Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

日本の儒学者と朝鮮半島の儒学者の教えは、何が違うのか

2008年03月04日 | 本・新聞・ウェッブ・サイトを読んで
アヴェ・マリア!


北朝鮮はなぜ潰れないのか By 重村 智計


 愛する兄弟姉妹の皆様、
 よく重村智計(しげむら としみつ)氏の書籍を読ませて頂いているのですが、『北朝鮮はなぜ潰れないのか』を最近読んでいて、面白いな、と思ったことにこんなことがあります。

 儒教的価値観が[北朝鮮の]崩壊を遅らせた(103ページ)の項にこうありました。


「李王朝時代には、儒学者が多くの論争を繰り返した。日本の儒学者も、朝鮮の儒学者から多くの教えを受けた。貝原益軒や藤原惺窩(ふじわらせいか)など日本の儒学者と、朝鮮半島の儒学者の教えは、何が違うのか。日本の儒学者は、儒教の教えは人間のためにかる、との立場を取った。一方、朝鮮半島の儒学者たちは、人間は儒教の教えに徹底して従うべきである、と考えた。
 例えば、藤原惺窩は「親が間違えた場合には、子どもはそれに従う必要はない」との立場を強調した。朝鮮半島の儒学者たちは、こうした解釈を認めなかった。親を敬い、親に従うことが最も重要だと教えた。・・・」


 カトリック教会の教皇様の不可謬権を、第一バチカン公会議の定義するままに理解しようとせず、教皇様はどんな時も決して誤ることがない、とする立場をとるいわゆる「保守派」の人びとは、教皇様のするエキュメニズム運動をみて、エキュメニカルな法令を見て、従順!従順!と叫んでいます。
 私たちは、教皇様を敬うけれども、カトリック信仰のために教皇様が存在し、カトリック信仰を守るために法令が存在するのであって、その反対ではないと知っています。

 『北朝鮮はなぜ潰れないのか』を見ると、日本の人々は歴史的に、権威と従順とに対して、よりカトリック的な理解をしてきたようですね。

============
ブログランキング <= クリックで応援して下さい。兄弟姉妹の皆様の応援を感謝します!
============

【関連記事】

ポール・ウィリアムズ(Paul Williams)の『思っても見なかった道:仏教からカトリックに』

2008年03月04日 | カトリック・ニュースなど
アヴェ・マリア!

ポール・ウィリアムズ(Paul Williams)の『思っても見なかった道』(The Unexpected Way: On Converting from Buddhism to Catholicism)


愛する兄弟姉妹の皆様、

 もうご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、先日、ドイツの友人から教えて頂きましたので、兄弟姉妹の皆様にポール・ウィリアムズ(Paul Williams)の『思っても見なかった道:仏教からカトリックに回心』(The Unexpected Way: On Converting from Buddhism to Catholicism)をご紹介します。

 著者のポール・ウィリアムズ教授は、1950年生まれ、英国人、イギリスのブリストル大学(University of Bristol)のインド宗教学(Indian Religions)の教授。同大学の仏教研究センター(Centre for Buddhist Studies)の所長。彼の研究主題は、特に、中観学派哲学(Madhyamaka Buddhist philosophy)、帰謬論証派中観学派 (praasaNgika maadhyamika) などだ。ウィリアムズ自身は、仏教徒として20年以上これに従っていたが、カトリックに回心しカトリックの洗礼を受けた。彼は、この本の中で何故自分がカトリックとなったのかを弁護し、信仰告白している。

 書物をインターネット上でお読みになりたい方は、ここ→『思っても見なかった道:仏教からカトリックに回心』(The Unexpected Way: On Converting from Buddhism to Catholicism)をクリックして下さい。

============
ブログランキング <= クリックで応援して下さい。兄弟姉妹の皆様の応援を感謝します!
============

【関連記事】

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
【最新情報はこちら、年間予定一覧はこちらをご覧ください。】