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ローズ胡美玉 著 『楽は苦に在り』 第六十一章 いくつかの興味深い日々

2012年01月07日 | カトリックとは
第六十一章 いくつかの興味深い日々

私たちは天主様の子どもです。私たちの人生で起こるすべては天主様の御摂理であり、そして何も偶然ではありません。天主様は私たちが生まれる前でさえも、御自分の私たちへの愛をお示しになるために、私たちに起きることを何でも計画されました。ところが、私たち人間はしばしば霊的的な知恵に欠けており、天主様の御意向の謎をはっきりと理解することは出来ません。多くの人は不平を言い、ある少数の人は生き続ける勇気さえも無くしてしまいます。

 私が若い頃、私が唯知っていたのは、イエズス様は私たちのために十字架でお亡くなりになり、そしてなお御聖体の中におられることでした。天主様と私の距離はとても遠いです。その当時、天主様がどれほど深く私を愛されたか気が付かなかったほど、私は世俗的でした。

今、私の人生の後の段階で、天主様は私の人生で起こった多くの素晴らしいことを通じて、私に大きな御慈悲をお示しになりました。私は、天主様の御節理がどんなに素晴らしいか語ることが出来ます。

私は二度逮捕されました。一回目は九月八日で、二回目は九月十二日でした。それは私たちの聖母が、十字架に向かう途中の彼女の足跡に従うように、私を御選びになったことを意味しました。私は一九五五年九月八日の夜をはっきりと覚えています。私の大学の学長が、警察署からの私への逮捕状を示し、深いため息と共に私に言いました。「一九五五年九月三日付の書類を見なさい。なぜ、我々が君に伝えるのに五日遅らせたか分かるかね?我々は、君の「告白」を待っていた。君はあまりにも頑固だから、我々は君を刑務所に入れる他に選択肢が無い」再び彼は言いました。「警察署は我々が最善を尽くしていることを示すために、君のファイルにこの逮捕状を保管する」私は長年の間、どうして九月三日の日付が私に関わりがあるのか疑問に思いました。今年の聖ピオ十世の祝日まで、私は答えが分かりませんでした。

今年、私たちの小教区が私たちの守護聖人のための荘厳ミサを捧げた時、私は教会の伝統を守った聖ピオ十世教皇様の生涯を黙想していました。私たちの創立者であるルフェーブル大司教様が、私たちの守護聖人として聖ピオ十世を選んだ理由はそこにありました。また、九月八日の聖母の誕生の祝日は、教皇ピオ十世が近代主義を排斥した日でした。私たちの霊魂を救うために、私たちは近代主義と戦って私たちの信仰を守る必要があります。私たちの聖ピオ十世会は、司祭の養成という偉大な事業をしています。ミサは司祭の中心です。サタンは、神聖な伝統的ミサを攻撃するために、非常に力を尽くしています。悪魔は教会を破壊するために、ミサを変更する必要があることをはっきりと知っています。私たちは、どのような状況下でも妥協する余地が無いように、信仰を守って私たちの次の世代にそれを受け継がせなければなりません。私たちの大司教様の初期の働きが無ければ、現在ラテン語ミサは無かったでしょう。それは本当に素晴らしいことです!

三年前、私は聖ピオ十世によって、聖ピオ十世会第三会会員に選ばれました。 聖なるミサは私の生活の中心です。私はミサを愛するだけでなく、自分の残りの生涯を神聖な伝統的ミサに捧げます。ミサは最も強力な祈りであり、天国へのエレベーターです。神聖な伝統的ミサを失うのならば、私はむしろ他の全てを失ったほうがましです。これから、毎日のミサ無しには一日を過ごさないようにします。多くの人々が知っているように、中国の旧正月は(春節とも呼ばれます)一年で最も魅力的な中国人の祝日です。人々は通常、新年を祝うために七日から十日の休暇を取りますが、私にとって一九五一年の旧正月は、悲しくかつ幸せな一日でした。父がその日に亡くなったので私は悲しく、亡くなる数時間前にその父は洗礼を受けたので、私は幸せでした。その日に、私たちの聖母は父を天国に迎えられ、私たち家族全員にとって実に意味のある日となりました。

私の司祭である朱樹徳神父様は私に語りました。「あなたのお父さんは何と恵まれていることでしょう!レジオ・マリエのために苦しみましたが、今、天主様は直ぐに報いてくださいました。あなたはお父さんのために感謝のミサを依頼する必要があります」彼の死から数か月後、共産党政府はすべての企業の所有者に対する組織的攻撃を始めました。ですから、父はその死によって、働くための全ての物を失うという苦しみを免れたのでした。

私の誕生日は五月四日の聖モニカの祝日です。天主様は、夫と息子の回心のために約三十年間祈ったこの偉大な聖人に倣うことをお望みになりました。結局は、彼女の祈りと苦行によって、彼女の息子は私たちの教会の偉大な博士となり、彼女の夫は回心しました。天主様にとって何も不可能なことはありません。私たちが天主様に完全な信頼を置きさえすれば、その御恵みは罪人の心を動かすことが出来るのです。

最愛の天主様、あなたが私をお呼び下さる時を知りません。間違いなく、それは私にとって最も重要な日となります。それがいつであろうと、私が深くあなたを愛し、私の霊魂が最もあなたを待ち望んでいる時であることを祈ります。私は安らかにあなたの腕で休むことができます。すべての出来事は天主様の御節理にあり、そしてそれは天主様の私への愛です。私は今、そして永遠にデオ・グラチアスを言います!


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『楽は苦に在り』ローズ胡美玉 著 目次
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