ステージおきたま

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千人役者のいる町

2015-02-26 09:52:41 | 地域文化
 昨日、役場広報誌担当者の取材を受けた。3月15日発行の川西町町報を演劇特集にしたいってことだった。菜の花座のこと、シニア演劇学校のこと、置農演劇部のことなんか、いろいろ聞かれた。

 そうだなぁ、子ども演劇教室はあるし、高校演劇も置農って目玉あるし、アマチュアあって、シニアまで、残るは中学校くらいのもんだから、こりゃ町報の特集になって当然だよな。ここまでそろってる地域なんてそうそう無いものね。まっ、企画の発端は井上さんの吉里吉里忌が4月19日にあるから、それを盛り上げようってところだろうけど、それはそれ、町はもっともっと演劇に力を入れていいと思う。

 取材の中で、「千人役者のいる町」って言葉が話題になった。誰のだぼらだ?あっ、そうか僕が言ったんだった。昨年、フレンドリープラザ開館20周年記念トークイベントで口から出任せその場限りでくっちゃべったんだった。いや、忘れてた。トークイベントとかシンポジュームって出演者何人かいるわけだから、なんとか気の利いたことしゃべろうと夢中で考えるんだ。もちろん、他の発言者の話しだって聞きながらだけど。そのとき、おっ、これちょっと行けるかも!って思いついたのが、「千人役者のいる町」ってキャッチフレーズだったわけ。

 千両役者って言葉をもじった「千人役者」、絶賛される役者いなくても役者が千人もいる町、これなかなか魅力的だと思わないか?川西の場合、人工17,000人だから、町民の6%が役者ってことだ。そりゃ無理だろう、うん、たしかに目標と掲げるには無謀な数字だ。でも、置農演劇部が時に全校生徒の7~10%もの部員を集めてることからすれば、夢のまた夢とまではいかんのじゃないか?それ問題のすり替え!役者ばかりでなくたっていい。裏方やファンやパトロンも含めて1,000人だったら大いに可能だろう。

 著名な演劇人を連れてきて劇場運営させたり、高校に演劇科=表現科作ったりするより、町上げての演劇狂い?の方がぜったいインパクトあると思うな。町の知名度は間違いなくアップするし、そこまで行けば劇団の力量も上がってるだろうから演劇で観光客集めるってことだって可能になるだろう。それに、これが何よりだけど、町民が元気になる。舞台に出て生き生きしない人間なんていないから。楽しい芝居みて心豊かにならない人間なんていないから。

 トークイベントのそば限りの発言だったけど、「千人役者のいる町」これかなりいい線行ってるよ。川西はこのキャッチフレーズで行ったにいい。町の大きな財産の再確認だ。井上さんの吉里吉里忌がこのきっかけになればこれ以上のことはない。町が生んだ偉大な喜劇作者、文明批評家、その足跡を創造的に生かすこと、それが井上さんの意志を継ぐことだと思うんだけど、どうだろう?
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