「認知症コント、そろそろ仕上げてもらわないと・・」、おっ、来たか、台本要求。そうだよなぁ、7月中に書き上げるって約束だものな。1カ月稽古して8月末から町内小学校を回る。
今年で5年目か?続くもんだよなぁ、そんなに気に入ってくれてるのかい、小学生。贅沢なプログラムだもの、アマチュアとは言え、役者が何人か出向いて10数人の子供たちの前で演ずる。それも、新作コントだよ。駐在さんの特別出演あり、っていうのも興味津々の試みだと思うぜ。
メンバーは、菜の花座のえり抜き、平日時間が取れるシニア役者が主体だ。中でも、常に主役を張るのは、菜の花座代表ユウタロウさん。今回だって、役場からの継続申し出を嬉々として受けてきたからね。呆け老人役がよほど気に入っているのだろう。あるいは、自分の持ち芸と大切に思っているのかもしれない。偉い!
呆け役なんてぇ、なんて尻込みしないどころか、「11月公演のセリフ、全部入ったから、今なら認知症コントもすぐに覚えられる」って、すげえ意欲だぜ。さすが代表!性根の据わり具合が違うぜ。
相手役のヒロコさん、こっちも演じることなら場所、相手を選ばない根性役者だ。コロナ禍じゃあるし町内のメンバーだけで、と二人芝居を考えていたが、ここに来て、シニアは全員がワクチン接種完了。だったら、こちらも常連のカズコさんにも出てもらおうか。三人ともども、快諾の潔さだ。
と、なれば、さっさと書かかにゃならんぜ。
前回は、専門知識、例えば英会話とか、を持つ認知症患者だってたくさんいるんだよ、ちょっと、歯車がかみ合わないのは、認識機能の一部分だけなんだ、って話しを書いた。さぁて、今回は何を主題に書くかねぇ。コントだから、笑いは必要だ。でも、それは嘲りや馬鹿にした笑いじゃない。どこがずれた行動が引き起こすほんのりとした笑い、みんなで、暖かく見守れるような優しさを湛えたなごみの笑い。子どもたちの心にいたわりの気持ちがしみとおるような話を書かなくっちゃね。
そう、年取れば半数以上の人は呆けるんだから、人間のごくごく普通の成り行きとしての認知症、ここらあたりかな。さっ、残された時間は4日だからな。
画像はオクダ内科クリニックさんのHPからお借りしました。こんなおおらかなコントが出来るといいよな。