ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

6月公演、「ふるさと納税」ぶっとばすか!

2025-02-23 10:12:38 | 菜の花座
長い冬休み、冬眠期間、終わっちまうよぉ。

そろそろだし、6月公演の台本書き始め。締め切りは3月末、稽古の開始は4月の頭から。
書くの遅いからなぁ、あっち寄り道、こっちで道草。集中できない男の台本書きにゃ1カ月は譲れぬ一線なのよ。で、

なに書くか?

それは決まってる。ふるさと納税をやり玉に挙げてやろうと思ってさ。
今、地方自治体は血眼なんだぜ、どうしたら人気返礼品を作れるか。乏しい予算、はかない臨時収入に期待をける!地元産品に目を付けてもらって、臨時所得を手に入れようって。

なんか、ずいぶん浅ましい、いや失礼、無我夢中、熾烈な獲得競争が展開してるようなんだよな。町長とか上役に尻叩かれて、売れる商品の開発やら、魅力的なホームページ作りに頭悩ませてるに違いないんだ。
選挙で応援した我が町の町長も座談会で、ふるさと納税力入れます!って、気合いの一言、宣言してたしな。あんたセールスマンか?製品企画課長か?およそ、そんな競合には興味ないと思ってた柔和で穏やかな御仁がだぜ。

これはきっと、各地でいろんな修羅場が広がってんだろうな。関わる人たちも、否応なく巻き込まれ、素顔を曝け出しているに違いないって思うのさ。
人間ドラマ、ふるさと納税にあり!

目標としては、とこんとドタバタ!
金は絡むだろうし、出世欲とか、成功願望、に煽られて、足の引っ張り合いやら、情報戦、色恋沙汰も激しさ怒涛。
もう、こりゃ、すったもんだも飛び越えて、ハチャメチャ騒動起こるは必定!なっ、ドタバタの幕開けとなりそうだと思わねえか?

ストーリーは、奇想天外、あっと驚く展開、 行方も分からぬ回転、変転、リアリズムなんてクソくらえでぶっ飛ばしたいと思ているのさ。
って、言っても耄碌ジジイの錆び付いた脳みそ、どこまで羽目を外せるか?まっ、一種の老化防止の脳トレ!ってところかな。

演出は、ただ今熱中、韓ドラ『ペントハウス』のあの大げさでわざとらしい表現を目指すのもいいかもって。そう、唾とばして相手罵ったり、怒りに任せて机上の家具小もの類を払いのけたり、高価な装飾品を叩き壊したり、できるわけゃないよな、極貧菜の花座で。
が、まぁ、その意気で生き生きと走り回って貰おうって思惑だ。

につけても、まずは、基礎知識、書き始めの前に参考資料に当たっておこう。ってことで、まずはこの2冊。



去年の11月公演後から続いた3か月ののんびり読書、そこそこ蓄積の冬眠期間も残すは数日、買いだめ本・積読本はまるで減らないが、あと2冊、何を読もうかなぁ。


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三苫に生きる職人魂!

2025-02-22 10:50:54 | スポーツ
三苫薫のスーパーゴール、見たかな?
まだの人、サッカーなんてぇ、って思ってる人、ぜひみてくれよ、これはサッカー界の伝説になるゴールシーンだから。

すげえーなぁ、三苫!って、三苫薫の技の巧みさ、手放し感動って、これ書いてんじゃないのよ。

プレーすげえー、だけじゃなく、ただ者じゃねえな、この男!この男の背骨は何だ?って話しだ。



サウジアラビア金満チームが移籍金 5440万ポンド(約104億円)出すから、来てくれぇ! って、オファー。

金額の高にびっくり仰天してるわけじゃないのさ。いや、ちょっと狂ってんだろサッカー界って、呆れるちゃいるんだ移籍金バブルには。でも、

こんな大金積まれても、三苫は見向きもしなかった、ってことなんだ、いや、ちっとはスケベ心動いたかもしれんけど。

もっとレベルの高い場所でプレーを続けたい、これが大金オファーを蹴った理由だってよ。

だろうなぁ、アルナスルからの移籍話聞いた時、あっ、三苫は絶対行かないなって確信してたもんな。

その確信は何故?

こんな言い方好きじゃないんだが、日本人だから。
なんだ、日本人は金に目は眩まないのか?
黄金色に目を輝かすのは日本人じゃないてぇのか?
金銭の見返り求めちゃいかんとでもいうのか?

金より名、栄華より栄誉、日本人すげぇぇぇ!なんて連中と肩組むつもりはねえよ。

三苫は高額オファー何故蹴った?
サムライだから?武士は食わねど高楊枝!日本代表サムライ―ブルーの一員だから。うーん、座りのいい理解だな。
たしかにサムライは所領に命を懸けた、一所懸命ってやつな。あるいは主君への忠誠心。とは言っても江戸の御代にゃ太平楽を決め込んだからな。

だから、俺の見立ては違うんだ。

道を究める職人だから!

三苫の佇まいとか、プレーのひたむきさ見ていて、思い浮かぶのは、素材に向かう名工の頑固さなんだよな。
伝統工芸の職人、宮大工、石工、漆芸、陶芸、織物、染色、・・・人間国宝につながる名人たちのこつこつと精進する姿勢だぜ。
あるいは書道、茶道や華道など芸に専心する人たちも。
今じゃ、料理のシェフやパティシエ、ついにはソムリエとかバリスタとかにまで、名人の敬称が捧げられる。
これが日本の伝統なんだと思う。日本人の心の底に流れる生き方の美意識なんだと思うのよ。

金よりも名、名よりも自身の納得、いや自己満足を越えた名品をこそ目標とし、はるか先に究極の達成を見据える。その見果てぬ境地に向けてひたすら自らの身を技を磨いて行く、この宗教的とも言うべき求道心!

現代の先端、サッカーの名選手たちにもこの生き様への憧れは受け継がれているって思うのさ。サッカーの匠になる!到達できる極点を目指す、そのためには、日々専心し、心身7を鍛え、技を磨き、ワンプレーに集中する。

贅沢な暮らしにも、栄誉にも溺れることなく、道を究めることを目標に日々を厳しく律して行く。そんな若者たちだからこそ、目先の欲得を無視してさらに難しい試練に身を投げ出して行くんだと思う。

いまや、ヨーロッパに飛び込み、日々自分磨きの旅を続けている若者は70人を超えたって。日々鍛錬を怠らず、一期一会的精神で試合に臨む彼らの克己心とチームへの強い献身性が強力な力となって、それぞれの地で、各々のチームで居場所を見出しつつあるってことだ。

さらに言うなら、現代の名工を目指すのはサムライブルーだけではない、なでしこジャパンの女子選手たちも同様だ。今アメリカで、She Believes Cupを戦うメンバーも24名中、20名が海外のチームに所属している。
彼女たちも言葉も通じにくい異境の地でひたむきな努力を続けている。

たとえ人生の一時期だとしても、そんな挑戦に、精進に自身を掛けている若者たちがいる。
これは希望だって思うのよ。

だからサッカーは素晴らしい!ってのは、手前勝手な理屈かもしれんけど。
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米作り、俺の時給いくら?

2025-02-21 11:25:51 | 米つくり
計ってみっか、計算してみっか、米作りの時給、って思いがムラムラと湧き上がって来るんだだ春先にゃ。

でも、作業に入った途端に、諦める。絶対ムリ、無謀だぜ、そんなことって。
この先半年間の労働の多種多様を思い浮かべただけで、すぐに気が付くのさ。

しかしなぁ、普通に米作ってる農家の時給が10円だって聞いて、そりゃたまらんな、とても作る気にならんぞ、って呆れると同時に、無農薬有機栽培の俺ん家だとどうだろって、ちょっと気になってきて、ざっと計算してみることにした。ざっとだが、10a単位に換算してな。

まず、1)野毛取り、種もみの塩水選   4時間(以下時間省略)



   2)温湯消毒          3
           3) 芽出し管理         0.5×20  10
   4) ハウスビニール張り     3×2(人)  6




   5)育苗床作り          4
   6)種蒔き・育苗土作り含め   3
   7)育苗管理          1×25    25



   8)本田準備
    ➀堆肥散布         5



    ②有機肥料・微量要素散布  1
    ③耕耘           3
    ④畔波シート張り      4
    ⑤代掻き          3
   9)田植え4条機械植え     3 
   10)補植ポット苗で欠株多   10
   11)水管理(毎日朝夕)     0.5×120(5月末から9月初め) 60
   12)除草
    ➀除草機押し        6×4 24



    ②Qホー除草(株間の草を刈る)  5×10 50



    ③畔草刈り         2×5    10
   13)稲刈り
    ➀畔波シート外し      5
    ②稲刈り2条借りバインダー 4
    ③杭掛け          4  



   14)架け替え         3×3 9
   15)
    ➀脱穀ハーベスター     5
    ②稲わら片付け(畜産農家へ) 2
   16)籾摺り           8(6俵分) 
   17)精米家庭用精米機      18(6俵分)
ということで、ざっと見積もって
   計              261時間
ずいぶん働いてるわけさ。しかもかなりの重労働だ、特に除草、ってことも考えて欲しいね。

いくら無農薬無化学肥料だからって、経費はかかるさ。
機械はすべて中古だから、機械の購入・原価償却は小さいし、ハウスのビニールなんかはケチって3年使うから1年に均すと安いけど。そうそう草刈り機の刃なんかもその都度買い替えると結構な額なんだが、これも研磨機で研いで3~5回は使って、節約、節約!
それでも、経費は
   1)機械整備・原価償却・種蒔き機借用   2万円
   2)肥料購入有機ボカシ肥料、微量要素他  1万円
   3)井戸揚水用電気代           2万円
   4)燃料費                1万円
   5)資材費ビニール他           1万円 
   6)出荷用袋代              5千円 
これは機械の故障とかなく順調に行った場合。多分まだ掛かってる分あると思うが、取りあえず  
   計                   7万5千円

で収量は、無理せず少ない終了で我慢、それが無農薬栽培なので、玄米だと、360キロ~400キロ。

ってことで時給を計算してみると、中間マージンなしの小売価格、値上がり前の10キロ4000円だと。
    400キロ×400円  16万円
    経費を差し引くと 16万円ー7万5千円 8万5千円
これを261時間で割れば時給が出て、
             8万5千円÷261時間  325円
俺ん家米作り、時給325円!おっと。

機械と農薬、化学肥料にかかる分が節約できてこの時給額だ。
真夏の暑さの中で除草機押したり、草刈りしたり、とことん肉体を酷使してこの金額だ。
時給10円じゃなかったが、やっぱり米の値段は安すぎだ。

仮に2倍に値上がりしている現在の市販価格だと、経費、労働時間は変わらず、収入が16万円増えるわけだから、
             32万円-7万5千円  24万5千円
             24万5千円÷261時間  938円
やれやれ、これでようやく学生アルバイト並みの時給になったぜ。
ただし、流通の経費、ここからとられるわけだ、出荷するとなると。

なっ、こういうことさ。
農家からしたら、こめの値段は、今の値上がりしているものでも、まだ安すぎってことだ。
が、買って食う側からしたらとても高くってやっちゃいられんってこと、だとすりゃ、国がガッツリ政策介入して、米価の保証をしていくしかないってことだぜ。

消費者の皆さん、くれぐれも、農家叩きに入り込まないでくれよな。米作る農家いなくなるからさ。





                                   
                                

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コント挫折!

2025-02-20 08:58:39 | コント
月に2本のコントノルマ、厳しいぞ、このままでは。

書きかけで立ち往生してた新作コント『噓つきマスク』、なんとかデッドラインを乗り越えようと、苦心惨憺したが、止めた!諦めた!中途放棄だ、撤退だ!

ウソのつけない気弱な政治家が、セクハラ不祥事の記者会見をどう乗り切るか?その悩みにつけ入っていかさまコンサルが、ウソつき放題のマスクを売りつける、って話し。

もちろん、マスクは国会でウソ答弁118回の今は亡き大御所の、あれ、あれ、あれよ。大量の在庫が倉庫に眠ってるって報道があったろ。



あの場所ふさぎ無用マスクに、N国立花孝志のシンボルカラー青と黄色の縞模様つけて、



超嘘つき能を強力付与?したとして、出まかせはったり万能マスクとして販売するって設定だったんだが、

いかん、先が続かん!

はたと気づいたんだ、
ウソつけないような小心者、あるいは正直者の政治家なんていっこない、って現実を見誤ってた。

度を超えた嘘つきの二人を、おちゃらかしてからかおうと思ったんだが、あたり見回せば、桁は違うが同類は多々いるんだった。

先日だって、岸和田市長、二度目の不信任!俺悪くないもん!みんなに聞いてよねって議会解散しムダ金1億円使って市議会議員選挙やったら、てめえの神さん除く、当選議員全員から辞めろ!って決議突きつけられた。

そこまで突っ走ったことだって相当の面の皮の厚さだが、さっそくの記者会見で立候補するって表明したってよ!



すげえなぁ(褒めてない)ここまで破廉恥に徹することできるんだ!選挙に掛かった経費1億円、弁償してから言えってえの。

まぁな、性加害、和解金に500万円支払うほどのあくどい性暴力しておいて、いけしゃあしゃあと、ただの不倫だったのゴメン!って、神さん横に座らせて言い張れる男だからな。

おっと、もう一人、これも大物!兵庫県の斎藤元彦。
次から次と、公益通報つぶしの不法とその後の二馬力選挙や公選法違反の証拠が挙がってきているのに、知らぬ、存ぜぬ、すべては第三者委員会で、って能面面で素通りし続けてるからな。
これも、大したもんだぜ、多分118回のウソ答弁なんかはるかに上回る頻度だろうな、記者会見でのウソ返答。

今日は今日とて、維新の兵庫県議2名、県知事選じゃウソつきました、インチキしてましたって、ゲロったしな。

なっ、ざっと見ただけで、羞恥とか正直とかまったく無縁な奴らがぞろぞろだろ。ウソつき本家の立花孝志の教えなんてもうとっくに彼らに伝授されてるってことなのさ。かえって立花の方が、県警、検察の捜査を恐れて、すでに維新県議との連携をばらしちまってるだけ小心者にさえ見えてくる。

となると、今回のアイディアは完全にお門違い、勘違い、ウソつきマスクなんて売れるはずはないってことなのさ。
ついつい未だに邪魔者扱いのアベノマスクと息するようにウソがはける立花孝志って存在にあまりにインスパイアされ過ぎたってことだ。

なんか新しいネタ見付けなくっちゃなんねえなぁ。
やれやれ。



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『帝国の慰安婦』著者の勇気に驚き!

2025-02-19 10:48:51 | 本と雑誌
凄いなぁ、こんな本書いたなんて、勇気あるなぁ!

『帝国の慰安婦』朴・裕河、朝日文庫



そりゃ韓国でつるし上げくうよな。元慰安婦の名誉を棄損したって裁判所に訴えられた。ってことは、韓国内の多くの人たちから指弾されて来たってことだぜ。

元慰安婦やその支援団体からは激しく叩かれたけど、決して日本の慰安婦否定派に阿る内容じゅない。
学者としての信念のもと冷静かつ丁寧に、慰安婦の実態を解き明かして行った本なんだ。

実態はどうだったのか?

日本軍による関与は当然あったが、韓国側支援者や世論に広まっているような、強権的な拉致、強姦、監禁、ではなかった。女性たちの徴集に大きな役割を果たしたのは、民間の仲介業者で、貧しくふるさと以外に生きる道を求めた女性たちを仕事、給与待遇などを騙して連れ去り、強引に売春に従事させた場合が多かった。
その女衒とも言うべき業者にはら日本人もいたし朝鮮人もいた。その営業形態も、旅館の一室から戸外の掘っ建て小屋、時には日本軍が準備した施設など多様であった。時には、部隊とともに移動し、その兵士たちの性処理を担わされたことから、近年従軍慰安婦と呼ばれることにもなったが、あくまで、女性たちのとりまとめ、慰安所の運営は民間の仲介者が勤めたものだった。
暴力を伴う性加害もあったが、多くは、その雇い主によるもので、慰安婦たちの怒りの対象もこれら搾取するものたちに向かっていた、と。

兵士たちの性欲を受け止め続ける苦しみは心身ともにかなりのものだったが、場所によっては、のどかな時を過ごしたり、小金をためるゆとりもあったりもした。
兵士たちが慰安婦に求めたものは当然性欲の処理であったが、遠く離れたふるさとや家族への思いの代償、癒しという部分も少なからずあって、時には、恋愛関係も含め、人間としての心の交流が生まれることもあった。

慰安婦たちにも日本人としての愛国意識も生まれ、時には看護婦の役割を果たしたり、国防婦人会的支援者として働いたり、戦闘訓練さえ行われたということだ。

彼女たちはまさしく帝国の慰安婦だった。

このような、半ば強制的ではあっても、日本軍に協力的な慰安婦像を、韓国民に提示することは、とても勇気を必要とする行為であった。何故なら、韓国民にとって植民地化の過去は、犠牲と反逆の時代と認識されていて、それが被害者歴史観として、通説であり、アイデンティティになっているからだ。日本の被爆、空襲被害者意識と同じだ。都合の悪い加害や協力の事実からは目を背ける。

韓国の人々にとって、挺身隊の少女たちが日本軍に強権的に拉致され性奴隷とされたという歴史認識こそが大切だった。実際の慰安婦は20代がほとんどで、挺身隊の少女たちとは階層の違う貧困層の娘たちだったのだが。

ただし、日本の否定論者たちの慰安婦は売春婦だったとの立場も厳しく反論している。結果的に些少の代金を受け取った場合もあったとしても、もともと仕事として性を売る者たちではなかった。

日本の植民地化とその後の大陸、東南アジアへの侵略進軍が必然的に求めた性処理システムとして女性たちは役割を押し付けられて行った。
ただし、あくまで二級ながらも日本人として。差別と同化のないまぜの中で。

その点、侵略した先、中国、インドネシア、オランダの女性たちとは扱いは違っていて、強姦、輪姦、果ては殺害といった残虐な行動は稀であった。もちろん、日に十数人、時には数十人の男たちの相手をすること自体、性的暴行であることは違いないのだが。

『帝国の慰安婦』は後半に続く。そこではこじれた慰安婦問題の経過と原因が丁寧にたどられている。韓国の元慰安婦やその支援者についても責任を追及し、翻って、日本側の支援者に対しても、問題解決を妨げる役割を果たしたことをも糾弾している。

慰安婦問題は、韓日それぞれの思い込みの激しさから、不幸なデッドラインに乗り上げてしまっている。双方の誤解を解きほぐしていく道は、限りなく険しいと感じた。

日本人として、忘れてならない出発点は、当時の日本が西欧の真似をして帝国主義的侵略を敢行し、多くの人々に耐えがたい苦難を強いたという事実の認識だ。過去の過ちを正しく理解し、償いの気持ちを持ち続けつつ、新しい友好の絆を築いて行くしかないだろう。

ちなみに、韓国の最高裁は、この著者に対する告発に対して、無罪の判決を下した。韓国も少しづつ、思い込みから事実に向けて心を開きつつあるということだろうか。





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