Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

【参考資料】ベネディクト十六世の自発使徒書簡「エクレジエ・ウニターテム」

2009年07月08日 | カトリック・ニュースなど
愛する兄弟姉妹の皆様、

 ベネディクト十六世教皇聖下の2009年7月2日付けのエクレジア・デイ委員会についての自発使徒書簡(モートゥー・プロプリオ・ダータ)「エクレジエ・ウニターテム」(ECCLESIAE UNITATEM)のラテン語原文をご紹介します。

リマンダー:東京都議会議員選挙の投票日は7月12日です。有権者の愛する兄弟姉妹の皆様には、是非、祈りと共に投票に行かれますようにお願いします。


LITTERAE APOSTOLICAE

MOTU PROPRIO DATAE

BENEDICTUS PP. XVI


1. ECCLESIAE UNITATEM tueri, ut sollicite omnibus suppeditentur subsidia ad huic vocationi divinaeque gratiae consentaneis rationibus respondendum, peculiarem in modum Petri Apostoli Successoris est munus, qui perpetuum est et visibile principium fundamentumque unitatis tum Episcoporum tum fidelium1. Primum praecipuumque Ecclesiae officium omni tempore, id est homines ad Deum conveniendum perducere, iuvandum est per communem omnium christianorum fidei testificationem.

2. Erga hoc mandatum fidem servans, postquam Archiepiscopus Marcellus Lefebvre, die XXX mensis Iunii anno MCMLXXXVIII episcopalem ordinationem illicite quattuor presbyteris impertivit, Veneratus Decessor Noster Ioannes Paulus II, die II mensis Iulii anno MCMLXXXVIII Pontificiam Commissionem Ecclesia Dei instituit, "cuius erit Episcopis cooperari, Dicasteriis Curiae Romanae et circulis quorum interest, ut plenam expediat communionem ecclesialem sacerdotum, seminariorum alumnorum, communitatum aut singulorum religiosorum coniunctorum Fraternitati conditae ab Archiepiscopo Lefebvre, qui cupiant Petri Successori in Ecclesia Catholica cohaerere, suas servantes traditiones spiritales et liturgicas, iuxta Protocollum superiore die 5 mensis Maii obsignatum a Cardinali Ratzinger et ab Archiepiscopo Lefebvre"2.

3. Hoc quidem proposito idem officium fideliter sustinentes universali Ecclesiae communioni in visibili eius quoque manifestatione inserviendi, atque totis viribus contendentes ut ii omnes qui unitatem vere exoptant in ea permanere eamve reperire possint, amplificare voluimus et per Motum Proprium Summorum Pontificum aptare, ea quae in universum in Motu Proprio Ecclesia Dei continentur, de ea scilicet facultate Missale Romanum anni MCMLXII per certius distinctiusque dispositas normas adhibendi3.

4. Eodem sane animo eodemque studio permoti, ut omnis scissura divisioque in Ecclesia superarentur et vulnus sanaretur quod in ecclesiali corpore magis magisque acerbum animadvertitur, excommunicationem quattuor Episcopis ab Archiepiscopo Lefebvre illicite consecratis remittere voluimus. Hac quidem deliberatione impedimentum amovere cupivimus quod detrimentum inferre posset aperiendae dialogo ianuae atque ita Episcopos «Fraternitatemque S. Pii X» invitare, ut ad plenam cum Ecclesia communionem iter denuo invenirent. Quemadmodum in Litteris die X superioris mensis Martii Episcopis catholicis destinatis planum fecimus, excommunicationis remissio deliberatio fuit ad ecclesiasticam disciplinam pertinens, qua conscientiae pondere levarentur, quod gravissima ecclesiastica censura secum fert. Sed doctrinae quaestiones, ut liquet, manent atque, usque dum non enodentur, Fraternitas canonicum in Ecclesia statutum non habet et eius ministri nullum ministerium legitime agere possunt.

5. Quandoquidem quaestiones, quae in praesenti cum Fraternitate tractari debent, essentialiter ad doctrinam spectant, decrevimus – XXI a Motu Proprio Ecclesiae Dei transactis annis atque iuxta id quod agere constituimus4 - ut Commissionis Ecclesiae Dei structura denuo componatur, dum cum Congregatione pro Doctrina Fidei arte nectitur.

6. Itaque Pontificia Commisio Ecclesia Dei ita constituitur:

a) Commissionis Praeses Praefectus est Congregationis pro Doctrina Fidei.

b) Commissio proprium habet ordinem, Secretarium et Officiales complectentem.

c) Praesidis est, Secretario iuvante, praecipuos eventus quaestionesque docrinalis indolis studio discretionique committere postulationum ordinariarum Congregationis pro Doctrina Fidei, itemque superiori Summi Pontificis iudicio conclusiones concredere.

7. Deliberatione hac paternam sollicitudinem «Fraternitati S. Pii X» peculiarem in modum ostendere voluimus ut denuo ad plenam cum Ecclesia communionem perveniat.

Omnes alacriter invitamus ad Dominum incessanter orandum, per Beatae Mariae Virginis intercessionem, «ut unum sint».

Datum Romae, apud S. Petrum, die II mensis Iulii, anno MMIX, Pontificatus Nostri quinto.

BENEDICTUS PP. XVI

________________________

1 Cfr Conc. Oecum. Vat. II, Const. dogm. de Ecclesia, Lumen gentium, 23; Conc. Oecum. Vat. I, Const. dogm. de Ecclesia Christi Pastor aeternus, c. 3: DS 3060.

2 Ioannes Paulus II, Litt. ap. motu proprio datae Ecclesia Dei (2 Iulii 1988), n. 6: AAS 80 (1988), 1498.

3 Cfr Benedictus XVI, Litt. ap. motu proprio datae Summorum Pontificum (7 Iulii 2007): AAS 99 (2007), 777-781.

4 Cfr ibid. art. 11, 781.

【関連記事】

聖ピオ十世会(SSPX)日本のウェブサイトに二つのお説教が新たにアップされました

2009年07月08日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 私たちの愛する或る兄弟姉妹の愛徳と努力のお陰で、二つのお説教が新たにアップされましたのでお知らせいたします。

 愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

説教集INDEX

ウィリアムソン司教様

小野田神父

追伸:東京都議会議員選挙の投票日は7月12日です。有権者の愛する兄弟姉妹の皆様には、是非、祈りと共に投票に行かれますようにお願いします。

【関連記事】

【参考資料】カトリック教会が初めて公式に日本に与えたカトリック信者の首相を理解するために

2009年07月08日 | カトリック・ニュースなど
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 海外からは客観的に高く評価されている私たちのカトリックの麻生首相ですが、日本のマスメディアは、本質的以外のことを攻撃しています。

 カトリック教会が歴史上初めて公式に日本に与えたカトリック信者の首相ですから、祈りと暖かい目で応援したいと思います。ベネディクト十六世教皇様も、日本からのカトリックの首相に暖かい特別の配慮をして下さったことを鑑みて、私たちのカトリック首相のことを理解するために以下の記事を参考資料として提示することをお許しください。私たちの祖国日本を愛したい、カトリックの首相を誇りに思いたい、ここでの参考資料はそれを目的としています。それ以外の目的はありません。

 愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

追伸:東京都議会議員選挙の投票日は7月12日です。有権者の愛する兄弟姉妹の皆様には、是非、祈りと共に投票に行かれますようにお願いします。

【資料一】
 例えば、「日本の経験伝え恐慌防げ 野村総研チーフエコノミスト リチャード・クー」

「くしくも現在の日本の総理大臣、麻生太郎氏は日本経済が抱える問題の本質を当初から完全に理解していた数少ない政治家であった。

 麻生首相は、もともと経営者なので、バランスシートの問題を理解している。借金返済の苦しさもその恐ろしさも理解している。また、民間が債務の最小化に向かっているときは中央銀行の金融緩和が効かなくなることも分かっている。だからこそ、麻生首相は財政出動の必要性を訴えているのだ。

 しかも外需が激減した今の日本は、少なくとも真水10兆円の政府支出の拡大が必要だ。減税をしても借金返済や貯蓄に回って景気対策にならないからだ。

 11月に行われた主要国と新興国20カ国による緊急首脳会合(金融サミット)でも麻生首相は日本の経験を訴え、財政出動に反対だった米国のスタンスを変えた。首脳声明にも財政出動の必要性を明記した。麻生首相は極めて重要な日本の成功例を必死で海外に伝えているのである。

 海外もようやく日本の成果に気付き始め、日本から学ぼうとしている。以前はあれだけ日本の公共事業と銀行への資本投入をたたいていた欧米諸国が、今やすべてこれらの政策を採用している。中国も57兆円もの景気刺激策を決めた。われわれはずっと正しいことをやってきたのだ。

 麻生首相は国内で、失言したとか、字を読み間違えたとか、想像もできない低次元の問題でたたかれているが、海外では中国の胡錦濤主席も米国のブッシュ大統領も必死に麻生首相の話を聞いて参考にしようとしている。日本の総理の話がこれだけ世界で注目されたことが過去にあっただろうか。

 日本にも優秀な政治家は多数いるが、海外に日本の経験を自身の言葉で、そして英語で話せる政治家はそう多くない。麻生首相は日本が世界を正しい方向へ導くためには不可欠な人物なのだ。

 字を読み間違えたくらいで、政権をつぶしてしまえという今のマスコミ世論は正気の沙汰(さた)ではない。」

【資料二】
 あるいは、例えば Aso falls victim to media attacks ― Kwan Weng Kin

麻生首相はメディアの攻撃の犠牲者となった - Kwan Weng Kin

日本の総理大臣、麻生太郎氏は、漢字を正しく読めない、ただのマンガ愛好家なのだろうか。それとも英語を話すことができ、経済の知識がある数少ない政治家の一人なのだろうか。

 もし、多くの日本人が、麻生氏についての知識をすべてテレビから得ているとしたら、自分たちの総理大臣をかなり低く評価していることだろう。・・・

 すべての民放ネットワークを通じてテレビのスクリーンから見えるのは、首相に対して同時に行われる集中攻撃だ。

 日本経済を救うための麻生首相の景気刺激策も歪曲して報道され、今まで、表面的な少しのことしかしていないように見せている。


 麻生首相がまとめた政策は、A4サイズの用紙1枚に列挙できないくらいに数が多く、時間の限られた多くのテレビ番組の中では詳細を議論することさえもできない。そこで、民放ネットワークはそれらの中から、たったひとつの政策に焦点を合わせた。全ての国民に合計2兆円を現金で給付するという、議論を招く法案である。

 民放は野党の意見に立って、概して、これは来るべき総選挙に勝利するための選挙対策のバラマキとして立案されたものであると説明してきている。民放はまた、給付金は所得税の還付に到底及ばないと言っているが、それは何百万人もの低所得者、年金生活者はそのような税金を払ってはいないという事実を都合よく無視している。そのような層にとっては、一人当たり1万2千円の給付金はまさに天の恵みであるのだが。・・・

 民放ネットワークに秘密の協定などなく、すべての偏向報道が純粋に視聴率アップを目論むテレビ制作者の身勝手な行為の結果だと考えるのは、もちろん純朴に過ぎる。実際のところ、民放キー局は日刊の全国紙を持つメディア会社が所有している。その政治的な視点は右から左まで実にさまざまである。つまり、民放ネットワークの政治的視点は、それぞれのオーナーや編集者の政治的なイデオロギーを反映している。時には、小泉政権の時のように、民放ネットワークはニュースショーですべての批判を実質的に禁止することによって、首相のための応援団になることもできるだろう。

 だが麻生政権に関しては、民放ネットワークは「疑わしきは罰せず」の原理を首相には与えるつもりはなく、あらゆる機会を使って首相批判を続ける反麻生の野党と手を携えているように見える。ここのところ放送されている反麻生のうねりの陰には、政治的野心を持つメディアの権力者と、舞台裏で糸を引く勢力が存在すると信じる理由がある

 日本では、麻生首相に関して偏向報道を行うメディアに対して、多くのブロガーが非難の声を上げている。彼らは、メディアが野党の弱点に対して沈黙を守っている一方で、首相が力量を示す点については軽んじていると述べている。昨年12月の産経新聞の記事で、アメリカ人エコノミストのリチャード・クー氏が、国家の経済における問題を理解し、その政策が外国の指導者によって研究されている数少ない日本の総理大臣であるとして麻生首相を支持していた。野村総研に勤めるクー氏は、従って、日本のメディアが漢字を読み違えるような些細な欠点に関して麻生首相を抹殺しようとしているのは「全くの狂気」 であると言う。


【資料三】

麻生太郎です。親愛なる同僚議員の皆さん、また自由民主党党員・党友の皆さん、皆さんを通じて私は敬愛する日本国国民に申し上げたいと存じます。そして世界の人々に私の己の信ずるところを訴えたいと存じます。

私が愛する日本は、今立ちすくんでおります。本来、歩みを止めるべきときでない時に、急停止を余儀なくされたという状況にあります。このことを重んじて、私は断腸の思いを駆られます。責任を果たそうとして果たせなかったこの1週間、またこの先1週間、政治の空白に対して責任を感じるところです。国民の皆様に対しましても、心からお詫びを申し上げる次第です。

だからこそ、この時間をいただいた、この総裁選選挙に課せられた期待と責任はことのほか大きい、そう思わないではいられません。自由民主党が本当に変わったのか、国民は見ております。開かれた国民政党としてその名に恥じない政党になったのか、国民は瞳を凝らしております。本総裁選挙の意義はまずもってその点にこそあろうと存じます。

後世歴史家が振り返る時に、古い自民党と小泉改革以来の新しい自民党との再試合だったとそう記述するに違いないと存じます。どんな結末をもたらすのか、我々に課せられた責務は重大であります。私どもすべて国民の目を強く意識し、政策をもって白黒つける戦いに堂々と挑まねばならないと存じます。

私は皆様の前に、政策の選択をお見せしたいと存じます。私が信じる日本人の能力を語ろうと存じます。指導者に求められる資質を述べたいとも存じます。その上で何を選ぶのか、公平無視の見方、国益を忘れぬ目を持って選んでいただきたいと、このように思っております。

急ごしらえで作った合意は簡単に崩れます。慌ててまとめた多数派も成立のその瞬間から瓦解への方向へ動き出す。我が自由民主党は既にそのことを過去の歴史から学んだはずであります。我が党は長い歴史において、ある結論に達しております。それは指導者を選ぶ時に、国民に広く候補者と政策の選択をお見せして、国民の声を聞きながら選ぶのでなければならないということであろうと存じます。

皆さん、今ほど日本が危機に臨んでいて、強い指導者を必要としている時はありません。安定した指導者ではありません。強くて頼りになる指導者こそ必要と致しております。また今ほど日本の農山村、漁村、地域の経済がたった2文字を求めて活動していることはありません。その2文字とは「希望」であります。皆さん、明日に希望を持って目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝とともに床につく、人間の営みとはこの3つが十分にできるなら幸せなのだと存じます。

私は日本の若者に希望は大事だと思います。農山村、漁村のおじいちゃん、おばあちゃん、この先そんなに悪くはなりませんよ、きっといいことがあるよ、という希望を感じてもらいたい。私は毎晩、感謝の思いとともに眠りにつけるよう粉骨砕身この身を捧げて参る所存であります。

また今ぐらい日本の発する言葉が重みを増している時もないのであります。日本の発する言葉とは煎じ詰めたところ、内閣総理大臣の発する言葉であります。世界がそれに耳を傾けます。日本の環境を守り、治山治水に精を出しいるお父さん、子どものお弁当をつくりそれから働きに出るお母さん、あるいはネットカフェで難民と呼ばれ、そして明日の暮らしを心配する若者に対しても、総理は呼びかけなくてはならんのだと存じます。

私は強い言葉を発する総理になりたいと存じます。我が国の進むべき道はこうなんだと、明確な言葉を語れるような総理にもなりたいと存じます。日本という国は素晴らしい国なんだ、頼りになる仲間が、そして尊敬にたる国だと諸外国の指導者に、またその国の国民に思ってもらうことのできる、そういう言葉を発することのできる総理大臣になりたいとも考えております。

総理に選ばれました暁には、日本をどんなふうに変えたいのか申し上げます。日本と日本人の底力に私は揺るぎない信頼を置いております。その力を十分に解放すること、それによって力強い成長軌道に今一度日本を乗せることであります。資本経済に息を吹き返させることであります。実力を開放し、持続成長をさせることです。これから具体的な例を内政について3つ、外政についても同じく3つ申し上げさせていただきます。

はじめに内政についてであります。内政は将来不安の払しょく、これは目下の状況ではまずは年金の話だと存じます。第2は徹底的な機会の平等、不当な格差は断固潰すということです。第3に経営者の目を持って、新たな経済成長戦略を力強く推し進めるということであります。順にご説明を申し上げます。

まずは年金です。支払い漏れが1人もないよう徹底を期します。このため、すべての国民の皆様に年金が確認できるようハガキを送りたいと存じます。社会保険庁、自治体窓口で保険料を横領したとかいう不貞な輩は、年金金銭の高を問わず言語道断の所業であります。なぜなら、これは制度、この年金制度に寄せる国民の信頼を根底から掘り崩し、ひいては政治それ自体に不信を招いたということにほかならないのであります。

私は年金が国民の未来というものを託するに足る、信頼のおける制度に生まれ変わるよう、政権の命を懸けて取り組んで参りたいと思います。加えて年金問題の本当の核心は、ただいま35歳の青年が65歳になったときに安心して暮らせるか、そこに見通しをつけさせてやることです。まずは現行制度に不公平を無くし、次に年金制度の将来設計を考え直す、このことに総力を注ぎ込む所存です。

第2は機会の平等です。40歳にもなれば人間は己の顔に責任を持てとよく言われます。危機に及んでどっしり落ち着き、微笑みを絶やさぬ顔、私はこういう顔を国民の皆様に対しお見せすることも指導者の使命であろうと存じます。人間とは目の前の選択肢の中から一つひとつを選んでいき、ついには顔をも自分で作るわけであります。ところがオギャーと生まれた赤ちゃんが、その場所が日本のどこにあるか、生んでくれた両親がどんな両親であるのかは自分で選ぶことはできません。したがって政府が心掛けるべき最も大事な仕事というのは機会の平等を徹底して図るということだろうと確信します。

そこから格差の是正という緊急の政策課題が出て参ります。中では農山村、漁村という地を、また企業でいえば中小零細企業、ここに今の日本では強い影が落ちております。農山村、漁村に生まれつき、中小零細企業で働く両親の下に生を受けた子どもが、ただそのことだけで将来に豊かな展望が持てない、そんなことになれば日本は日本ではなくなります。

方法はあろうと存じます。例えば地方交付税のあり方を大幅に変えることがその一つだろうと存じます。補助金にしても、地方が自分の工夫を活かして使えるようにしてやる。そういうようなことができるのではないでしょうか。総務大臣として私は国から地方へ、3兆円の税源移譲という大改革をやらせていただきました。全省庁が反対だったと存じます。地方にできることは地方にという構造改革をさらに進めます。

危機に追い込まれた時に、人間は2つの反応をとるであろうと思います。助けてくれといって人をあてにする、なにくそと言って自分で活路を開く。中央と地方の関係が今のままですと、地方になにくそという気持ちがなかなか起きません。

例を挙げます。能登半島の加賀屋という老舗の旅館があります。ご存じかとは思いますが、交通の便が悪く、だんだんと客足が遠のいていました。しかし仲居さんに英語、中国語を勉強させ、台北や上海からのお客さんを増やして伸びました。この間の地震の被害にも遭われましたが、評判はいささかも衰えておりません。それから北海道旭川にある旭山動物園、私も行きました。今では日本一有名な動物園。あれもなにくそといって活路を開いた一例で、今では上野動物園より集客力は高いんじゃないでしょうか。

企業や団体にはこういうことがいくらでもできる。自治体もこれはできるというように思いこませなければならない。別の例を挙げます。半導体、シリコンウエハー、シリコンの板のことです。この板に回路を書きます。普通回路は平面になります。しかし一定の面積の板に回路を平面に並べる微細な技術は限界に来ています。それなら回路を垂直に重ねて書いていけば限界を突破できるんじゃなか、実はこれは世界最先端の技術ですが、日本人の科学者が思いついた独創であります。圧倒的競争力を持つ技術で、我が国は今一度半導体作業の先頭に立つ、そんなことも決して不可能ではありません。

申し上げます。日本の底力というものにはとてつもないものがあるんだ、私はそう信じております。そしてそういう技術を持った工場を地方が誘致してはどうでしょうか。大きな工場ではりませんよ。また観光産業なら皆さんを広く、お客さんを広くアジアに求める。エコツーリズムの客を思いきってオーストラリアとかニュージーランドとかという南半球に求める。自治体も頭さえ絞れば、そしてそれを許す財政的支援、裏付け、それに人材、それさえあればできることはいろいろある。私の都市地方間格差の是正政策の根本には、市町村長というものが地域の経営者としての発想を持って、動きやすく、そういう背骨を一本通しております。

申し上げますが、そういう話は霞が関から出ません。総理総裁に求められる力というのは、霞が関に信頼されつつ、かつ違うアイデア、違う発想を突破口を示してやることだと思います。それに必要な総裁の能力とは、あらゆる人にこの人と話したい、話を聞いてもらいたい、アイデアを教えてやりたいそう思ってもらうことであろうと思います。

そして第3は経営者の目を持って、新たな成長戦略を強く押し進めるということであります。成長促進といいますと、すぐ予算をくれという話になります。これが役人の発想だと思います。何か新しい商売を探したり、仕入れの仕方を変えたりして原価をもっと下げたり、これが経営者の発想です。

我が党の政調会長をさせていただいた時でありました。港の通関やら建築申請やらそのために役所に資料を提出しろという法律は数えてみたら5万2100本ありました。それをたった1本の法律を作り、1回でそれもオンラインで手続きが済むようにしました。すさまじい抵抗がありましたが、構造改革とはこういうことをやるのだと思います。

日本経済というもののコストを思い切って下げてやる。そして利幅が増えれば、株の配当、また働く人の給料、いわゆる労働分配率、いろんな難しい言葉がありますけれども共に上がる。こういうやり方はあろうと思います。ただし、役所の縦割りを残していてはできません。強い政治指導者がいてはじめて可能なのであろうと存じます。

外交に話を移します。3つ申し上げたいのは、第1にインド洋の給油活動、第2に今日本の外交が歴史的転換点にあるということ、第3が拉致の解決であります。

インド洋の活動は日本が日本の国益をかけ、自分のためにやっていることです。6年前の9月11日、日本人も24人犠牲になったことを忘れてはなりません。インド洋は日本に油を送るシーレーンの出発点であります。ここをテロリストの勝手気ままにさせてはならない。日本の国益とはその一点に集中していると言っても過言ではありません。これをアメリカのためなどというのは言語道断、もしくは事実誤認も甚だしいと存じます。

ヨーロッパの国々が日本を見直したのはこの給油活動です。それからイラクに送られた自衛隊、盗みの一つ、軽犯罪の一つも犯さず見事な規律を示した自衛隊の若い隊員に対し、イギリスやオランダが驚いた。皆さん日本のGDPは世界の10%を占めます。中国、ロシア、韓国を足したよりまだでかい。それにふさわしい貢献を日本は立派にやっている、こう彼らは心の底から得心した。それで今、我が国の外交は大きくその智慧を広げられました。これが第2の点です。

欧州諸国と一緒になり、東欧諸国、バルカン諸国で自由と繁栄を延ばしていく、こういう政策ができるようになった。安倍総理はインドの国会演説において、自由と繁栄の弧をつくる政策だと紹介をされました。アメリカとオーストラリアと一緒になってアジアや太平洋の安全にもっと責任を持つということ、そういう政策にもつながった。

それらの根も元を正すとインド洋の活動であったのであります。これだけのスケールを持つ活動なのだということを誰かが国民に語り続けなければならないと存じます。私はそれをやってまいる所存です。日米同盟の強化は、こういういろんなルートからもっとできるようになります。

第3は拉致の問題の解決であります。私は新潟の海岸に足を運びました。横田めぐみさんが連れ去られたというその場所にも行きました。鈍く曇る日本海を見ましたが、正直涙がにじみました。断固諦めない。私は日本国の主権をかけ、日本の生命を守るという国家にとって最も重要な任務の遂行のため北朝鮮に解決を迫ります。

私はパレスチナの若者が日本を待っているのを知っています。ホンジュラスの子どもが青年海外協力隊がこしらえた教科書で算数を学び、学校が好きになったということを、カンボジアの民法を日本の若い女性の法律家が作っておるのです。私たちの誇りとする日本はとてつもない力があるんだ、ぜひ私は自分が愛し、誇りとしてやまぬ日本を、日本人の一人ひとりが誇りとして、そして未来に希望を、活力を求めることができる国になるよう、私の命を懸けて頑張っていきたいと覚悟を決めております。

全国の党員・党友ならびに国会議員諸先生の深いご理解をお願い申し上げ、麻生太郎の所見の表明とさせていただきます。長時間のご静聴ありがとうございました。

自民党総裁選:麻生太郎氏の所信発表演説(全文)2007/09/16


聖母の汚れ無き御心に教皇様がロシアを奉献するため:現在4454環のロザリオが集まりました

2009年07月08日 | ロザリオの十字軍
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ロザリオの十字軍の報告をご紹介いたします。2009年6月までの分で、7月7日現在の報告の総計は4454環です。7月3日のご報告以来、もう一人「ロザリオの十字軍」に入会された方がありました。

 ところで、一九七五年一月四日、聖母像から三回も涙が流された日に、天使から姉妹笹川に告げられた言葉の中に「聖母の汚れなきみ心に日本を献げられたことを喜んで、聖母は日本を愛しておられます。しかし、この信心が重んじられていないことは、聖母のお悲しみです」との指摘があります。

 私たちの祖先の切支丹たちも聖母への信心によって、苛酷な迫害に堪え、殉教をとげる力を与えられていたのでした。そのように、聖母はいつも日本を愛し、日本民族を心にかけてこられました。

 天使は言います。「聖母はおん自ら手をひろげて、恵みを分配しようとみんなを待っておられるのです。聖母への信心を弘めてください。」

 聖母の汚れなき御心の凱旋のためにロザリオを唱えることを恐れないで下さい。

 ファティマの聖母マリア様が約束なさった凱旋が一日も早く来るようにロザリオをたくさん唱えて下さい。

 日本には約40万名のカトリック信徒の方々がいらっしゃいます。そのたった0.1%が、つまり1000名のうちの一人(つまり400名)が、毎日ロザリオの祈りを唱えたなら、一ヶ月で一万二千環が集まります。10ヶ月で十二万環です。

 もしも、愛する兄弟姉妹の皆様のご協力と呼びかけで、カトリック人口の1%、つまり、4000名が、日本の第一の守護者である聖母の汚れなき御心の凱旋のためにロザリオ1環を毎日捧げたなら、1ヶ月で十二万環になります。

 私たちは、愛する兄弟姉妹の皆様のご協力によって、聖母の汚れなき御心に是非十二万環を捧げたいと願っています。聖母マリア様を愛するために、聖母マリア様への感謝のために、愛する兄弟姉妹の皆様のご理解と寛大なご協力をよろしくお願いいたします。

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


 今回は、さらに次のようなご報告をご紹介いたします。

【報告】
ロザリオの祈り (フランシスコ・パウロ)
日々心の糧に拝読させて頂いて居ります。
聖母の汚れ無き御心、ロシアの奉献、聖母の汚れ無き御心の凱旋と教皇様のためにご復活より6月末日まで72環お捧げいたしました。神父様のご壮健を祈りつつ。

【お返事】
 フランシスコ・パウロさん、こんにちは! 以前、「ご意向に沿ってロザリオの祈り」ということで、
  いつも喜びのうちに拝読いたしております。
ご復活後ロザリオは60環です。
というご報告をいただいておりましたから、御復活よりのロザリオの総計のようですので、今回は、差し引き12環をカウントさせていただきます。いつもありがとうございます。

【報告】
トマス 小野田 神父様
耳のお具合はいかがでしょうか。
 昨日(7/3)のブログの記事で、ロザリオの数、私の分10環を計上して下さったとありました。ありがとうございます。6/20以前に、7環は唱えました。6/30までに、17環にはなります。スズメの涙ですが…。
 どうぞお身体御大切になさってください。

【お返事】
 お約束を果たして下さったばかりか、それ以上のロザリオを唱えて下さったことを嬉しく思います。聖母の汚れなき御心は大変喜んでおられると思います。私たちは子供ですから、子供がお母さんのためにやったことは、母にとっては嬉しいことだからです。7環をさらに付け加えてカウントさせていただきます。


【報告】
小野田神父様。
遅ればせながら、4月から6月までのロザリオの御報告をいたします。

4月・・・2環
5月・・・38環
6月・・・35環

 続々と集まってくる報告を見ますと、皆様もがんばっていらっしゃいますね。
ロシアは国家だけでなく、ロシア正教会も厄介です。パパ様は正教会と仲良くしたいようですが、ロシア正教会は自分達で勝手に列聖を行っています。有名な三位一体のイコンを書いたアンドレイ・ルブリョーフや、ロシア革命の犠牲者の皇帝ニコライも(確か)聖人になっています。しかも”列聖”はかなり政治が関わっています。彼らがカトリックに戻った暁には、その「聖人」達はどうなるのでしょう。彼等は自分勝手な列聖を捨てる事ができるでしょうか。
 今の第二バチカン公会議教会にはバラマンド宣言もあります。本当に双方、そして私どもの回心も必要ですね。
また御報告申し上げます。

【お返事】
 ロザリオのご報告を感謝します。私自身も皆さんの報告に励まされています。ギリシア正教会、ロシア正教会、その他が天主様の御恵みによってカトリックに立ち戻った暁には、おそらく教皇様が正教会の「聖人」たちについて賢明なご判断をなさることでしょう。カトリックに帰正するというお恵みの中には、おそらく、それらの問題をうまく解決することのできる聖寵も含まれていることを期待します。

【報告】
アヴェ・マリア!トマス小野田神父様
遅くなり申し訳ありませんが、4/25~6月までのロザリオをご報告致します。
171環です。よろしくお願い致します。

今回のロザリオ十字軍にお友達を誘って下さいとのことですが、添付のようなファイルをお友達に送ってもよろしいでしょうか。
ご協力して頂くかどうかわかりませんが、名誉ある戦いですので多くの方を招くことが出来たら・・と思っております。
益々天主様の豊かな祝福が神父様の上にありますようお祈り申し上げます。

【お返事】
 多くのロザリオの祈りを感謝します。お友達を誘って下さるとのこと深く感謝します。聖母の汚れなき御心の凱旋のため、カトリック教会のため、是非、多くの方をご招待なさって下さい。聖母の汚れなき御心は私たちに必ずや、多くの報いを準備して下さっていることと信じています。

【報告】
こんにちは小野田神父様
ロザリオの十字軍を6月の分で紙に書いてあるだけで5環ありました。
7月分は次回の御ミサの時後に報告しようと思います。
お体に気をつけてください。

【お返事】
 大切な5環、ありがとうございます。7月の分の報告を楽しみにしております!

【報告】
小野田神父様、こんにちは。日々のブログをありがとうございます。
また、大変な労なのに、お説教を書き取ってくださり、また掲載くださった方にも心から感謝いたします。
早速、声を出して家族で読ませていただきました。
ルフェーブル大司教様、SSPXの聖伝の司教様方、神父様方はどんなお説教でも最後には、必ず聖母の御取次ぎを願わなければならないことをおっしゃいますね。イエズス様のたてられた唯一の教会の信仰であると感じます。

いつも報告が遅くなりすみません。聖母の汚れなき御心の凱旋のために、ロザリオの十字軍の意向でつなたくも唱えましたロザリオの報告をいたします。

6月分として
マリア   ・・・238
マリア   ・・・119
マリア    ・・77
アンナ    ・・60

小野田神父様のブログの、ロロ・パウロさんの緊急洗礼についての記事を拝見しました。このような大きな恩恵をいただくなんてこのロロ・パウロさんはなんて幸福な方かと感動しました。
私たちの親戚にもまだ洗礼の御恵みをいただいていない者がおり、ロロ・パウロさんのように、小野田神父様に洗礼を授けていただくのが夢です。母は毎日祈っているそうです。
聖母マリア様の御取次ぎにより、天主様の御憐みをいただけますように祈るばかりです。

エコン、ツァイツコーフェン、ウィノナの3箇所での司祭の叙階式についてのお写真を掲載くださり、また掲載リンクをありがとうございます!多くのお写真を全て拝見いたしました。

特に、SSPXの信者さんでプロカメラマンの方でしょうか?「kleinsmithさんの写真」では、叙階式周辺の細かなところまで写真に撮ってくださっていてあたかも私たちも叙階式に参加させていただいたかのようです。クチュール神父様まで、新司祭からの祝福の列に並ばれていて、その姿に感動しました。

天主の御母なる聖母マリア様、小野田神父様のご健康・ご活動をお護りください。
無原罪の御宿りなる聖母マリア様、御身の汚れなき御心の凱旋のため、
ロザリオと犠牲、徳の花を日々お捧げできますように御力をおあたえください。
私たちの本当の母なる愛する聖母マリア様、弱き罪人なる私達のために祈りたまえ。
イエズス様のいと尊き御血によりて罪びとなる我らを赦したまえ。

【お返事】
 いつもたくさんのロザリオをありがとうございます。
 お説教の書き起こしは、病気で苦しむ或る方がなさって下さっています。この方のために、また病気で苦しむ多くの方々のために、愛する兄弟姉妹の皆様のお祈りを心よりよろしくお願い申し上げます。

 最近こんなメールをいただきました。
「…とは思うものの、この手がだんだん言う事を聞かなくなって来ました。今までは、多少の痛みや不自由さはあっても、お説教の文字起こしなどのために、集中(熱中^^?)してキーボードを叩いていると、それだけでも気がまぎれてよかったのですが、だんだんと手指が動かせなくなってしまって…。手だけではなく、体中が、発症初期の、まだ診断が付かず何の処置もしていなかった頃の、あの想像を絶する辛い状態が、確実に戻って来つつあります。・・・しかし今は、日々の痛みに耐えきれず、こぼしてばかりいます。寝ても覚めても痛いとなると、ここだけの話、生きるのが辛いと思う事もしばしばです。
 数年前、やはり膠原病のために、乳飲み子をおいて自殺したという人気女子アナがいましたが、その気持ちがよぉ~くわかります。
 もちろん、私はカトリックですから、そのようなことはできませんので、ロザリオの一環毎に、モルヒネ一服、のつもりで頑張っています。でも、せめて、マイケル・ジャクソン邸に残されているであろう、主(あるじ)を失った劇薬級の鎮痛剤を、誰か私に送って~!という感じです;_; (マイケル・ジャクソンも膠原病を患っていたのだそうです、後で知りましたが。)・・・ 」

(書き起こして下さっている方の身分を明かさないように、それでもどれほど犠牲がありどれほどお苦しみの様子かをお伝えすることをお許しください。天主の聖母、終生童貞なる聖マリアよ、我らのために祈り給え! 我らを憐れみ給え!)

追伸:東京都議会議員選挙の投票日は7月12日です。有権者の愛する兄弟姉妹の皆様には、是非、祈りと共に投票に行かれて下さるようにお願いします。

【関連記事】ファチマとロザリオの十字軍

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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