ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

追われる日々が始まった!

2016-06-20 09:13:06 | 暮らし

 なんか、憂鬱だ。寝起きの体の固まり方が尋常でない。背中など板きれどころか鉄板状態だ。連日の田の除草、無理な姿勢が続いてるからなぁ。田の水を見に自転車を乗り出せば、日差しは真夏!いい加減にせい、まだ梅雨入りしたばかりだぞ。田んぼの水は?やっぱり来ていない。がっくり!昨夜の雨はどこに行ってしまったんだ!水路を上流にたどり、分岐点をチェックするも、どこも少ない。仕方なく水口の雑草を素手で取り除き、水路を押し広げて、どうやらチョロチョロ水を引き込んだ。横の畑を見れば、カボチャ、里芋の周囲は草の芽が覆っている。大豆の発芽はまずまずだが、当然のこと、補植は必要だろう。

 家に戻って、味噌汁のお菜はないか?と見回せば、虫に葉を食い荒らされた大根、これでも食えるか?

 もちろん、食うけど。収穫終わったイチゴ畑は、雑草畑。周囲もスベリヒユがびっしりと表面を覆いつくしている。菜っ葉類はさっさと虫たちの天国に成りおおせているし、玉ねぎの収穫跡地はアオビユが群生している。

 こりゃ、とっても抜いてなんぞいられないな、草刈り機で一気にカーーーット!その後、トラクターか耕耘機でガガーッと、怒りに任せてひっくり返すか。

 いくらかの救いは、田んぼの除草が順調に行ってることだ。再起した株間除草機、思いがけず効果的で、畝間はほぼツルツル、株間もコナギなんかはほとんど絶滅した。性悪のオモダカやカヤツリグサ、埋めたところでしたたかに生き延びてるよな、と思ったら、これにもまた予想外の働き。

 4日目に入った、Qホー除草も今日で田1枚終わるだろう。株間除草機の再登板、Qホーの早期使用、ちょっとばかりの変更が、作業効率を一新した。こういもんだよ、仕事てのは。長年決まり切った作業手順や慣習、後生大事にしてないで、見直すことも必要なんだ。

 で、一番の悩みの種が、走れてない!ってことだ。週末は長い距離を走るって決めていながら、野良仕事の疲れを理由にずるずる先延ばししている。吹っ切って走っちまえば、すっきりするって知ってはいても、だらだらと怠け心に流されている。

 逃げたって逃げきれない。時折のお湿りに勢いを得た雑草たちは、容赦なく伸び広がる。どこもかしこも草、草、草!諦めれば、畑は荒れ地に成り果てる。負ければ、己の不甲斐なさに腹が立ち、ますます、滅入るに違いない。

 だったら、やることは一つ!立て、立て、立てぇぇぇぇ!草めぇぇぇ、おのれ、根絶やしにしてくれるわぁぁぁ!

 

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出前劇団「菜の花座」順調!

2016-06-19 08:35:54 | アート・文化

 何だって始める時は不平、不満、不安が付き物。置農演劇部で演歌ショー始めた時だって、子どもミュージカルの公演が増えた時だって、部員たちのブーイングは激しかった。休みなくなる!セリフ覚えられない!そんなの無理!言い出しっぺとして、ここで諦めたら、世の中何にもできない。実際、東京公演だって実現したし、1日に午前、午後ミュージカルと演歌ショーなんて変則ダブルヘッダーだってやっちまった。定期公演、大会出場なども含め、年間50回を超える公演なんて大記録?を打て立てるまでになった。不平たらたらだった部員たちも今じゃ、濃い部活だったよねぇなどと懐かしんでいる。

 高校生なら、顧問が右と言えば右、左と言えば左なんだが、あっ、こんな強圧的な部活指導、今時絶対NGだろうけど、アマチュア劇団となるとそうもいかない。大人だし、仕事持ってるし、考え方それぞれだし。新たな試みには常に異論、反論が待ち受けている。去年、公民館から老人クラブ対象のステージを依頼された時も、団員たちの顔にははっきりと書かれていた、「何もそんなもん引き受けなくたって」。町から認知症サポート事業のコントを引き受ける時も、同じこと、いや出演回数20回!となれば、そんなの無理、無理、無理!積極派は座長の僕と事務局Gさん、劇団運営の中枢2人がやる、となれば、渋々ながらも従うしかない、ってことで5月、川西中学校での公演から始まった。

 月2回のペースですでに3回目、来週は吉島小学校での公演が控えている。

 年間20回となれば、ダブルキャスト、トリプルキャストを準備しないわけにはいかない。やれやれ、ここでまた、すったもんだがぶり返すのか、と内心うんざりだったのだが、これが、なんと、自分たちでさっさとセカンドチームを結成、事前稽古もてきぱき予定立てて進めている。演出なんか蚊帳の外、どんどん仕上げて、最後のチェックだけ、仕方ないから見てもらうか、って調子。いいよ、いいんだ、それで。すでに演出は終わってるんだから、後は、役者たちのもの、さらにさらに面白いものにしてくれればそれでいい。いっつも、僕が引っ張ってるなんてあり方の方がおよそ不自然なんだ。自主的に稽古に励むメンバーたち、なかなか楽しそうだしね。

 セカンドチームが軌道に乗ったから、第3、第4のチームもスムーズに名乗りを上げてくれるだろう。年20回の公演、これなら乗り切れる。そう、始めることなんだよ、何だって。頭でぐじぐじ考えてたって埒あかない。だいたい、考えるって言ったて、たいがいは、無意識の怠け心や自信のなさに唆されてるだけなんだから。案ずるより産むが易し、昔の人は良いこと言った。これで劇団の活動領域も広がった。地域での認知度も上がった。役者の技量も自信もついた。

 9月には、町敬老会でのアトラクションも頼まれたって、おいおい、僕は聞いてないけど!!!

 

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またもやイチゴ、懲りずにイチゴ、やっぱりイチゴ!

2016-06-18 09:36:35 | 暮らし

 前言撤回だ。朝令暮改だ。舛添だぁ!安部晋三だぁぁぁ!昨日の宣言、今日の反故!やっぱりイチゴ取りに行った。

 もうしません!これでお終い!って言っておいて、3日も経てば、さっぱり忘れてイチゴ摘み。なんてこっちゃい。

 いやねぇ、ジャムなんだよ、ことの発端は。

 冷凍しようか、とも思った大量のイチゴ、たかだか数キロだけど、冷凍庫は満杯だし、保存したところでいずれは忘れて、あれっ?これなんだ?なぁぁぁんだ、イチゴかぁって邪魔者扱いしかねない。だったら、やっぱりジャムでしょ。いろんな人にも上げられるし。これまで3回、総計で10キロほどをジャムに煮た。

 イチゴジャムって、作った当初は鮮やかで見栄えも最高なんだけど、色合い酸化しやすくってねぇ、半年もすると黒ずんできちまうんだよ。そうなると、飽きが来た彼女みたいに顔見るのもうざい!ってことになる。そのまま数年ほったらかし、挙句はばっちいものでも捨てるように、廃棄。これじゃいくらなんでも可哀想、だから、イチゴジャムは程よくそこそこに、てのが製造心得になっている。だから、もう、製造目標、到達、もういらない、って考えて、収穫終結宣言を発したわけだ、3日前。

 ところがねぇ、できたジャムが、やたら美味しいんだよ。瓶に入っているとくすんで見えるけど、スプーンで取り出してみると、これがお見事鮮やかさ!妖艶な美女を思わせる輝きで誘って来る。食べれば、味も香りも濃厚にイチゴっ!を主張して、口の中に華麗な花園が広がっていく。ごはん食パンにぬってよし、ヨーグルトのソースとしてさらによし。ほら、ほら、涎たらしてないで、私をお食べ!

 あれっ?色悪い!カメラと撮影技術の拙さのせい、ごめん、イチゴジャム!

 ここ数日、なにはともあれイチゴジャム。おやつにイチゴジャム、間食にイチゴジャム、夜食にイチゴジャム、あっという間に、2瓶が空になった。うむっ?この調子で消費していったら、1か月も経たずに底をつくぞ、それはならぬ!断じてならぬ!人にあげない、内緒で一人楽しむ、なんてみみっちい選択肢もあるが、人間、舛添になっちゃお終いだから、美味しいものはみんなで楽しみたい、って言うより、この味と美しさを自慢したい。と、なれば、収穫だよ、イチゴ摘みだよ。

 数は減っている。実の大きさも小ぶりになった。虫食いも多い。それでもいい、贅沢言わない。虫くいだって、削ればいいんだから。

 今朝の収穫は500グラム、昨日と合わせて1.5キロ、よしよし、これだけあれば、さらに8本は作れるぞ。

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今夜も壊し屋:菜の花プラザシニア団『クロスロード』稽古

2016-06-17 08:32:53 | シニア演劇

 「ダメ!」「もう一度!」、たった2つ3つのセリフにどこまでも続くダメ出し。役者の顔が、惑い、悩みから苛立ちに変わっていく。「どうしろって言うんだ!」ありありと不満が見て取れる。言い返したい言葉をぐっと飲みこんでいるのがわかる。それでも、非常に「やり直し!」

 これまでシニアの芝居じゃ、まっ、あんまり難しいこと言わないで、楽しくやりましょ、って気持ちが強かった。60過ぎて舞台の魅力に取りつかれた人たち、やり遂げようってだけだって、大したもんじゃないか。それに、体はもちろん、頭だって固まってるしね、今さら揉みほぐすなんて、無理!なんて、ごめん!どこかで見切りつけてた。

 でも、菜の花プラザシニア団の公演も3回目だよ、そうそういつまでも、間違いもご愛敬のシニア売りで通すわけにゃいかんだろ。見に来てくれる人たちだって、なんだ、いつまでも下手だなぁ、そんなもんかシニア演劇は、自己満足に付き合ってらんねえよ、なんて愛想尽かししかねない。おっ、上手くなったじゃないか!とか、年寄も進化するんだぁ!年々面白くなるなぁ!って見る人感心させちたいじゃないか、観客引っ張り込みたいじゃないか。

 演出する僕の方も、そんななあなあ気分に我慢ならなくなってもきている。2回に1回は耳を塞いで通過していたアクセント、イントネーションの間違いも耳障りで仕方なくなってきたし、その人特有の節回しにも、いつもその調子かい?って苛立つようになってきた。対話になっていない話し方、普段の人柄が滲み出過ぎる発声、変にうねるようなセリフ回し、抑揚の乏しいボソボソ声、気になりだしたら我慢ならなくなってきた。

 役者だろ?いろんな役になり切らなくっちゃ。別の人生生きるために芝居やるんだろ、自分を捨てろよ、思い切り飛び込まなくちゃ。持ち味は持ち味でいい。でも、それだけに頼ってたら、どの役もみんな同じ顔になっちまう。今回の台本は、これまでの当て書きからははみ出してる。キャバレーのホステスとか、詐欺師とか、腹黒かったり、怒りを心に秘めていたり、一筋縄にはいかない設定が多い。大部分の人は、1人2役以上をこなす。主役は75歳から15歳までを1人で演じる、高い壁が設定されている。

 誰だって、ダメ!ダメ!攻め続けられれば、いい加減うんざりきて、終いには腹も立つことだろう。自分なりに自信をもってる役者はなおのことだ。たしかに、はまれば上手い、いい味出す。でも、そこから離れたらお手上げなんだ。いや、お手上げしない、降参しないから困る。自己流に縋りついて、その場を切り抜けられると思っている。この思い込みが変わることを妨げる。新しい演技術を遠ざける。

 ワンパターンを壊す仕事は、かなりの荒療治だ。自信や矜持を粉砕する作業なんたから。ある意味、アイデンティティの否定でもある。不快感はたまりにたまっていくことだろう。凝り固まった年寄りには過ぎた要求なのかもしれない。

 でも、変われない、変わらなくていい、と立ち止まってしまえば、そここそが老いの終着点なんだと思う。自分は変われる、もっと上手くなれる、もっと違う人生を生きることができる、その思いをいつまでもがしっと握りしめていてほしい。そのために、非情に破壊し続ける、ダメ出しを続ける、それが共に舞台を作る者への愛情なんだと思う。

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ど派手な生地を買って来た

2016-06-16 09:10:04 | アート・文化

 生地まだですか?衣装さんから早くも催促。おおーっと、そ、そうですね、デザイン決まったわけだから、生地さえあれば縫い方できるわけですよね。ち、ち、近いうちにきっと、お待ちを・・・・。スタッフが充実してくると、演出ものんべんだらりとはしていられない。てきばきと決定し、仕事に掛かってもらわにゃならん。意欲満々のスタッフの足をひっぱってちゃわかんねえ(ダメだ)。押し詰まって一気なんてやっつけ仕事の習慣から抜け出さねばならぬ。怠け心を引きずり下ろし、生地屋さんに向かった。

 まずはダンス衣装だ。オープニングで女性陣が「スィング・スィング・スィング」を踊る。アップテンポで激しく動き回るダンスになるはずだから、派手な原色のスカートを華やかに翻して躍らせたい。形はもちろん、フレアスカート。ターンのたびに大輪の花が風に舞うようであって欲しい。色合いも大切だが、素材も重要。ひらひらとした薄手のものはダメだ。かと言って足にまつわりつくような鈍重な生地も向かない。適度に重量感があり、しなやかで優美な生地。

 勧めてくれたのは原色のつるりとした生地。うーん、模様があった方がいいんだが・・・季節が季節だからなぁ、並んでいる布地はあらかた薄手、しかも、お店のお得意さん=中高年向けで品はいいけど地味目だ。散々探し回ったけれど、一押しのものを超える素材には出会えず、まっ、オープニングダンスだからな、ど派手の原色でもいいのかも知れない。ぱっと飛び出して、一気に観客の目を惹きつけられればそれもいい。と、いうことで、選んだ生地が、これ。

 

 うわーっ!やっぱり、派手!これをシニアのお姉さま方が着て踊る。日常だったら、気狂ったの?って言われること必定、舞台だからできる羽目の外し方!シニアの舞台はそんな非日常への跳躍も大切なテーマだから、これでいいんだ。

 これまで添え物だった男性陣にも別に1曲踊ってもらうことにした。「マンボNo5」ペレス・プラドだ。熟年には懐かしのダンスミューシック。彼らの衣装には、ラテンのひらひら袖のシャツを着てもらおう。持ち合わせのYシャツに黒の蝶ネクタイ、細身のベルボトム黒。袖の飾りは衣装さんに作ってもらう。その生地も女たちに負けることなく、この華やかな色どり!

 どちらも戦後まもなくのキャバレーのショーステージをイメージしている。華やかに、賑やかに踊り回った後は、キャバレーの歴史をたどることになる。ということは、ダンサーやホステスの衣装も必要になるわけだ。これも、まず自前で準備できるって人は少ないだろうから、作るか?買うか?うーん、まだまだ仕事は山積みだなぁ。

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