自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

 血圧と脳溢血と風邪の関係

2018年12月19日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

 

風邪は治すものではなく経験するもの~
(2018のブログ記事の補足的追考) 2018・12・19
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昨日のブログ解析を見た。
読者の中で10名の方が以下のページを開いて読んで
くださっていた。
この記事は、2018年12月16日の’風邪とインフルエンザ’に
関するブログ記事に書いてあるように、私の友人医師の
言葉、’風邪薬が見つかったらノーベル賞ものだ’ 
という、それを載せるきっかけになった記事だった。

今、読んでみても、当時と全く私の見解は変わって
いないし、むしろ、もっと、それが本当であることを、
実感する。
古い記事なので、読んでいらっしゃらない方もいるか
と思い、あえて、推敲せずにそのまま、
2018年12月16日記事の補足として、臨時投投稿
させていただく。
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血圧と脳溢血と風邪の関係           2014・12・8
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風邪の”体の調整”とはどういうことかというと、
体の柔軟性を回復させて、順気のめぐりを良くして、
”コリ”や”つまり”を自然治癒力で解いてくれることだと、
順気の流れを感じることのできる人は知ってる。 

風邪をひいて、柔軟性を回復すると弾力が戻ると
言われてもピンとこないだろう。 
弾力が戻ると どのように変化が起きるのだろうか?

風邪をひいて血圧が下がるのが、良い例である。
風邪をひいたあと、血圧が高かった人が、
低くなるは、体全体に弾力がもどり、柔軟性が
増したためだ~と考えられる。
つまり、血管の硬化状態(つまりがある状態)が
平常に戻ったためと言える。

血管が柔らかくなれば、圧迫されない分、血圧が
下がるということになる。
私の84歳の実母は10年程前, 血圧が、170であった
ので、当時、血圧を下げる薬を飲み始めていた。

ところが、飲み始めてから数か月後、ちょうど
私がインドから一時帰国したとき、母の変化を感じた。

どこか、精神的にボーとして、機敏性が薄れて、
気持ちも浮かないのか、お洒落に気を使わなくなり、
靴のかかとを踏んだまま、つっかけのように
ひっかけて平気で外出する姿を見た。 

その歩くさまは、まるでホームレスの老人の
徘徊のようにさえ感じられた。 
その時、普段は薬を飲まない父が、高血圧だけは、
脳の血管が破れることもあり、怖いからという理由で
母に血圧を下げる薬を飲ませていることを知った。 

自身のアートマセラピーを日本にいる家族に施そうと
思ったのはこの時が初めてだった。

父に説明をして、了承を得て、しばらく、薬を
保留してもらい、集中的に母にセラピーをした。
数日間で血圧を、140まで落ちた。

すると、母は、薬を飲まないときの方が 気分が
良いといって、それ以来、少々血圧が上がっても、
薬は飲まなくなった。

認知症の要介護3になってからは、月に一度の
薬なし(薬の処方無し)の健診に病院へ伺う。
現在も、母の血圧が高いことには変わらない。 
175、否、それ以上の時もある。

ずいぶん前に、主治医からは以前、高血圧を抑える
薬のお話しをいただいた。 
その時点で、私は、主治医と 話し合った。 
自然治癒力という、自分自身の見解をお話ししたりして、
幸いにも、私の主旨は先生のご理解をいただいた。

MRIで脳を徹底的に検査した折、すでに、小さな
脳梗塞跡は発見されており、高血圧もからんで、
その治療となると、母の高齢と体力不足から、体力的
負担が大きく、マイナスのリスクも かなりあるという
先生の見解だった。

血圧を低くしても、母の脳の状況では、いつ、
クモ膜下出血が起こっても不思議でないと、
すでに数年前に言われている。

その折、先生とお話しさせていただいた中で 私は
血圧が高いということが、一概に悪いと思っていないこと。
血圧が高いことより、血管が硬化しているほうが
怖いこと。
だから、自然治癒力によって、体全体の柔軟性を保つこと、
に重点を置きたいということを話して ご理解をいただいた。

血管が硬化して、血圧が高ければ、破れて、脳溢血や
脳梗塞をひきおこす。 
血圧が高くても、体全体のバランスが柔軟に順気が
整っていれば、高血圧の薬を飲んで、その合併症や
副作用をもたらすよりは・・という 思いがあった。

血管のみならず、体全体の細胞、そして、ひいては、
心の柔軟化が健康の維持に必要だ。
元気(気の元)はそうした、柔らかい体組織に
浸透していくからだ。

元気が浸透して、体を満たしていれば、自然治癒力が働く。
上手に風邪をひくとはどういうことなのだろうか?
整体創始者、野口晴哉氏は以下のように述べている:

”肩が凝るとか、首が凝るとかいうことを
感じている間は倒れない。
そういうのを感じなくなると、バタッと行く。
ところが、上手に風邪さえひけば、血圧も下がるし、
体の硬張りもなくなる。 
だから風邪を引くと脳溢血にならない。
脳溢血になった人の過去を丁寧に見ると、
ある時期から急に風邪をひかなくなっている。
必ずそういう時期がある。”

“コリ(凝る)がある”、とか ”こっている” 
という感覚はある人は、まだ健全だ。
ほんとうに凝り切ってしまうと、凝っていると
いう感覚さえなくなる。 

コリは(”経絡”=けいらくを通じて)巡り巡って、
知らず知らずに頭や心臓・その他内臓に影響を
与えていく。
”コリを気が付かずに、放っておく” と、
バタッと倒れてしまうと、野口氏は言われる
理由がそこにあると思う。

ちなみに、コリは体の芯から解くことが必要だ。 
その理由は、私たちの コリの原因は 順気の
つまりで、これは生きている気だ。 

生きている気 は、決して、物質的な機械的波動や、
生命力のない刺激からでは、根本的に左右されない。
五感感覚の、”触れて感じる” 部分で、一時的に
気持ちよくなっても、真から解くということとは、
意味合いが違う。
別の種類の一時的快感であることが多い。

風邪をひくことは、”自然治療”なのだ。 
体をほぐすために、身体に備わった各器官智慧を
働かせて、コンピューターより精密な企画をたてて、
どう、硬化した部署をほぐすかというところを
綿密に計算して風邪の症状を引き起こす。

だから、野口氏の言われるように、
”風邪をこまめに引いている人のほうが、
脳溢血になりにくい”という話の筋になる。

風邪をこまめにひくというと、自分はそんなことは
無いと思われる方が多いと思うが、半日、のどが、
いがらっぽかった、とか、鼻水が出たとかの
経験はないだろうか?  

もっと、短い風邪をひく方もいる。 
よくセラピー中、くしゃみを連続してされる方がいる。 
”アレルギーで・・” と言われるが、これも、
ある意味で一種の風邪の症状だ。

つまり、自然治癒力が発動して、コリ の部分を
柔軟化するために、”くしゃみ”が出るのだ。

野口氏はさらに続けて次のように言われる:
”早く風邪を治そうとして、熱を下げようとしたり、
咳を止めようとしたり、というような、
中断法ばかり講じていると、風邪を治そうとしながら、
体が硬張り、治療をしながら、体が
だんだん鈍くなるというようなことになる”

上手に風邪をひくとは、ここにヒントがあるようだ。
つまり、熱、咳、などの症状を止めるのではなく、
その症状ができるまで、体を楽にして、安静に
無理せず、暖かくして、水分をとりながら、
その経過をきちんと見届けるということなのだ。

以前にブログで引用させていただいた内科医の
内田久子先生も、熱や下痢、その他症状は体の
自然浄化作用であると言われている。

私自身の体験でも、風邪の症状をどのように、
とらえるかということが、体を健康に保つ秘訣に
なっている。

風邪とインフルエンザとは違うと思う方もいる
かもしれない。
一口に風邪といっても、いろいろな風邪がある。
小児麻痺や天然痘も風邪の一種であるということが
話題になったことがあった。
頭の酷使でも風邪をひく。消化器に負担を
かけすぎても風邪をひく。
栄養過多で腎臓に負担をかけていれば、
そこから風邪をひく。 
心配性の人は神経系統から風邪をひく。

要は、体の柔軟性がアンバランスになって
偏ったとき、人は風邪をひきやすい
状況にある といえるだろう。
それぞれ、それなりの風邪をひき終わると、
偏りが改善されて疲れていた部分の回復し、
風邪ひき前とくらべ、体全体のバランスが
よくなり、順気(じゅんき)が回る。

だから、野口氏が言われるように、
”風邪は治療するものではくて、経過するもの” 
であるという意味がここにあるのだと思う。


 

 

コメント
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