋は火が通ってるんだし、焼き色つけばそれでいい。ってことで、何のかんの30分近くかけて焼きあがった。
案の定、型から外すなんて無理、スプーンで掬って一口ずつ味わった。うんめぇぇぇぇ!いいんだよ、見掛けなんて悪くたって。
よしよし、我が家の定番スイーツ、またもや一品追加だぜぇぇぇ!